釣りや水辺のレジャーに欠かせないライフジャケット。万が一の落水時に命を守るための大切なアイテムです。船釣りやマイボートでは着用が義務化されており、「桜マーク」などの基準を満たす必要があります。また、子供用や釣り用、腰巻きタイプなど種類も豊富で、どれを選べばいいか迷うこともあるでしょう。
この記事では、用途に合った正しい選び方や人気ブランドのおすすめモデルを紹介します。安全で楽しい時間を過ごすために、最適な一着を見つけましょう。
- ライフジャケットを選ぶときに知っておきたい正しい知識
- 着用義務化と違反点数
- 生存率が2倍変わる「命の綱」
- 日本の安全基準(桜マーク)を確認
- 「桜マーク」と「TYPE区分」を理解しよう
- 迷ったら「TYPE A」を選ぶべき理由
- 船に乗らない場合(堤防・磯・SUP)の基準
- ライフジャケットの選び方
- 「膨脹式」と「固型式」どっちが良い?メリット・デメリット比較
- 「腰巻き」と「肩掛け」形状の違いで選ぶ
- ライフジャケットの人気モデル・ブランド紹介
- 【釣り・船用】信頼の3大ブランド(SHIMANO・DAIWA・mazume)
- 【コスパ重視】高階救命器具のBluestorm
- 【子供・アウトドア】mont-bell・CAPTAIN STAG
- 【シーン別】おすすめのライフジャケット12選
- 船釣り・オフショア(遊漁船・マイボート)のおすすめライフジャケット3選
- 堤防・海釣り公園・テトラ帯のおすすめライフジャケット3選
- 磯釣り・ロックショア・サーフのおすすめライフジャケット3選
- SUP・カヤック・川遊びのおすすめライフジャケット3選
- 【子供用・犬用】安全を守る妥協できない選び方
- 子供に「大人用Sサイズ」は危険!
- 子供用ライフジャケットを選ぶ基準
- 犬用・ペット用にはハンドル付きを選ぶ
- ライフジャケット購入後の注意点・メンテナンス
- 膨脹式のボンベには「有効期限」がある
- 長く使うための洗い方・保管方法
- まとめ
ライフジャケットを選ぶときに知っておきたい正しい知識
ライフジャケットを選ぶ際は、まず法律や安全基準についての理解を深めることが大切です。
釣りやボートレジャーを安全に楽しむために、知っておくべき基本的なルールを解説します。
着用義務化と違反点数
2018年2月から、小型船舶に乗船するすべての者に対してライフジャケットの着用が全面的に義務化されました。
船釣りやマイボートを楽しむ場合、原則として国の安全基準に適合したライフジャケットを着用しなければなりません。
違反した場合、船長に対して違反点数が付与されます。最大で再教育講習の受講が必要になるなど厳しい措置がとられるため、ルールを確実に守ることが求められます。
自分自身の安全はもちろん、同乗者や船長の責任を守るためにも必ず着用しましょう。
生存率が2倍変わる「命の綱」
ライフジャケットを着用することで、水中に転落した際の生存率が大きく変わります。
海上保安庁のレポートによると、ライフジャケット着用時の生存率は非着用時に比べて約2倍も高くなる ことが分かっています。
水中で溺れるリスクを減らすだけでなく、体温低下を遅らせたり、発見されやすくしたりする効果もあります。
まさに「命の綱」ともいえる重要なアイテムですので、「泳げるから大丈夫」と過信せず、水辺では常に着用する習慣をつけることが大切です。
日本の安全基準(桜マーク)を確認
日本国内で小型船舶用救命胴衣として認められている製品には、「桜マーク」と呼ばれる型式承認試験合格の証印がついています。
これは国土交通省が定めた安全基準をクリアした証 であり、浮力や強度、耐久性などが保証されています。
船検(船舶検査)を受ける際や、遊漁船などの船に乗る場合には、この桜マークがついたライフジャケットの着用が必須です。
インターネット通販などで安価な製品も販売されていますが、船釣りで使用する場合は必ず桜マークの有無を確認してください。
「桜マーク」と「TYPE区分」を理解しよう
桜マーク付きのライフジャケットには、使用できる航行区域や条件に応じて「TYPE(タイプ)」という区分があります。
自分の用途に合った正しいタイプを選ぶことが重要です。
迷ったら「TYPE A」を選ぶべき理由
桜マークにはTYPE A、D、F、Gなどの種類がありますが、船釣りやボート遊びで使うなら基本的に「TYPE A」を選びましょう。
TYPE Aは、すべての小型船舶の航行区域で使用可能な最も汎用性の高いタイプです。
TYPE Aの主な要件
- 色:黄色やオレンジなど発見されやすい色
- 装備:反射材、笛が付いている
- 航行区域:すべての小型船舶で航行可能
ほかのタイプは航行区域や条件が限定されるため、最初の一着として選ぶならTYPE Aにしておけば間違いありません。
船に乗らない場合(堤防・磯・SUP)の基準
堤防釣りや磯釣り、SUP(スタンドアップパドルボード)など、船に乗らないアクティビティでは、法的な桜マークの着用義務はありません。
しかし、安全のためにライフジャケットの着用は強く推奨されます。
この場合、桜マークがなくても十分な浮力を持つレジャー用ライフジャケット(CSマーク認定品など)も選択肢に入ります。
特に磯釣りでは岩場での転倒から身を守る機能が重視されるなど、シーンに応じた性能を選ぶことが大切です。
ライフジャケットの選び方
ライフジャケットには大きく分けて「膨脹式」と「固型式」があり、さらに形状も異なります。
用途や快適さに合わせて最適なものを選べるよう、それぞれの特徴を整理しました。
「膨脹式」と「固型式」どっちが良い?メリット・デメリット比較
ライフジャケットは、浮力体があらかじめ入っている「固型式」と、ガスボンベで膨らませる「膨脹式」の2種類に大別されます。
それぞれのメリットとデメリットを理解して、自分のプレイスタイルに合ったほうを選びましょう。
| 比較項目 | 膨脹式(自動・手動) | 固型式(ベスト) |
|---|---|---|
| 仕組み | ガスボンベで膨らむ | 浮力材(発泡素材)入り |
| 快適性 | ◎ 涼しくて軽い | △ 暑くてかさばる |
| 動き | ◎ 非常に動きやすい | ◯ やや動きにくい |
| メンテ | △ 点検・交換必須 | ◎ 簡単・水洗い可 |
| 保護力 | △ 衝撃に弱い | ◎ 岩場に強い |
| 推奨 | 船釣り・オフショア | 磯・子供・SUP |
【膨脹式】薄くて涼しいが、メンテナンス必須
膨脹式は普段は空気が入っていないため、非常に薄くて軽量なのが特徴です。体の動きを妨げにくく、夏場でも蒸れにくいため快適に過ごせます。
落水すると水を感知して自動で膨らむ「自動膨脹式」が一般的です。
ただし、いざという時に確実に作動させるため、定期的なボンベの交換や点検といったメンテナンスが欠かせません。
また、一度膨らむとボンベ交換が必要になるため、ランニングコストがかかる点も考慮しましょう。
【固型式】暑くてかさばるが、安全性は高い
固型式は発泡スチロールなどの浮力材が入っており、常に浮力が確保されているため信頼性が高いのがメリットです。
メンテナンスの手間が少なく、岩場などにぶつかった際の衝撃吸収材としての役割も果たします。
一方で、どうしてもかさばるため動きにくさを感じたり、夏場は暑くなりやすかったりするのがデメリットです。
しかし、泳ぎが苦手な人や子供、岩場の多い場所での使用には固型式が最も適しています。
「腰巻き」と「肩掛け」形状の違いで選ぶ
膨脹式には、ベルトのように腰に巻く「腰巻きタイプ」と、ベストのように羽織る「肩掛けタイプ(首掛け)」があります。
| 形状 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 腰巻き | 上半身フリーで釣りがしやすい | 落水時にバランスが必要 |
| 肩掛け | 顔を水面に出しやすく安心 | 夏場は首元が暑い |
腰巻きタイプは上半身が完全にフリーになるため、釣りのキャスト動作やロッド操作がしやすく、人気があります。
一方、肩掛けタイプは落水時に気道を確保しやすく、顔を水面に出す姿勢を保ちやすいのが特徴です。
動きやすさをとるなら腰巻き、万が一の安心感を優先するなら肩掛けを選ぶとよいでしょう。
ライフジャケットの人気モデル・ブランド紹介
数あるメーカーの中でも、特に信頼性が高く人気のあるブランドを紹介します。機能性やデザイン、価格帯などの特徴を知り、自分好みのブランドを見つけましょう。
【釣り・船用】信頼の3大ブランド(SHIMANO・DAIWA・mazume)
釣り具メーカーとして絶大な人気を誇るシマノ(SHIMANO)とダイワ(DAIWA)は、ライフジャケットのラインナップも豊富。機能性はもちろん、ウェアとのコーディネートもしやすく、多くの釣り人に選ばれています。
また、釣り専用ウェアブランドのmazume(マズメ)も人気です。現場の声を反映した実戦的な機能とスタイリッシュなデザインが特徴で、特にルアーフィッシングを楽しむアングラーから支持されています。
【コスパ重視】高階救命器具のBluestorm
Bluestorm(ブルーストーム)は、救命器具専門メーカーである高階救命器具のオリジナルブランドです。
実は多くの有名釣り具メーカーのライフジャケットもOEM生産している実績があり、品質の高さは折り紙付きです。
専門メーカーならではの技術力がありながら、比較的リーズナブルな価格で購入できるのが魅力です。
コストパフォーマンスを重視する方や、初めての一着を探している方に特におすすめです。
【子供・アウトドア】mont-bell・CAPTAIN STAG
ファミリーでの川遊びやレジャー用としては、アウトドアブランドの製品が適しています。
モンベル(mont-bell)は、機能的で動きやすい子供用ライフジャケットをサイズ豊富に展開しており、安全性への配慮も細やかです。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)などの総合アウトドアブランドも、手頃な価格でカラーバリエーション豊富なフローティングベストを販売しています。
ホームセンターやスポーツ用品店でも入手しやすく、家族分をまとめて揃えたい場合に便利です。
【シーン別】おすすめのライフジャケット12選
ここからは、具体的な利用シーンに合わせたおすすめのライフジャケットを紹介します。
それぞれのフィールドで求められる機能やスペックが異なるため、目的に合わせて選びましょう。
船釣り・オフショア(遊漁船・マイボート)のおすすめライフジャケット3選
堤防・海釣り公園・テトラ帯のおすすめライフジャケット3選
磯釣り・ロックショア・サーフのおすすめライフジャケット3選
SUP・カヤック・川遊びのおすすめライフジャケット3選
【子供用・犬用】安全を守る妥協できない選び方
子供の安全を守るためには、大人用とは異なる視点での選び方が必要です。サイズ選びや機能のチェックポイントなど、親として知っておくべきことを解説します。
子供に「大人用Sサイズ」は危険!
「すぐに大きくなるから」と、子供に大人用のSサイズなどを着せるのは大変危険です。
大人用は体格が異なるため、水中で万が一の事態になった際、ライフジャケットだけが浮いて体がすっぽ抜けてしまう恐れがあります。
子供には必ず「子供専用設計」のものを着せてください。身長や体重に合わせた適切なサイズを選び、成長に合わせて買い替えることが、子供の命を守ることにつながります。
子供用ライフジャケットを選ぶ基準
子供用を選ぶ際は、以下の3点を必ず確認しましょう。
- 股ベルト付き:落水時にジャケットがすっぽ抜けるのを防ぐ
- 目立つカラー:黄色やオレンジなど、発見されやすい色
- 背面のハンドル:水際で子供を引き寄せたり救助したりするのに必要
特に股ベルトは、落水時にライフジャケットが脱げるのを防ぐ重要なパーツです。
また、背中に救助用のハンドルが付いているタイプなら、緊急時にすぐに引き上げることができます。
子供用ライフジャケットのおすすめ2選
犬用・ペット用にはハンドル付きを選ぶ
愛犬と一緒にSUPやカヌーを楽しむ場合も、犬用のライフジャケットを用意しましょう。犬は泳ぎが得意な場合が多いですが、不意の落水や疲労で溺れるリスクはゼロではありません。
背中に丈夫なハンドル(持ち手)が付いているモデルなら、犬が水に落ちた際にすぐにボートや陸へ引き上げることができます。
愛犬の体型にフィットし、首周りやお腹周りをしっかり固定できるものを選んであげてください。
犬用ライフジャケットのおすすめ2選
ライフジャケット購入後の注意点・メンテナンス
ライフジャケットは買ったら終わりではありません。
いざという時に正しく機能するよう、日頃のメンテナンスと点検が重要です。長く安全に使うためのポイントを紹介します。
膨脹式のボンベには「有効期限」がある
膨脹式ライフジャケットに使用されているガスボンベや、水を感知するスプール(センサー部分)には使用期限があります。
外観に異常がなくても、経年劣化で作動しない可能性があるため注意が必要です。
製品やメーカーによって異なりますが、数年に一度は交換推奨時期が訪れます。定期的にボンベの状態や期限を確認し、必要であれば交換キットを購入して取り替えましょう。
長く使うための洗い方・保管方法
使用後は、海水や汚れを落とすために真水で洗うのが基本です。
ただし、膨脹式の場合は水感知センサーを濡らさないよう注意が必要です。固型式は浮力材を取り外して洗えるものもあります。
洗浄後は直射日光を避け、風通しのよい場所で陰干しして完全に乾燥させてから保管しましょう。湿気はカビや劣化の原因となります。
センサー部を取り外して洗うか、濡れタオルで拭くなど製品の指示に従ってください。
まとめ
ライフジャケットは、釣りや水辺のレジャーを安全に楽しむための必須アイテムです。
船釣りでは桜マーク付きの着用が義務であり、子供や家族を守るためにも正しい知識での製品選びが欠かせません。
自分の楽しむアクティビティに合わせて、膨脹式や固型式、適切なタイプを選びましょう。
正しく着用しメンテナンスを行うことで、万が一のリスクに備えつつ、安心して水辺の時間を楽しんでください。
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