Appleが3月4日に発表したM4チップ搭載MacBook Air。話題の最新モデルは、従来機と比べてどのような進化を遂げたのでしょうか。
本記事では、10年以上MacBookを使い続けてきたITエンジニアの視点から、新型MacBook Airの性能・機能を徹底分析。
M1、M2、M3搭載旧モデルとの比較やMacBook Proとの違いを詳しく解説し、あなたの「従来のモデルと何が変わった?」「今買い替えるべき?待つべき?」という悩みを解決します。
M4チップ搭載MacBook Air登場!注目の新機能とは
2025年3月5日、Appleは新型MacBook Airを発表しました。最大の特徴は、最新のM4チップの搭載です。
M4チップは、第2世代3nmプロセス技術を採用し、280億個のトランジスタを搭載しています。このチップにより、MacBook Airの性能が大幅に向上し、前モデルと比較して2倍の高速化を実現しました。
何が変わった?新型MacBook Airの一目でわかる進化ポイント
- 10コアCPUと10コアGPUを搭載し、M1モデルより2倍の高速化
- AI処理性能を大幅に向上させる16コアNeural Engineを搭載
- 最大6K解像度の外部ディスプレイ2台と内蔵ディスプレイの同時使用が可能に
- Thunderbolt 4ポートへのアップグレードでデータ転送速度が向上
- 最大32GBのRAMをサポート
- 最小メモリが16GBに引き上げられ、オプション料金なしで利用できる
- 新色「スカイブルー」が追加
- デザイン自体は2024年モデルとほぼ同じ
- 12MP超広角カメラがセンターフレームに対応。ビデオ会議中に動いても自動で被写体を追尾
- Desk View機能で、机上の資料や物品を簡単にクローズアップして共有可能
13インチMacbook Air旧モデルとの徹底比較!買い替えは待つべき?
M4チップ搭載の新型MacBook Airは、旧モデルと比較して大きな進化を遂げています。
2020年に発売されたM1モデルから最新のM4モデルまで、一覧表でスペックを比較してみましょう。
特徴 | M1 | M2 | M3 | M4 |
---|---|---|---|---|
ディスプレイ | 13.3インチ | 13.6インチ | 13.6インチ | 13.6インチ |
CPU | 8コア | 8コア | 8コア | 10コア |
GPU | 7コア | 最大 10コア | 最大 10コア | 最大 10コア |
最大メモリ | 16GB | 24GB | 24GB | 32GB |
最大ストレージ | 2TB | 2TB | 2TB | 2TB |
駆動時間 | 最大 18時間 | 最大 18時間 | 最大 18時間 | 最大 18時間 |
重さ | 1.29kg | 1.24kg | 1.24kg | 1.24kg |
- M4チップはM1チップと比較して2倍の処理性能を実現
- M3チップと比較しても、10〜20%の性能向上が見られる
- 最大メモリ容量が32GBに拡大し、より多くのタスクを同時に処理可能
- Macbook Airで32GBが選択できるのはM4モデルが初
- 最小メモリ容量も16GBに引き上げられた
- 重量は1.24kgで、M1モデルから50g軽量化
- M2以降のモデルでは13.6インチのLiquid Retinaディスプレイを採用し、画質が向上
- 12MPセンターフレームカメラの搭載により、ビデオ通話の品質が向上
- デスクビュー機能の追加で、手元を映しながらのビデオ通話が可能に
M4チップ搭載Macbook Airに買い替えるべきか
結論として、現在使用しているモデルと日常的な使用用途によって、M4チップ搭載MacBook Airへの買い替え判断は大きく変わります。
M1チップ搭載のMacbook Airを使用している場合
M1からの買い替えなら、性能と機能の両面で大きなアップグレードが期待できます。
CPUパフォーマンスが2倍に向上し、マルチタスクの処理もスムーズになるだけでなく、最大メモリが16GBから32GBへと拡張されたことで、メモリ不足によるもたつきから解放されるでしょう。
さらに、ディスプレイサイズの拡大やカメラ性能の向上、センターフレーム機能の追加など、日常使いでも体感できる進化が多数あります。
3年以上経過したM1モデルからの乗り換えは、快適さが格段に向上する投資と言えます。
M2、M3チップ搭載のMacbook Airを使用している場合
M2やM3ユーザーでも買い替える価値がある場合があります。
特に、MacBook Pro購入を検討していたクリエイターの方にとって、新型のMacbook Airは魅力的な選択肢となります。
より軽量ながらM2 Pro並みの処理能力を持つだけでなく、32GBメモリが選択可能になったことが大きな魅力だと言えるでしょう。
そして、M4チップはAI処理に最適化されており、今後登場するAppleのAI機能「Apple Intelligence」を快適に使用するための準備になるため、最新のAI機能を活用したい人にも買い替えをおすすめします。
一方、日常的な文書作成やウェブブラウジングが主な用途であれば、M2やM3モデルでも十分快適に使用できるため、無理に買い替える必要はありません。それぞれの使用状況と優先事項を考慮して、賢明な判断をすることをお勧めします。
M4チップ搭載Macbook Proとの徹底比較!Macbook Airで十分?
特徴 | 13インチ MacBook Air | 15インチ MacBook Air | 14インチ MacBook Pro |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 13.6インチ | 15.3インチ | 14.2インチ |
CPU | 10コア | 10コア | 10コア |
GPU | 最大10コア | 10コア | 10コア |
最大メモリ | 32GB | 32GB | 32GB |
最大ストレージ | 2TB | 2TB | 2TB |
駆動時間 | 最大18時間 | 最大18時間 | 最大24時間 |
重さ | 1.24kg | 1.51kg | 1.55kg |
価格 | 164,800円〜 | 198,800円〜 | 248,800円〜 |
- 両モデルともに10コアCPUと10コアGPUを搭載しており、基本的な処理能力は同等
- 両モデルともに最大32GBのメモリと2TBのストレージを利用可能
M4チップ搭載Macbook AirとMacbook Proの主な違い
- Macbook Air:13.6インチまたは15.3インチLiquid Retinaディスプレイ、最大600ニトの輝度
- Macbook Pro:14.2インチLiquid Retina XDRディスプレイ、最大1600ニトのピーク輝度(HDR)、ProMotion技術による120Hzリフレッシュレート
- Macbook Air:最大18時間
- Macbook Pro:最大24時間
- Macbook Air(13インチ):1.24kg
- Macbook Air(15インチ):1.51kg
- Macbook Pro(14インチ):1.55kg
- Macbook Air:ファンレス設計で静音性に優れるが、長時間の高負荷時に性能が低下する可能性あり
- Macbook Pro:ファンによる冷却システムを搭載し、長時間の高負荷作業でも性能を維持
- Macbook Air:164,800円〜
- Macbook Pro:248,800円〜
コストパフォーマンスを求めるなら、Macbook Airで十分
MacBook Airは多くのユーザーにとって十分な性能を提供し、コストパフォーマンスに優れています。
日常的なウェブブラウジング、ドキュメント作成、軽度の写真編集、プログラミングといった作業であれば、MacBook Airで不足を感じることはないでしょう。持ち運びが多く、予算を抑えたい方にも最適です。
一方、以下のような場合にはMacBook Proをおすすめします。
- 長時間に渡る動画編集や3D制作を行いたい
- 色精度が重要なデザインや編集をしたい
- 複数の外部ディスプレイを接続して作業したい
- バッテリー持続時間を最優先したい
約84,000円という価格差は決して小さくありませんが、自分の仕事や趣味の要求レベルに合わせて選べば、どちらも長期的に満足できる選択となるでしょう。
まとめ
M4チップ搭載MacBook Airは、従来モデルから大きく進化し、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となりました。
新機能としては、センターフレーム対応の12MP超広角カメラが追加され、ビデオ会議での自動追尾が可能に。また、外部ディスプレイサポートも強化され、最大6K解像度のディスプレイを2台接続できるようになりました。
32GBのメモリ容量が選べるようになったことも、大きな魅力です。
これらの機能強化により、より多様な作業環境に対応できるようになったMacbook Air。
特にM1からの買い替えなら、処理速度の2倍向上やメモリ拡張性の向上など、体感できる変化が期待できるでしょう。
あなたも新しいMacBook Airで、より快適なデジタルライフを始めてみませんか?自分の使用スタイルに合わせて選べば、長く満足して使い続けられる一台になるはずです。
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