電動歯ブラシを使い始めたけれど、普通の歯磨き粉を使っていいのか迷っていませんか? 実は、電動歯ブラシには専用のものや適したタイプを選ぶことが重要です。研磨剤や発泡剤が原因でトラブルになることも。
この記事では、電動歯ブラシに適した歯磨き粉の選び方や、市販・ドラッグストアで購入できるおすすめ商品を紹介します。正しい知識で、より効果的なオーラルケアをはじめましょう。
電動歯ブラシに歯磨き粉は必要?つけないほうがいい?
電動歯ブラシを使用する際、「歯磨き粉をつけるべきか、つけないほうがいいか」は多くの人が抱く疑問。結論からいえば、基本的には使用することをおすすめします。ただし、手磨き用のものをそのまま使うのは避けたほうが無難です。
電動歯ブラシは高速で振動するため、歯磨き粉の成分や性質によっては、歯や歯茎に過度な負担をかけてしまう可能性があります。そ
のため、電動歯ブラシの特性に合ったものを選ぶことが大切。正しい選択をすれば、口腔ケアの効果をより高められますよ。
普通の歯磨き粉を使うとどうなる?(研磨剤と発泡剤のリスク)
一般的な手磨き用の歯磨き粉を電動歯ブラシで使うのは「だめ」といわれることが多いのはなぜでしょうか。主な理由は以下の2点です。
- 研磨剤による摩耗リスク
高速振動する電動歯ブラシで研磨剤入りのものを使うと、歯の表面のエナメル質が削れすぎてしまい、知覚過敏の原因になることがあります。 - 発泡剤による弊害
発泡剤で泡立ちすぎると、磨けた気になってしまい、磨き残しが発生しやすくなるほか、泡が飛び散りやすいというデメリットもあります。
電動歯ブラシ向け歯磨き粉の選び方
電動歯ブラシの効果を最大限に引き出し、歯や歯茎を守るためには、適切な歯磨き粉選びが欠かせません。市販品やドラッグストアで探す際は、以下のポイントをチェックしてみてください。
1. 研磨剤はNG!「無配合」か「低研磨」を選ぶ
電動歯ブラシは洗浄力が高いため、歯磨き粉による物理的な研磨力はそれほど必要ありません。むしろ、研磨剤が多く含まれていると、歯や歯茎を傷つけるリスクが高まります。
パッケージの成分表示を確認し、「研磨剤無配合」や「低研磨」と記載されているものを選びましょう。特に「清掃剤」としてシリカや炭酸カルシウムなどが上位に表示されている場合は注意が必要です。やさしく磨けるタイプを選ぶことで、長く健康な歯を維持しやすくなります。
2. 泡立ちすぎない「低発泡」か「発泡剤なし」を選ぶ
口の中が泡だらけになると、長時間磨くことが難しくなり、どの部分が磨けているか鏡で確認しづらくなります。電動歯ブラシはじっくりと歯に当てる必要があるため、泡立ちは控えめなほうが使いやすいです。
「発泡剤無配合」や「低発泡」のタイプなら、泡が邪魔にならず、適切な時間をかけて丁寧に磨けます。
また、泡による飛び散りも防げるため、洗面所を汚さずに済むというメリットもあります。
3. 薬用成分が密着する「ジェルタイプ」がおすすめ
電動歯ブラシに最も適しているといわれるのが「ジェルタイプ」の歯磨き粉です。ペースト状のものに比べて粘度が高く、高速振動でも飛び散りにくいのが特徴です。
さらに、ジェルは歯の表面に密着しやすいため、配合されている薬用成分が歯や歯茎に留まりやすくなります。フッ素や殺菌成分の効果を十分に発揮させるためにも、透明や半透明のジェル状の製品を積極的に選んでみてください。
4. ケアしたい悩みに合わせて選ぶ
歯磨き粉にはさまざまな有効成分が含まれています。ご自身の口内環境や悩みに合わせて、最適な成分が配合されたものを選びましょう。主な悩みと選ぶべきポイントを以下の表にまとめました。
| 悩み | 着目ポイント | 代表的な有効成分 |
|---|---|---|
| ホワイトニング | 削らずに「浮かせて」落とす | ポリリン酸ナトリウム、PEG |
| 歯周病予防 | 殺菌成分の「浸透力」 | IPMP(イソプロピルメチルフェノール) |
| 虫歯予防 | 高濃度フッ素と「滞留性」 | フッ素(1450ppmなど) |
| 知覚過敏 | 神経への刺激を「ブロック」 | 硝酸カリウム、乳酸アルミニウム |
| 口臭予防 | 削菌力と「原因除去」 | LSS、CPC、吸着剤 |
電動歯ブラシ向け歯磨き粉のおすすめ11選
ここでは、ドラッグストアやネット通販で手軽に購入できる、電動歯ブラシにおすすめの歯磨き粉を人気のランキング形式で紹介します。
ジェルタイプや研磨剤不使用のものなど、それぞれの特徴を比較して、自分に合ったものを見つけてください。
電動歯ブラシ向け歯磨き粉の注意点と使い方のコツ
最適な歯磨き粉を選んでも、使い方が間違っていると効果が半減したり、トラブルの原因になったりします。電動歯ブラシならではの注意点を知っておきましょう。
使う量は「米粒大」で十分。つけすぎには注意を!
手磨き用の感覚でたっぷりと歯磨き粉をつけるのは避けましょう。電動歯ブラシの場合、振動で唾液と混ざりやすいため、少量でも十分に行き渡ります。目安としては「米粒大」から「小豆大」程度です。
つけすぎると泡立ちすぎて磨きにくくなるだけでなく、飛び散りの原因にもなります。少なめの量から始めて、自分にとって快適な量に調整していくのがよいでしょう。
ブラシの根元を洗い流して、故障を防止
使い終わった後は、ブラシヘッドを本体から外し、接続部分や根元に残った歯磨き粉をしっかりと洗い流すことが大切です。特にジェルタイプやペーストが固まると、振動軸の動きが悪くなり、故障の原因になることがあります。
毎回の使用後に丁寧にメンテナンスを行うことで、電動歯ブラシを長く清潔に使いつづけることができます。水分もしっかり拭き取ってから保管しましょう。
まとめ
電動歯ブラシには、研磨剤や発泡剤が含まれていない、あるいは少ない「電動歯ブラシ用」の歯磨き粉を使うのがおすすめです。特にジェルタイプは飛び散りにくく、薬用成分が歯に密着しやすいため相性が抜群です。
ドラッグストアなどの市販品でも、ホワイトニングや歯周病予防など、悩みに合わせた商品が多く販売されています。今回紹介した選び方を参考に、あなたにぴったりの一本を見つけて、毎日のオーラルケアをよりよいものにしていきましょう。
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