冷蔵庫は、新鮮なまま食品を保存できるキッチンの頼もしい相棒。最近では、大容量タイプや薄型モデルなど、使い勝手を重視したさまざまな選択肢が揃っています。例えば、パナソニックは背の低い人でも使いやすく、東芝は野菜の保存に特化し、三菱は「切れちゃう瞬冷凍」が人気。
この記事では、家電プロレビュアーの石井和美さん監修のもと、冷蔵庫選びのポイントや各メーカーの特徴について詳しく解説します。
- 最近の冷蔵庫のトレンドは?昔と比べて何が違うの?
- 冷蔵庫の選び方
- 【Step1】 まずは容量をチェック。家族の人数に合わせて選んで
- 【Step2】搬入経路と設置場所を確認しよう
- 【Step3】真ん中野菜室?冷凍室?よく使うほうを真ん中に
- メーカーごとの特徴を紹介!
- 三菱電機|まとめ買いをする人におすすめ。切れちゃう瞬冷凍が超魅力
- パナソニック|使いやすさに工夫あり!毎日料理をする人におすすめ
- 東芝|野菜の鮮度が長持ちする!野菜をたくさん使うなら第一候補に!
- 日立|鮮度を長持ちさせる技術と、バランスの良さが魅力!
- シャープ|冷凍食品の整理整頓がしやすい!冷凍室の収納力がポイント
- AQUA:デザインのかっこよさで選ぶならコレ。冷凍室の機能もいい!
- アイリスオーヤマ|冷凍室の大きさが魅力。冷凍食品をまとめ買いしたい人に
- 冷蔵庫をお得に買い替えられる時期は?
- 冷蔵庫の電気代を節約するためにやったほうがいいことは?
最近の冷蔵庫のトレンドは?昔と比べて何が違うの?
最近の冷蔵庫は、まとめ買い需要の増加に合わせて大容量モデルが人気を集めています。食材を大量に保存できて、フードロス対策として食品の整理がしやすい工夫や、鮮度を保つ技術が注目されています。
一方で、「奥行きが深すぎて使いづらい」という声に応えて、奥行きを抑えた薄型冷蔵庫も登場し、使い勝手がさらに向上。また、電気料金の上昇を受け、Wi-FiやAIを活用して効率的に冷却してくれる省エネ性能が強化されたモデルも増えています。
冷蔵庫の選び方
ここからは、人数に合った容量や本体サイズなど、量販店に足を運ぶ前に確認しておきたいポイントを解説していきます。
【Step1】 まずは容量をチェック。家族の人数に合わせて選んで
1人暮らし | 100〜200L |
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2人暮らし | 200〜350L |
3〜4人家族 | 400〜500L |
5人家族以上 | 500〜600L以上 |
冷蔵庫を選ぶうえでまずはじめにチェックしたいのが、容量の大きさ。家族の人数やライフスタイルに合わせて容量を選びましょう。
一般的には、1人あたり70Lの容量に加え、常備食品用として120〜170L、さらに余裕を持たせるために100L程度が目安とされています。例えば、3〜4人家族であれば、400〜500Lの冷蔵庫が目安。まとめ買いや作り置きを多くする家庭なら、さらに大きな容量は見ておきたいところです。
【Step2】搬入経路と設置場所を確認しよう
冷蔵庫選びでは、設置スペースと搬入経路が確保できるか事前に確認しましょう。
本体サイズをチェック
まず、設置スペースと搬入経路のサイズを確認しましょう。冷蔵庫本体のサイズだけでなく、放熱スペースも加えた設置寸法を計算しておくことが重要です。
ファミリー向けの大型冷蔵庫なら、左右に5~10cm程度、上部には10cm以上のスペースが必要です。また、設置が可能でも搬入が無理なケースもあるため、玄関や廊下、エレベーターなどの最狭部分の幅や高さを測り、冷蔵庫のサイズに最低でも10cmの余裕があることを確認しましょう。
ドアの開き方をチェック
冷蔵庫のドアの開き方も実際の使い勝手に大きく影響します。まずはドアを開く方向によって壁や家具にぶつからないか確認しましょう。
右開き、左開きが選べる片開きタイプは自宅のキッチンのレイアウトに合わせて選ぶことが重要です。また、観音開き(フレンチドア)タイプは左右均等に開くため、狭いスペースでも省スペースな設置が可能です。
【Step3】真ん中野菜室?冷凍室?よく使うほうを真ん中に
冷蔵庫選びでは、使い方に合わせて「真ん中野菜室」か「真ん中冷凍室」を選ぶことが重要です。日本の冷蔵庫は、一般的に最上段が冷蔵室、その下に引き出し式の野菜室と冷凍室が配置されていますが、頻繁に使う収納部屋が真ん中にあることで、腰をかがめずに食材の出し入れができます。
野菜を多く使う家庭なら「真ん中野菜室」、冷凍食品をよく利用する家庭なら「真ん中冷凍室」にするなど、家族の食生活や日々の使用シーンに合わせて、どちらが使いやすいか考えましょう。
メーカーごとの特徴を紹介!
さて、冷蔵庫の進化や基本的な選び方がわかったところで、ここからは各メーカーの特徴について詳しく解説していきます。
各メーカー、力を入れているところがさまざま。特に上位モデルでは注目すべきポイントがそれぞれ異なるので、家族のライフスタイルに合ったメーカーを見つけてくださいね。
三菱電機|まとめ買いをする人におすすめ。切れちゃう瞬冷凍が超魅力
画像出典:三菱電機
三菱電機の冷蔵庫は、冷凍技術の「切れちゃう瞬冷凍」が大きな特徴。冷凍した食材を解凍せずにそのまま使えるため、調理の手間を省いて時短できます。
また、肉や魚の鮮度を保つ、「氷点下ストッカー」も同社の魅力。冷蔵室やチルド室よりも低温の約-3〜0℃で保存するので、冷凍せずに鮮度を長持ちさせられます。
また、氷を作るタンクを冷蔵室の底部に配置することで、収納スペースを確保して使いやすさも向上しています。
パナソニック|使いやすさに工夫あり!毎日料理をする人におすすめ
画像出典:パナソニック
パナソニックの冷蔵庫は、使いやすさを追求した設計が特徴です。コンプレッサーを上部に配置することで、下部の収納スペースを最大限活用可能。特に「ワンダフルオープン」機能により、引き出しが奥までなめらかに開き、奥の食材も簡単に取り出せます。
小柄な人の視点を考慮し、家事の効率を高める設計が魅力的。毎日の料理を快適にしたい方にぴったりです。
東芝|野菜の鮮度が長持ちする!野菜をたくさん使うなら第一候補に!
画像出典:東芝ライフスタイル
東芝の冷蔵庫は、商品名が「ベジータ」という名前でも示されるように、野菜の鮮度を保つことが得意です。特に注目すべきは、多湿タイプの野菜室。湿度を上げることで野菜を長期間新鮮に保ちます。野菜をまとめ買いする家庭や、野菜をよく使う人にぴったりです。
さらに、冷蔵室も湿度を高くした設計のため、お刺身やハムなどの生鮮品も長持ちさせる工夫がされています。
上位モデルでは、話し言葉でアドバイスしてくれる機能があり、Wi-Fiを使ってエアコン管理なども可能。年配の方や一人暮らしの人の安否を確認する見守り機能としても利用できます。
日立|鮮度を長持ちさせる技術と、バランスの良さが魅力!
画像出典:日立グローバルライフソリューションズ
日立の冷蔵庫は、冷蔵室全体をチルド室のように使って温度を低く保ち、食材の鮮度を長く維持するのが大きな特徴です。特に、週末に作り置きをする人やまとめ買いをする人におすすめ。低温保存で4〜5日間食材を新鮮に保てるため、冷凍したくないけれど長持ちさせたい場合にも便利です。
さらに、冷凍室にはアルミトレーが搭載され、一気に冷凍できる設計になっているため、ご飯を大量に炊いて冷凍する場合にもぴったり。外出先から冷蔵庫内を確認できるカメラ機能付きの上位モデルもあり、買い物中でも無駄なく確認ができます。鮮度を保ちながらバランスが取れた製品設計が、日立の大きな強みです。
シャープ|冷凍食品の整理整頓がしやすい!冷凍室の収納力がポイント
画像出典:シャープ
シャープの冷蔵庫は、冷凍食品の収納に特化した設計が特徴。特に上位クラスでは動かせる仕切りを採用しているため、たくさんの冷凍食品を整理整頓できます。仕切りがブックエンドのように使えるため、冷凍庫内で食材が乱れずスッキリと収納できますよ。
さらに、薄型設計に力を入れていることもポイント。奥行きが狭く、庫内の掃除も簡単できます。また、両開きのドアにある冷気の漏れを防ぐセンターピラーを無くして密閉度を高くしているため、ドリンク類のスペースも最大限に活用できます。
AQUA:デザインのかっこよさで選ぶならコレ。冷凍室の機能もいい!
画像出典:AQUA
AQUAの冷蔵庫は、スマートなデザインが特徴的。扉下のLEDライトが近づくとふわっと光るなど、スタイリッシュな演出が魅力です。加えて、裏側が全面LEDになっているモデルなど、デザイン面で他メーカーとの差別化が図られています。
冷凍室の機能面でも優れていて、冷凍技術「おいシールド冷凍」では、霜がつきやすいお肉や魚介類も冷凍室内の温度変化を抑えられるので鮮度を保ちます。ほかのメーカーでは鮮度を保つ冷凍をさせるためにも設定が必要ですが、AQUAは冷凍庫に入れるだけでOK。
アイリスオーヤマ|冷凍室の大きさが魅力。冷凍食品をまとめ買いしたい人に
画像出典:アイリスプラザ
手頃な価格とラインナップの多さが魅力のアイリスオーヤマ。同社の冷蔵庫は冷凍室の容量が大きい点が特徴です。480Lクラスのモデルでも冷凍食品を大量に収納できるため、まとめ買いする家庭に最適。冷凍室重視の設計のため、野菜用のスペースはやや小さめですが、コストコや業務用スーパーで大量買いする方にはぴったりです。
また、大きな冷蔵庫だけでなく、小型のタイプでも冷凍室が大きめに設計されているため、冷凍食品のストックを重視する一人暮らしの人にもおすすめのラインナップです。
冷蔵庫をお得に買い替えられる時期は?
冷蔵庫をお得に買い替えるなら、11月から12月がベストな時期。多くのメーカーが1~2月に新モデルを発表するため、旧モデルの在庫処分セールが開催され、特に12月中旬には価格が底値になることがよくあります。
また、年末年始のボーナスシーズンやセールも狙い目ですよ。
冷蔵庫の電気代を節約するためにやったほうがいいことは?
冷蔵庫の電気代を抑えるためには、いくつか心掛けておきたいポイントがあります。まず、冷蔵室に食材を詰め込みすぎないこと。冷気がスムーズに循環するためには、庫内に適度なスペースが必要です。
ほかにも、熱いままの料理を入れると、冷やすのに多くの電力を消費してしまうので、冷ましてから入れるのが基本です。
さらに、最近の冷蔵庫には「エコモード」や「自動節電機能」が搭載されていることが多く、活用するだけで自動的に最適な温度管理を行ってくれます。温度設定を手動で調整する手間がなくなり、自然に省エネができますよ。
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