空中に絵を描くように立体作品をつくれる3Dペン。子供の想像力を育む知育玩具としてだけでなく、大人の趣味やハンドメイド制作のツールとしても注目されています。しかし、フィラメントの種類や対応温度など、選ぶ基準はさまざまで迷ってしまうことも多いでしょう。
そこで今回は、3Dペンの仕組みや目的に合わせた選び方を解説します。初心者向けから本格派まで、あなたにとってよい1本を見つけるヒントにしてください。
3Dペンとは?仕組みと使い方を解説
3Dペンとは、ペンの先端から溶けた樹脂(プラスチック)を出し、空中で冷え固めることで立体物をつくる道具です。
仕組みはグルーガン(ホットボンド)とよく似ています。
インクの代わりに「フィラメント」と呼ばれる樹脂素材を使用し、ペン内部のヒーターで加熱して溶かしながら押し出します。
- 電源を入れて予熱する
- フィラメントを挿入する
- ボタンを押して描画スタート
平面に描いたパーツを組み合わせたり、空中に直接線を描いて積み上げたりすることで、様々な作品が作れます。
フィギュアやアクセサリー、日用品の補修など、アイデア次第で自由自在にものづくりを楽しめるのが大きな魅力です。
子供の知育向けモデルと大人向け本格派の違い
3Dペンには大きく分けて「子供向け」と「大人向け」の2種類があり、もっとも大きな違いは「使用温度」と「対応素材」です。
それぞれの特徴を比較して整理しました。
| 項目 | 子供向けモデル | 大人向けモデル |
|---|---|---|
| 主な用途 | 知育・遊び | 趣味・精密造形 |
| 使用温度 | 低温(やけどしにくい) | 高温(~200℃前後) |
| 対応素材 | PCL(低温素材) | PLA・ABSなど |
| 操作性 | ◎ シンプル | ◯ 多機能・調整可 |
| 安全性 | ◎ 非常に高い | △ 注意が必要 |
子供向けモデルは、安全性を最優先に設計されています。
低温で溶けるPCL(ポリカプロラクトン)という素材を使用し、ペン先や溶けた樹脂に触れてもやけどをしにくい構造になっています。
操作もボタンひとつのシンプルなものが多く、直感的にあそべるのが特徴です。
一方、大人向けモデルは、PLAやABSといった高温で溶ける素材を使用します。
強度がたかく、細かい造形や加工に適していますが、ペン先が高温になるため取り扱いには注意が必要です。
温度や速度を細かく調整できる機能が備わっており、より精密な作品をつくるのに適しています。
【子供向け】安全・安心!3Dペンの選び方
子供へのプレゼントや知育玩具として選ぶ際は、なによりも安全性が重要です。
また、子供がひとりで扱える操作性や、長くあそびつづけるためのコストパフォーマンスもチェックしておきましょう。
やけどの心配がない低温タイプか
子供が使用する場合、ペン先が熱くならない「低温タイプ」を選ぶのがもっとも重要です。
一般的な3Dペンはペン先が200度近くになりますが、低温タイプは低温で溶けるPCLフィラメントを使用するため、ノズル付近の温度を人肌程度に抑えられます。
万が一、子供がペン先や出てきた直後の樹脂に触れてしまっても、やけどをする心配がありません。
また、低温タイプには以下のようなメリットもあります。
- ゆっくりと固まるため焦らず描ける
- 固まる前に手で形を整えられる
対象年齢を確認し、安全機能が充実したモデルを選びましょう。
ペンの重量は重すぎないか
3Dペンでの制作は時間がかかることが多いため、ペンの重さや持ちやすさも大切なポイントです。
子供の小さな手には、太すぎず握りやすい形状のものや、50g〜70g程度の軽量モデルが適しています。
また、電源コードが制作の邪魔にならないよう、USB充電式のコードレスタイプを選ぶのもよい方法です。
コードを気にせず自由な体勢で描けるため、子供の集中力を妨げません。
購入前に、本体サイズや重量、給電方式をスペック表で確認することをおすすめします。
専用フィラメントの価格はお手頃か
3Dペンをつかいこなすと、材料であるフィラメントはすぐに消費してしまいます。
そのため、本体価格だけでなく、交換用フィラメントの価格もあわせて確認しておきましょう。
特定のメーカー専用フィラメントしか使えないモデルの場合、ランニングコストが高くなる可能性があります。
市販されている汎用的なPCLフィラメントが使用できるモデルであれば、安くいろいろな色の材料をそろえやすく、気兼ねなく作品づくりを楽しめるはずです。
壊れたときに安心!メーカー保証があるか
3Dペンは構造上、内部で樹脂を溶かすため、ノズル詰まりなどのトラブルが起きやすい精密機器です。
「すぐに動かなくなった」「詰まって出てこない」といった場合に備えて、メーカー保証やサポート体制がしっかりしているかを確認しましょう。
特に海外製の安価な製品の中には、説明書が日本語に対応していなかったり、問い合わせ窓口がなかったりするものもあります。
国内の正規代理店が販売している商品や、半年〜1年程度の保証がついているものを選ぶと、トラブルの際も安心です。
【厳選】子供に贈りたい3Dペン3選
ここでは、安全性と使いやすさに定評のある、子供へのプレゼントに最適な3Dペンを紹介します。
【大人向け】精度・性能重視!3Dペンの選び方
趣味のハンドメイドやプラモデルの補修など、大人が本格的に使用する場合は、作品のクオリティを高めるための機能性が重要です。
素材への対応力や作業効率にかかわるポイントを中心に選びましょう。
細かい温度調節ができるか
精度の高い作品をつくるためには、使用するフィラメントの特性に合わせて温度をコントロールできる機能が欠かせません。
1度単位で温度設定ができるモデルや、素材ごとにプリセットされた温度モードがあるモデルが便利です。
温度調整が適切でないと、以下のような問題が起きやすくなります。
- 温度が高すぎる:樹脂が焦げる、垂れやすくなる
- 温度が低すぎる:押し出しがスムーズにいかない、詰まりの原因になる
また、吐出速度を無段階で調整できるスライダーがついていると便利です。
細かい部分はゆっくり、広い面は素早くといった使い分けができ、仕上がりがきれいになります。
多種多様なフィラメントに対応しているか
つくりたい作品のイメージに合わせて素材を選べるよう、対応するフィラメントの種類が多いモデルを選びましょう。
主な素材の特徴は以下の通りです。
- PLA(ポリ乳酸)
植物由来で嫌なにおいが少ない
硬くて反りが少ないため扱いやすい - ABS(プラスチック)
石油由来で強度が高い
ヤスリがけや塗装などの加工がしやすい - その他(ウッド・TPUなど)
木のような質感や、ゴムのような柔らかさを表現できる
幅広い表現を楽しむなら、対応素材の広さは重要です。
連続使用可能時間も確認
大人の作品制作は長時間に及ぶことが多いため、電源の供給方式と連続使用可能時間もチェックが必要です。
モバイルバッテリーで駆動するタイプは場所を選ばず便利ですが、長時間の作業ではバッテリー切れの懸念があります。
じっくりと腰を据えて制作するなら、ACアダプターでコンセントから常時給電できるタイプが安定していておすすめです。
また、長時間の使用でも熱を持ちすぎないよう、放熱設計がしっかりしているモデルを選ぶと、ペンの寿命を延ばすことにもつながります。
【厳選】大人のこだわりに応える3Dペン3選
ここからは、機能性と精度を重視したい大人の方におすすめの3Dペンを紹介します。
温度や速度の微調整が可能なプロ仕様のモデルや、多様なフィラメントに対応し創作の幅を広げてくれるハイエンドな商品をピックアップしました。
長く使うために。3Dペン共通のメンテナンスと注意点
3Dペンを長く愛用するためには、日々のメンテナンスが欠かせません。
特に故障の原因としてもっとも多い「詰まり」を防ぐための習慣と、材料の正しい保管方法を知っておきましょう。
最大の敵「ノズル詰まり」を防ぐコツ
3Dペンの故障でもっとも多いのが、内部でフィラメントが冷え固まってしまう「ノズル詰まり」です。
これを防ぐための鉄則を守りましょう。
- 使い終わったら必ずフィラメントを抜く
電源を切る前に、排出ボタン(逆回転)を押して完全にフィラメントを取り出してください。 - 挿入前に先端をカットする
フィラメントの先端をハサミで平らにカットしてから挿入することで、トラブルを防止できます。
フィラメントを入れたまま電源を切ると、内部に残った樹脂が冷えて固着し、次回使うときに故障の原因となります。
材料(フィラメント)の保管方法
フィラメントは湿気に非常に弱く、空気中の水分を吸うと劣化してしまいます。
吸湿したフィラメントを使用すると、以下のような不具合が起こります。
- 加熱時に水分が蒸発して気泡ができる
- パチパチという音がする
- 仕上がりが荒くなる
使いかけのフィラメントはそのまま放置せず、乾燥剤(シリカゲル)と一緒に密閉できる袋や容器に入れて保管しましょう。
特にPLAフィラメントは吸湿しやすい傾向があるため、梅雨の時期などは注意が必要です。適切な保管が良い作品づくりにつながります。
まとめ
3Dペンは、子供の創造力を刺激する知育玩具としても、大人のDIYツールとしても奥深い魅力を持っています。
- 子供用なら:「低温・安全」を重視
- 大人用なら:「温度調節・対応素材」を重視
これらを基準に選ぶことで、失敗なく自分に合ったモデルに出会えるはずです。
正しい使い方とメンテナンスを守りながら、世界にひとつだけの立体作品づくりを楽しんでください。
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