自宅でおいしい水を楽しむために、浄水器の購入を検討している人も多いのではないでしょうか。現在では、タカギ、ブリタ、リクシル、トリム、クリンスイ、パナソニックといったさまざまなメーカーから、ボトル型や蛇口直結型など多様なタイプの浄水器が販売されています。
そこで今回は、浄水器を使用するメリット・デメリットを詳しく解説するとともに、人気の浄水器ランキングもご紹介します。さらに、浄水器の選び方やカートリッジの交換コストについて、さらには浄水器でPFASを除去することができるのかどうかについても触れていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
浄水器を使うメリットとデメリットは?
浄水器の主なメリットは、水道水の不純物を除去して、いつでも気軽にきれいな水が飲めること。料理にも使えるため、特に子育て世帯には大きな安心感があります。また、ペットボトルの購入が不要になるため、長期的には経済的です。
一方でデメリットは、設置時に工事が必要なタイプがあることと、カートリッジ交換などの定期的なメンテナンス費用が発生する点です。ただし、ウォーターサーバーと比べると、ランニングコストは抑えられます。
浄水器の選び方
浄水器を導入するにあたり、どういった点を意識して製品を選べばよいのでしょうか。ここでは、浄水器を選ぶ際に押さえておくべき6つのポイントを解説します。
浄水器の種類
浄水器を選ぶ際、まずはどの種類が自分に合っているかをチェックしましょう。
なお、浄水器の種類には蛇口直結型・ポット型・据え置き型・アンダーシンク型・蛇口一体型の5つが挙げられます。
蛇口直結型
蛇口直結型は名前のとおり蛇口に取り付けるタイプで、手軽に設置できる、かつお手頃な価格が魅力です。また、直接蛇口に取り付けることから、浄水器用のスペースを必要としません。工事が不要な点から賃貸向け、かつ少人数の家庭におすすめです。
ポット型
ポット型は水を直接注ぎ入れるタイプで、設置不要で持ち運びも可能。ただし、浄水できる水の量は決して多くないため、飲み水用として活用したい人におすすめです。
据え置き型
据え置き型はシンクに設置するタイプで、高い浄水力を誇ります。設置にある程度のスペースは必要なものの、家庭全体できれいな水を使用したい場合におすすめの種類です。
アンダーシンク型
アンダーシンク型はシンクの下に設置するタイプで、大量の水を浄水できる点が特徴です。シンク下への設置によりキッチンにスペースを必要としないため、広く使用できます。しかし、設置には工事が必要なため価格も高い点には注意しましょう。
蛇口一体型
蛇口一体型は、キッチンの水栓そのものに浄水機能が組み込まれたタイプ。シャワーヘッドの切り替えで、浄水と原水を使い分けられ、見た目もスッキリとしているため、システムキッチンとの相性がよいのが特徴です。
浄水器のろ過方式
浄水器には主に、活性炭フィルター・中空糸膜フィルター・逆浸透膜(RO膜)の3種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解することが大切です。
活性炭フィルター
活性炭で残留塩素やカルキ臭、有機物、トリハロメタン、農薬などを吸着除去します。 ミネラル成分は除去しません。
ミネラル成分が適度に含まれると、水がまろやかになるなど、水のおいしさに関わります。その不純物は除去され、ミネラル成分は残るため、水をおいしく飲むことができます。
初期費用は安いですが、カートリッジ交換が早くくる浄水器が多いように感じます。
中空糸膜フィルター
中空糸膜フィルターは、一般的に合成樹脂でできており、約0.1μm以上の粒状の物質を通さないと言われるろ過膜です。
ストロー状の繊維が束ねられてつくられ、それぞれ壁面に無数の超微細孔があります。そこに水を流すとろ過された水が出てくる仕組みです。活性炭フィルターと中空糸膜フィルターを併用した浄水器もあります。
水の濁り、赤サビ、一般細菌の除去に適しています。一方で、活性炭フィルターと比べ、目が細かいため、目詰まりがしやすいです。
逆浸透膜(RO)フィルター
逆浸透膜は、水分子だけを通すろ過膜で、純水に近くなります。非常に微細な孔を持ち、水分子以外のほとんどすべての物質を除去することができると言われています。
不純物の除去率が非常に高いのが特徴で、残留塩素、有機物、トリハロメタン、農薬などはもちろん、他のろ材では取り除くことのできない物質を除去することも可能です。安全性が最も高いと言われています。
RO膜は細かな不純物もきれいに除去するほど優れているため、ミネラル成分も除去します。ミネラル成分が含まれないため、人によっては水のおいしさに物足りなさを感じる方もいます。
除去性能・認証制度
浄水器を選ぶときは、「何を除去できるのか」と「どれだけ除去できるのか」という2つのポイントをチェックすることが大切です。日本では、消費者が安心して製品を選べるよう、法律で表示すべき内容が定められています。
具体的には、「どのくらいの水量をろ過できるか(総ろ過水量)」「有害物質などをどのくらい除去できるか(除去率)」を製品に表示することが義務付けられています。例えば、「総ろ過水量1,200L」という表示があれば、1,200リットルの水をろ過するまでは十分な浄水能力が維持されることを示しています。
また、製品の信頼性を示す目安として、日本の「JIS規格」や国際的な「NSF認証」といった第三者機関による認証制度があります。これらの認証マークがある製品は、一定の品質基準をクリアしていることを示しています。
除去できる物質
浄水器によって除去できる物質は異なるため、浄水能力をチェックしましょう。なお、浄水器は主に以下の物質を除去できます。
・残留塩素(カルキ)
・カビ臭(2-MIB)
・鉛、鉄サビ、トリハロメタン
・微生物、ウイルス
残留塩素とはカルキといい、いわゆる水道水特有の臭いや味のことです。浄水器ではカルキを除去できるため、おいしい水を手軽に飲めます。
カビ臭(2-MIB)は藍藻類が生成する化学物質で、川やダム水などに含まれているとカビ臭を発します。
そして、鉛・鉄サビ・トリハロメタンなどの老朽化した水道管や価格物質からの影響を軽減する、微生物やウイルスなどを除去して安全性を確保するモデルなど多種多様です。
製品で物質を除去できる性能は異なるため、日本産業規格(JIS)や全日本浄水器協会(JWPA)の基準を満たしている浄水器を選びましょう。
カートリッジの寿命・交換コスト
浄水器を使用するにあたってのランニングコストは、カートリッジの寿命と交換コストが重要です。
なお、カートリッジの交換頻度は3ヶ月や6ヶ月、あるいは1年など種類によって異なります。カートリッジの寿命は事前にリサーチしておきましょう。
また、交換にかかる費用も事前に算出しておくことで、維持にどれだけのコストを要するかがわかります。交換の手間をなるべく省けるよう、取り扱いが手軽か否かも選び方として重要なポイントです。
浄水器にどれだけの費用をかけられるか、使い勝手の良さや機能面に対してコストは見合っているかを踏まえ、製品を選んでください。
設置方法
浄水器の設置方法として蛇口直結型・据え置き型・アンダーシンク型などがあり、そのなかで自宅に適した設置方法は何かをチェックしましょう。
例えば、蛇口直結型でも形状によって対応するかが変わってきます。海外製の蛇口や特殊な形状であれば、取り付け不可となるケースも珍しくありません。
また、据え置き型やアンダーシンク型は専門の工具や業者へ依頼しての取り付けが必要となる場合があります。
設置においてメーカーのサポート体制は手厚いかを知るためにも、取り付け事例を確認しておくと安心です。
浄水器のおすすめ人気ランキング12選
ここからはAmazon・楽天市場の売れ筋ランキングをもとにして作成した、人気総合ランキングをご紹介します。
浄水器でPFASの除去はできるの?
PFASとは炭素とフッ素の結合をもつ有機化合物で、ペルフルオロアルキル化合物、およびポリフルオロアルキル化合物の総称です。PFASのなかでもPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)やPFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、環境中に取り残りやすいことから人体への有害な影響が懸念されています。
人体においてコレステロール値の上昇や発がん性に関する報告があるため、浄水器による対策は重要です。なお、PFSAの除去には活性炭が有効で、無数に空いている細かい穴は有害物質を吸着する働きがあります。そのため、活性炭フィルターを採用する浄水器がおすすめです。
また、RO浄水器は特殊な膜を通して水をろ過する仕組みであるため、安定したPFSA除去が可能。住んでいる地域により水道水にPFSAがどれだけ検出されるかは異なることから、環境省・国土交通省が公表している情報をもとに確認しておきましょう。
ウォーターサーバーと浄水器、どっちがおすすめ?
浄水器とウォーターサーバーは、どちらも「おいしく」「安全に」水を楽しめるシステムです。使用にあたっては、浄水器はフィルター交換、ウォーターサーバーは機器のメンテナンスなど、定期的な衛生管理が必要です。
各システムには特徴があり、ウォーターサーバーは冷水・温水がすぐに使える便利さがある一方で、毎月の費用が発生し、使用量に応じて料金が加算されます。一方、浄水器は初期費用とフィルター交換費用が主な出費となります。各社の料金体系によって変動はありますが、長期的なコスト面では浄水器が経済的と言えます。
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