乾燥が気になる季節、肌のカサつきや喉の不快感に悩まされていませんか?そんなときに頼りになるのが加湿器です。でも、「本当に効果がある加湿器を選びたいけど、お手入れが面倒なのはイヤ。」と思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、家電アドバイザーの私が最新の加湿器9台を徹底テスト。その結果、象印の加湿器が最もおすすめできる商品だとわかりました。特に気になるお手入れのしやすさは、ほかの商品と比べて圧倒的だったんです。肝心の加湿力もしっかり備わっており、自信を持っておすすめできる商品です。
おすすめの加湿器
ベストチョイス・多くの人におすすめできる加湿器
加湿力・お手入れのしやすさ・電気代の安さを比較検証して1位に選ばれたのは、象印のスチーム式加湿器EE-DE35-WAでした。
ユーザーの口コミ出典(Amazonカスタマーレビュー )
・ぽっちゃり好き『今までの加湿器でダントツNo. 1』
・YURA『お手入れ簡単加湿器』
・wits and beauty『フタからこぼれないようになった!』
・小梅『買ってよかった!』
象印の加湿器について詳しく知りたい人はこちらをチェック
ランニングコストを抑えたい人向け
ランニングコストを踏まえたうえでおすすめできるのは、シャープの「プラズマクラスター加湿器 HV-S55」。電気代をおさえてしっかり加湿したい人にはこちらの商品がおすすめです。
ユーザーの口コミ出典(Amazonカスタマーレビュー )
・たぬきさん『パワフルな加湿力で大満足!タンク容量も大きめ!上から給水楽ちん!』
・ラテママ『買って良かった!期待通り』
・imeruda『上から給水がべんり』
シャープの加湿器について詳しく知りたい人はこちらをチェック
予算を抑えて選ぶならコレ
象印もシャープも、本体価格は1万円以上。小さめの部屋でそこまでの加湿力を求めないなら、モダンデコの超音波加湿器 htjs-002jがおすすめ。
モダンデコの加湿器について詳しく知りたい人はこちらをチェック
目次
1. 加湿器の選び方
2. 検証方法
3. おすすめ商品
4. その他の商品
5. 加湿器の効果的な使い方
加湿器の選び方
加湿器は、スチーム式・気化式・超音波式の3つに大別できます。この加湿方式によって、加湿力やお手入れのしやすさ、電気代などが大きく変わるため、まずはそれぞれの違いをおさえておきましょう。
スチーム式・気化式・超音波式の加湿方式の違い
スチーム式の加湿器は、お湯を沸かす際に出る蒸気を利用して加湿するしくみ。お手入れするパーツが少なくカビが生えにくいことから、近年注目を集めている加湿方式です。
気化式の加湿器は、濡れたフィルターに風を通すことでそこから蒸発した水分を活用して加湿するしくみ。スチーム式の加湿器と同等の加湿力を持ちながら、電気代が安く済むのがポイントです。
超音波式の加湿器は、振動によって水蒸気を発生させるしくみです。上で紹介した気化式やスチーム式の加湿器に比べて、加湿力は低め。アロマ機能がついた商品や小型サイズの商品、かわいいデザインの商品など選択の幅が広いことも特徴です。
検証方法
今回は、どれがおすすめできる加湿器なのかを調べるために、人気の加湿器9商品を実際に購入して検証しました。検証した項目とその結果は以下の通り。
検証の結果、部屋全体が加湿さないものや、電気代が他の商品と比べて10倍ほど差が出るものなどがあり、比べてはじめてわかることがたくさんありました。
① 加湿力
およそ7畳の部屋で加湿器を1時間稼動させ、本体付近・1m先・3m先の計3箇所に温湿度計を置いて、絶対湿度(空気中に含まれる水蒸気の質量)の変化を確認しました。
検証の結果、気化式・スチーム式の商品は部屋全体が加湿される結果に。超音波式の加湿器は本体付近のみ加湿されて部屋全体を加湿するほどのパワーはないことがわかりました。
また、スチーム式の加湿器は部屋全体の温かい空気が拡散されることで部屋全体の温度もやや上がりました。
② お手入れのしやすさ
タンクや排水トレーの構造の複雑さ、お手入れするパーツの多さを中心に、お手入れが面倒と思うポイントを減点して評価しました。
検証の結果、気化式・超音波式の加湿器はお手入れするパーツが多く細かい箇所が多いことがわかりました。一方でスチーム式の加湿器はお手入れするパーツが少なく、「タンクのお手入れはクエン酸水を入れて稼動させるだけ」というシンプルなお手入れ方法。
スチーム式ほどの手軽さではありませんが、気化式のシャープ・ダイニチの2商品はお手入れをしやすくする工夫がされていました。シャープの商品はタンクと排水トレーが一体となっており、細かい凹凸が少ない構造、ダイニチの商品は、排水トレーの上に透明なフィルターカバーがありました。
③ 電気代の安さ
1時間稼動させた際の電気代をワットモニターを使用して計測しました。
検証の結果、気化式・超音波式の加湿器は電気代が安く、スチーム式の加湿器は10倍以上の電気代がかかることがわかりました。
お手入れのしやすさや加湿力を考えるとスチーム式の加湿器が魅力的ですが、電気代を節約するなら、気化式や超音波式を使用するのがおすすめです。
おすすめの加湿器ベスト3
ここからは、おすすめの商品3つについて詳しく解説していきます。
私たちが最もおすすめする加湿器は、象印の「スチーム式加湿器 EE-DE35-WA」です。加湿力が高いうえに、ほかの商品に比べてお手入れが簡単なのが大きな特徴。ズボラな人ならこれを買えば間違いありません。
フッ素加工された加湿器内部は広口容器のためお手入れがラクで、さらに電気ポットと同じクエン酸洗浄だから手間がかかりません。
気になる加湿能力は1時間あたり340mlで、和室なら6畳、洋室なら10畳と、自室や寝室に使うのに適しています。
また、温度センサーと室温センサーが同時に働いて、いつでも快適な湿度を保てます。3段階の入タイマーと切タイマー、チャイルドロックやふた開閉ロックなどを備えているので、小さな子どもがいるご家庭でも安心して使えます。
一方で、お湯を沸かして加湿するスチーム式ならではの、電気代が高い点がネックなポイント。
自動モードで運転すれば必要以上に電力を使うことは防げますが、ほかの加湿器に比べて電気代が高いため、長時間広い部屋を加湿したい人にはランニングコストが気になります。
「象印の加湿器もいいけど、電気代が気になる」という人には、シャープの「プラズマクラスター加湿器 HV-S55」がおすすめです。
象印の加湿器同様、加湿力は十分。気化式の加湿器はフィルターがついており、タンクとトレーがそれぞれついていてお手入れするパーツが多いことがネックですが、本商品にはそんなネックポイントを解消する努力がされています。
タンクとトレーは一体になって、バケツ型のタンクがトレーの代わりにもなっています。さらに、タンクのなかには激しい凹凸がなく、まるでバケツを掃除するように簡単にお手入れができます。
とはいえ、カビ臭が発生しやすい加湿フィルターはついており、毎日水の入れ替えをしなければいけません。象印の加湿器の電気代がどうしても気になるのであれば、こちらの商品を選択し、お手入れを一番に考えるなら象印がベストな選択です。
給水は、上からそのまま注げる2WAYタイプ。重たいタンクを運ばずに済みます。
エコモードなら1時間あたりの電気代は約0.74円、強モードでも約5.9円と、省エネ性能にも優れています。温度・湿度のWセンサーが室内の状況から湿度を自動でコントロールするので、ムダな電力消費も抑えられます。
また、熱い蒸気の出ないヒーターレスだから、小さな子どもがいても安心です。
象印もシャープも本体価格が1万円以上します。「予算は5,000円以下、本体価格も電気代もできるだけ抑えたい、広い部屋は加湿しない。」という人であれば、モダンデコの「超音波加湿器 htjs-002j」がよいでしょう。
象印とシャープの加湿器には及びませんが、小さめの部屋であれば、加湿はできます。
加湿量は1時間あたり最大220mlと控えめですが、3リットルの給水で連続30時間ほどの加湿。1カ月93円ほどと、省エネ性能も申し分ありません。
さらに、加湿と同時にアロマオイルの香りを楽しめるアロマ機能、水面を照らすLEDライトを搭載しているため、癒しの空間づくりにも役立ちます。
超音波式の加湿器は、排水トレーのなかが複雑でお手入れしにくいものが多いですが、本商品は構造がシンプルなためお手入れは簡単。
サイズの小ささも相まって、給水・お手入れは負担に感じにくいでしょう。
その他の商品
今回の検証では総合的な結果からベストな商品として選ばれませんでしたが、上位3つの加湿器以外にも、優れた商品はたくさんありました。
ここからは、上位の3商品以外の加湿器を紹介します。
加湿器の効果的な使い方について、“住まいの空気環境のプロ”に直撃インタビュー!
加湿器を使ううえで気になることを、札幌市立大学で「都市・建築環境デザイン」を研究している齊藤雅也教授に聞いてみました。
齊藤教授によると、大事なのは加湿器に表示されている湿度だけではないそう…。
- 室温(空気温度)22〜23℃、湿度40%前後が最適です。
これは全世界で平均的に90%以上の人が「不快でない(快適)」と言える領域。ポイントは全世界平均でということなのです。オフィスで冬の環境(男性だとスーツ+ネクタイで事務作業をしている状態)だとこの空気温湿度が理想とされています。
また、室温よりも大事なのが「表面温度」。家の中だと床面や壁面や窓の面などが、自分たちの体感にものすごく影響するんです。空気の温度・湿度も関係しますが、一番ダイレクトに効いてくるのは表面温度で、室内の空気温度は、表面温度の影響を強く受けます。地球(屋外)でも太陽からの日ざし、天空の影響で地面の温度が決まってから、空気の温度(外気温)が概ね決まります。
- 加湿器をより効果的に使うためによい置き場所は、室温が高くなりやすいところ。逆に冷えやすい窓際などに置くのは避けると良いでしょう。
というのも、「相対湿度」の意味についてご存知でしょうか。相対湿度は、空気の温度が低い場所では湿度が高く表示され、温度の高い場所では湿度が低く表示されます。これは空気の温度が低ければ低いほど、空気中に含むことができる水分量が少なくなるからです。
部屋の中央に比べて空気の温度が低くなりがちな窓際に加湿器を置くと、相対湿度が高めに表示される傾向があります。つまり、加湿器内部のセンサーが「湿度が高いからもう加湿しなくていい」と判断してパワーを下げ、加湿を抑えてしまいます。空気の温度が高いところに加湿器を置くことがおすすめです。
- 結露は、加湿器から放たれた湿った空気が、窓面とカーテンの隙間を通って冷えた窓面に吸い寄せられることによって発生します。
これは、せっかく室内で加湿しているにもかかわらず、窓面が「除湿機」になり水分を奪うような状況になっていると言えます。 結露を防ぐために重要なのは、加湿器から放たれた湿った空気が窓とカーテンの間に入らないようにすることです。
最近の家にはカーテンの上部にはカーテンを吊るすボックスがありますが、それが結露を発生させないようバリアになってくれます。ボックスがない場合は、 後付けのカーテンボックスを設置するか、上から大きめのタオルを被せるなどの隙間をふさぐ対応をすると良いでしょう。
また、カーテンの下端や左右の両端からの空気の侵入を塞ぐためには、カーテンを床まで垂らす、カーテンの両端と窓枠・壁面をマジックテープで付けるなどの方法があります。
加湿器を清潔に使うために!おすすめの加湿器洗浄剤
加湿器を清潔に保つことは、健康的な空気環境を維持するために欠かせません。特に水を使用する加湿器では、定期的なお手入れを怠ると雑菌やカビが繁殖しやすくなり、衛生面で問題が生じる可能性があります。 そんな時に役立つのが「加湿器洗浄剤」です。加湿器洗浄剤を使えば、普段のお手入れでは落としきれない汚れや菌をしっかり除去でき、清潔な状態を長く保つことができます。
まとめ
冬場の乾燥を防いでくれるのに活躍する加湿器。ここまで、加湿方式の違いやおすすめの商品、検証した結果や住まいの空気環境のプロによる豆知識をご紹介しました。
2024年〜2025年の冬は昨年よりも寒いと言われています。しっかりと体を温めつつ暖房で乾燥した部屋を快適な環境にできるように、自分に合った加湿器を見つけてくださいね。
本記事の監修者
加湿器の選び方と、効果的な使い方について、以下2名の専門家にも協力してもらいました。
本記事のガイド
加湿器の検証から本記事の執筆までを、以下のガイドが行いました。
加湿器の売れ筋ランキングにも注目!
ここまで、加湿器を実際に使用した加湿力やお手入れのしやすさの評価をランキングにして加湿器を紹介しました。参考までに、各ECサイトの売れ筋ランキングもチェックしましょう。
【Amazon】加湿器の売れ筋ランキングを見る
【楽天市場】加湿器の売れ筋ランキングを見る
「加湿器だけじゃ物足りない!」という人はこちら
ここまで加湿器の選び方と比較ランキングをお届けしてきましたが、より効率的な空気循環を求める人もいらっしゃるでしょう。
そんな人は、ぜひ静音サーキュレーターの記事もチェックしてみてください。加湿器との相性バツグンで、さらに快適な室内環境を作ることができますよ。
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