健康志向が高まる昨今、玄米を食事に取り入れている人や、これから取り入れたいと考えている人も多いのではないでしょうか。そんななか、自宅で簡単に玄米が食べられるよう、象印・タイガー・アイリスオーヤマ・パナソニックなどのメーカーから、玄米炊きに対応した炊飯器が登場しています。
そこで今回は、玄米がおいしく炊ける炊飯器のおすすめ14選をご紹介します。炊飯器の選び方や専門家に聞いた美味しい炊き方なども解説するため、ぜひ参考にしてください。
玄米が美味しく炊ける炊飯器の選び方
玄米をおいしく炊くためには、炊飯器選びが重要です。各メーカーから玄米炊きに対応する炊飯器は多く登場していますが、何からチェックして選べばよいか迷ってしまいますよね。
ここからは、玄米をおいしく炊ける炊飯器の選び方として、6つのチェックポイントを解説します。
①炊飯量を事前にチェックしよう
家族構成や炊飯器の使い方などに合わせて、炊飯量をチェックしましょう。玄米は調理に時間を要する、かつ一度に炊ける量が白米より少ないです。そのため、家族の人数が多い場合は、一度に炊ける量が多い炊飯器を選ぶのがおすすめ。
また、食べ盛りの子どもがいると炊飯量は多いほうがよいため、玄米を食事に取り入れる場合は炊飯量が重要になります。目安としては1人から2人で暮らしている場合は3合炊き、それ以上の人数がいる場合は、5合炊き以上のモデルがおすすめです。
炊飯器は1合炊きから一升(10号)炊きまでさまざまな炊飯量があるため、家族構成はもちろん、どういった使い方をするかによっても選び方は変わってきます。例えば、自宅で友人を呼びご飯を食べる機会が多い場合は、家族構成よりも多くの量が炊ける炊飯器を選んでください。
②加熱方式が重要。圧力IH炊飯器がおすすめ
玄米をおいしく炊くためにはしっかりと内部まで熱が通っていることが必要なため、加熱方式が重要です。
いくつかある加熱方式のなかでも、圧力IH炊飯器は高圧力蒸気で炊き上げることから、お米の旨みを引き出しやすいタイプ。高温と高圧で水分を玄米の内部に均等に染み込ませるため、ふっくらとした炊き上がりを実現します。
なお、他のタイプでいうと、IH方式は電磁力によって内窯全体を加熱する仕組みで、炊きムラを防止してふっくらと炊き上げる点が特徴です。マイコン式は電熱ヒーターから釜へ熱を伝えて炊き上げる仕組みで、パーツが少なく手入れのしやすさが魅力となります。
③「玄米モード」の有無をチェック
玄米をおいしく炊ける炊飯器を選ぶにあたって、玄米モードが付いているかを確認しましょう。玄米モードは白米を炊くときよりも浸漬時間が長く設定されている、炊き時間を最適化するなど、おいしく炊き上げるための機能です。
一般的に、玄米は白米に比べて多くの水が必要となるため、適した浸水時間を判断することは困難です。
その点、玄米モードでは吸水が工程に含まれており、浸水時間を自動でベストなものに設定してくれるため、うまく炊き上げられるでしょう。
わざわざ水の量や浸水時間を意識せずに炊けるため、手間がかからない点は玄米モードを搭載するメリットですよ。
④玄米以外にも使える機能を確認しよう
玄米炊飯器を選ぶ際は、玄米以外の調理にも幅広く対応できる機能を持った製品を選ぶと便利でお得です。例えば、白米や雑穀米、炊き込みご飯などが手軽に炊けるモードが搭載されている炊飯器なら、日々の食事バリエーションが広がります。また、無洗米を手軽に炊ける「無洗米モード」や、赤ちゃんや介護食に便利な「おかゆモード」があると、用途に応じた調理が可能になります。
さらに、最近の多機能炊飯器にはスロークッカー機能や蒸し料理機能を搭載したものもあり、煮込み料理やスープ作りにも活用できます。玄米だけでなく、様々な調理方法に対応できる炊飯器を選ぶことで、毎日の食事準備が楽しく便利になります。
⑤今、選ぶなら蒸気レス構造がおすすめ
玄米は白米よりも炊飯時間が長いため、それだけ炊飯器から蒸気が出つづけます。蒸気によりキッチン周辺にある家具などがダメージを受ける可能性は否めないため、蒸気レス構造の炊飯器がおすすめ。
蒸気レスや蒸気セーブ、蒸気カットなどと呼ばれる炊飯器は、その名のとおり蒸気量を抑えられるため、玄米を長時間高温で炊きつづけても周囲への影響が少なく済みます。ただし、完全に蒸気を抑えられる訳ではなく、あくまで一般的な炊飯器に比べると蒸気量が少ないと認識しておきましょう。
なお、蒸気レス構造の炊飯器は日立・象印・三菱電機などのメーカーから販売されています。価格は通常の炊飯器より高額な傾向にありますが、時代のライフスタイルに合った炊飯器として注目です。
⑥お手入れのしやすさもポイント
炊飯器は定期的にお手入れが必要なため、手間がかからないものがおすすめです。どれだけ高性能な炊飯器でも、お手入れが行き届いていなければ本来もっている機能を発揮できません。
なお、炊飯器のお手入れとしては、内窯や蓋を洗う、吸気口や排気口のホコリやゴミを取るなどが挙げられます。各パーツは簡単に取り外しができると洗う際の手間が軽減されるため、扱いやすさは重要です。
当記事では、「洗う部品の点数」と「洗いやすさへの工夫(食洗機対応、パーツの形状など)」の2つの観点から、お手入れのしやすさを以下の基準で5段階で総合評価しています。
評価 | 部品数の目安 | 基準* |
---|---|---|
★5 | 2~3個 | ・取り外しが極めて簡単 ・食洗機対応部品が多く、本体内部がフラットで拭きやすい |
★4 | 3~4個 | ・取り外しが簡単 ・一部食洗機対応または手洗いしやすい ・本体内部が比較的フラット |
★3 | 4~6個 | ・取り外しにやや手間がかかる場合がある ・食洗機非対応が多い |
★2 | 多め | ・洗いにくい箇所がある ・食洗機非対応が多い ・手入れに制約がある |
★1 | 多く、複雑 | ・取り外しや洗浄が複雑 ・特殊な手入れが必要 ・内釜の耐久性に懸念がある |
*基準に関して
各メーカーが公開している製品カタログやウェブサイト上の詳細情報、取扱説明書の情報から、分解図やお手入れ方法の記載を確認しました。パーツの構成・点数: 公式情報から、内釜、内蓋、蒸気口キャップなど、日常的に取り外して洗う必要のある部品の点数と、それぞれの部品の形状(凹凸の少なさ、シンプルな構造か)を把握しました。
部品点数が少なく、シンプルな構造であるほど、取り外しが容易と判断しています。
玄米が美味しく炊ける炊飯器14選
ここからは、編集部が独自に厳選したおすすめの玄米が美味しく炊ける「玄米モード」付きの炊飯器をご紹介します。
玄米スペシャリストに玄米と上手に付き合う“コツ”を直撃インタビューしてみました!
玄米専門ブランド「LE GENMAI」代表を務め、玄米スペシャリスト・玄米食インストラクターとして活躍するYOSHIKIさんに、玄米の健康効果や玄米を炊飯器で美味しく炊くためのコツを伺いました。
- 玄米は完全栄養食品と呼ばれるほど、人間に必要な栄養素が豊富に含まれています。主な栄養素は、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、そして第七の栄養素として注目されているファイトケミカルです。
玄米に含まれるファイトケミカルの一つ、γ(ガンマ)オリザノールは抗酸化物質として働き、活性酸素を調整する効果があるとされています。また、ビタミンB1は糖質の代謝を助け、疲労回復や神経機能の維持をサポート。さらに、豊富な必須ミネラルは、身体の構成材料となり、細胞や臓器の働きを円滑にする働きがあります。
これらの栄養素のほとんどは、玄米の「糠(ぬか)」に含まれています。白米は糠を取り除いているため、炭水化物以外の栄養素はほとんど期待できません。そのため、白米中心の食生活では「1日30品目」の摂取が推奨されてきましたが、玄米を主食とすれば、少ない副菜でも必要な栄養を補うことができます。
- 玄米を美味しく炊く方法として、拝み洗いをする、出来るだけ冷たい水で一晩浸水するなどの工夫がありますが、それを毎日続けるとなると面倒…と感じる方もいらっしゃるかと思います。
それよりは「お米」の選び方にも着目してください。一般的に、お米はでんぷんに含まれる硬さの成分である「アミロース」と粘りの成分である「アミロペクチン」でキャラクターが決められていきます。粘りの成分の多い「高アミロペクチン米(低アミロース米とも呼ばれます)」は炊き上がりがふっくらモチモチとなり、玄米でも美味しさを実感しやすくなります。
代表的なお米として「ゆめぴりか」や「ミルキークイーン」などがあります。手間が掛からず、美味しく食べられるというのが、玄米食を続けられる秘訣にもなるかと思いますので、圧力IH炊飯器×高アミロペクチン米の組み合わせは、玄米初心者にもおすすめです。
- 玄米の栄養素が失われない為には、玄米を「そのまま」食べることです。よく、食べやすくするために「ぶづき米(玄米から糠や胚芽を一部残して精米したお米)」にして召し上がる方もいらっしゃいますが、白米を食べることとあまり変わりません。
また浸水しやすいように玄米にあえて傷をつけて洗う方法もありますが、こちらもあまりおすすめはしません。傷をつけて食物繊維が破壊されることで、本来そこに含まれているファイトケミカルなどの栄養素まで破壊される恐れがあるからです。
飲み込むように食べていても、玄米によって得られるものはほとんどありません。圧力IH炊飯器を使ったりすることで、食物繊維が柔らかくなり、栄養の吸収がしやすくなったものを、出来るだけ時間をかけてよく噛んで食べることが大切です。
炊飯器の総合ランキングと選び方もチェック!
本記事では「玄米が美味しく炊ける炊飯器」を中心にご紹介しましたが、より総合的なランキングや選び方を知りたい方は、「炊飯器」の記事もあわせてご覧くださいね。
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