ぷっくりとした葉が愛らしく、インテリアとしても人気の多肉植物。種類が豊富で、どれを選べばよいか迷ってしまうことも多いでしょう。
この記事では、初心者でも育てやすいおすすめの品種や、失敗しない選び方を紹介します。
過去に枯らしてしまった経験がある方でも、ポイントを押さえれば長く楽しむことが可能です。あなたのライフスタイルや環境に合った、お気に入りの一鉢を見つける参考にしてください。
多肉植物の育て方と注意点
多肉植物は葉や茎に水分をため込む性質があり、頻繁な水やりを必要としないのが特徴です。
しかし、「ほったらかし」でよいわけではなく、メリハリのある管理が大切。基本は、土が完全に乾いてから鉢底から出るくらいたっぷりと水を与えることです。
受け皿にたまった水は必ず捨て、根腐れを防ぎましょう。
日当たりと風通しのよい場所を好みますが、真夏の直射日光は葉焼けの原因になるため、遮光ネットなどで調整が必要です。
肥料は生育期に緩効性のものを適量与える程度で十分。
水のやりすぎに注意し、植物の様子を観察しながら育てると良いでしょう。
多肉植物の選び方
自分にぴったりの多肉植物を見つけるには、見た目の好みだけでなく、育てる環境や植物の性質を理解することが大切です。
初心者が失敗しないためにチェックしておきたい、基本的な選び方の基準を紹介します。
まずは以下のポイントを押さえ、長く付き合える健康な株を選びましょう。
生育型で選ぶ
多肉植物には、活発に成長する時期によって「春秋型」「夏型」「冬型」の3つの生育型があります。
初心者は、気候が穏やかな時期に育つ「春秋型」から始めるのがおすすめ。
エケベリアやセダムなどが代表的で、日本の気候になじみやすく管理がしやすい品種が多いです。
自分の住環境や、世話をしやすい季節に合わせてタイプを選ぶと、無理なく栽培をつづけられます。
葉が肉厚で発色のよいものを選ぶ
元気な株を見分けるには、葉の状態をよく観察しましょう。
葉に厚みとハリがあり、色が鮮やかなものは水分と養分をしっかりと蓄えている証拠です。
購入時は以下のリストを参考に、健康な株を選んでください。
選ぶべき元気な株
- 葉に厚みとハリがある
- 色が鮮やかで発色がよい
- 葉の間隔が詰まり、引き締まっている
選ぶべき元気な株
- 葉がしわしわになっている
- 色が薄い
- 茎がひょろひょろと伸びている(徒長している)
育てる場所ごとに選ぶ
置く場所に合わせて品種やサイズを選ぶことも重要です。 環境ごとの適した選び方をまとめました。
| 置き場所 | 向いている特徴 | おすすめ例 |
|---|---|---|
| 室内 | 日陰に強い・小型サイズ | ハオルチアなど |
| ベランダ・庭 | 日光を好む・大きく育つ | 大型品種全般 |
| 省スペース | あまり大きくならない・成長がゆっくり | レア品種など |
スペースに限りのある場所では、成長がゆっくりな品種を選ぶと管理が楽になります。
初心者でも育てやすい多肉植物の品種一覧
ここでは、初心者でも育てやすい多肉植物を一覧表にまとめました。多肉植物の育てやすさや特長を比較したい方は、ぜひチェックしてみてください。
- エケベリア:バラのような美しいロゼット型が人気。
- セダム:グランドカバーにもなる丈夫な品種が多い。
- ハオルチア:透明感のある「窓」が美しく、室内向き。
- カランコエ:花も楽しめる種類が多く、育てやすい。
- アロエ:薬用としても知られ、乾燥に強く丈夫。
- グリーンネックレス:玉状の葉が垂れ下がる姿がかわいい。
- アロマティカス:ミントのような香りで虫除け効果も期待。
- リトープス:「生きた宝石」とも呼ばれるユニークな姿。
- クラッスラ:「金のなる木」など縁起がよいとされる品種も。
- コチレドン:熊の手のような形など愛らしい葉が特徴。
- サボテン:トゲのあるものから丸いものまで種類が豊富。
- アガベ:シャープな葉がスタイリッシュで、インテリア性が高い。
多肉植物のおすすめ人気ランキング12選
初心者でも育てやすく、個性的で魅力あふれる多肉植物を12種類ピックアップしました。
これらは店でも入手しやすく、それぞれの特性を楽しめる品種ばかりです。
【生育型別】おすすめの多肉植物
管理のタイミングを合わせやすいよう、生育型別におすすめを紹介します。
季節ごとの成長サイクルを理解して育てると、より愛着がわくはずです。
| 生育型 | 特徴 | おすすめ品種 |
|---|---|---|
| 春秋型 | 日本の気候になじむ・色の変化を楽しめる | エケベリア・セダム |
| 夏型 | 暑さに強い・頼もしい存在 | アロエ・カランコエ・アガベ |
| 冬型 | 寒さに比較的強い・脱皮などの変化がある | リトープス・アエオニウム |
【品種】初心者向け!おすすめの多肉植物
種類が多すぎて選べない場合は、多くの人に愛されている代表種から始めましょう。
- エケベリア
品種が多く、コレクションする楽しさがあります。 - セダム
小さい葉が密集する姿が愛らしく、寄せ植えの隙間埋めにも重宝します。 - カランコエ
『月兎耳(つきとじ)』などは、ふわふわとした毛に覆われた葉が特徴的。触り心地も楽しめるのが魅力です。
これらは情報も多く、困ったときに調べやすいので安心です。
【虫除けになる】おすすめの多肉植物
見た目の可愛さだけでなく、実用性を求めるなら虫除け効果が期待できる品種がおすすめ。
特に「アロマティカス」は、葉の表面に細かい毛が生えており、触れると爽やかな香りを放ちます。
この香りをゴキブリなどの害虫が嫌うといわれており、キッチンや窓辺に置く植物として人気です。
ハーブのような見た目でインテリアにもなじみやすく、一石二鳥の活躍をしてくれます。
多肉植物に関するよくある質問
多肉植物を育てるうえで、初心者が抱きがちな疑問や不安に回答します。
購入前に知っておくことで、トラブルを未然に防ぎ、快適なグリーンライフを送る手助けとなるでしょう。
多肉植物のナンバーワンは何ですか?
- 「人気No.1」といえば、やはりエケベリア属が挙げられます。
バラの花のような整ったロゼット型の美しさと、紅葉時の鮮やかな色合いが多くのファンを魅了しています。
品種改良も盛んで、さまざまな色や形のものが次々と登場するため、飽きることがありません。
高額品種から手頃なものまで幅広く、初心者からマニアまで楽しめる不動の人気を誇ります。
ゴキブリが来なくなる多肉植物は?
- ゴキブリが来なくなる多肉植物として、アロマティカスが有名です。
シソ科の多肉質ハーブで、ミントやオレガノに似た強い香りを持ちます。 この香りは人間にとってはよい香りですが、ゴキブリを含む多くの害虫にとっては忌避効果があるとされています。
ただし、置くだけで完全にいなくなるわけではないため、清潔な環境づくりと併用することが大切です。
多肉植物を育てるときに気をつけることは?
- もっとも注意すべきは「水のやりすぎ」です。
可愛くてつい水をあげたくなりますが、土が湿った状態がつづくと根腐れを起こして枯れてしまいます。
また、日照不足も徒長の原因になるため、適切な光を浴びせることが重要。
風通しのわるい場所では蒸れてしまうこともあるので、サーキュレーターなどを活用し、空気が流れる環境をつくるとよいでしょう。
多肉植物が人気な理由は何ですか?
- プニプニとした肉厚な葉の愛らしさと、頻繁な水やりが不要で管理が手軽な点が大きな理由です。
場所を取らない小さい鉢で育てられるため、狭いスペースでも楽しめることや、葉挿しなどで簡単に増やせる楽しさも魅力。
また、おしゃれな鉢やインテリアと組み合わせることで、自分だけの空間をつくれる点も支持されています。
まとめ
多肉植物は、ポイントさえ押さえれば初心者でも簡単に育てられ、日々の暮らしに癒やしを与えてくれます。
生育型や置き場所に合った品種を選び、水のやりすぎに注意して見守ってあげましょう。
まずは気に入った一鉢を迎え入れ、植物のある生活を始めてみてください。
きっと、その小さな変化が毎日の楽しさを広げてくれるはずです。
ほかの観葉植物もチェックする
初心者にもわかりやすい観葉植物の選び方や人気の種類を知りたい方に向けて、育てやすさや風水別のおすすめポイントをまとめました。
以下の記事ではおすすめの観葉植物について詳しく紹介しています。ほかの観葉植物もチェックして、あなたにぴったりの一鉢を見つけてみてください。
写真で観葉植物の名前や病気の判定ができる「植物図鑑」もチェック
観葉植物やお花の名前を調べたいときや、病気の兆候をチェックしたいときには便利なアプリが役立ちます。
以下の記事では植物図鑑アプリのおすすめ10選を紹介しています。写真から簡単に判定できる機能もあるので、育て方の強い味方としてあわせてチェックしてみてください。
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