春の訪れとともに気になる「花粉症」。外出時のマスクやメガネだけでなく、室内では花粉に強い空気清浄機を選ぶことが重要です。最近では、シャープやエアドッグ、ダイキンなどの主要メーカーが、高性能フィルターを搭載した空気清浄機を次々と発売。より快適な室内環境を実現できるようになっています。
本記事では、「花粉対策」に詳しい専門家協力のもと、花粉対策に効果的な空気清浄機の選び方やおすすめ商品について詳しく解説していきます。快適な室内環境づくりのために、ぜひ参考にしてください。
空気清浄機って花粉対策に効果はあるの?
空気清浄機は花粉対策として有効です。
スギやヒノキの花粉は直径30 µm程度で、微粒子としては比較的大きく、重力で落下しやすいため、空気清浄機だけでは完全に除去することは困難。しかし、実際にアレルギー症状を引き起こすのは、花粉に付着している「オービクル(またはユービッシュ小体)」と呼ばれる微粒子です。この粒子は直径0.7 µm程度と花粉本体の50分の1ほどの大きさで、約1万個が花粉1個に付着しています。軽いため、空気中に長時間漂い続けることができます。
空気清浄機に搭載されているHEPAフィルターは、0.3 µmの粒子を99.97%以上除去できる性能があるため、このアレルゲンを効果的に捕集することができます。そのため、室内の花粉症対策として空気清浄機の使用は有効な手段となります。
花粉対策に最適な空気清浄機の選び方
空気清浄機は、花粉シーズンを快適に過ごすための必須アイテム。しかし、機能や性能が多岐にわたるため、どれを選べばいいのか迷うことも。ここからは、花粉対策に特化した空気清浄機選びのポイントを分かりやすく解説します。
部屋の広さに合わせた「適用床面積」を選ぶのが花粉対策の第一歩!
どれだけ高性能な機能を搭載していても、部屋全体の空気をきちんと循環できなければ十分な効果が得られません。「適用床面積」は、空気清浄機がどれくらいの広さを効率よくクリアできるかを示す目安です。
例えば、6畳ほどの部屋なら、少し余裕を持たせた12畳以上のモデルを選ぶことで、花粉やハウスダストをより素早く吸着することができます。また、部屋の間取りや天井の高さも考慮すると、より快適に使用可能。加湿機能付きモデルの場合は、空気清浄と加湿の運転時で適用面積が異なることもあるので、各機能の詳細なスペックを確認して選びましょう。
加湿機能や除加湿機能がついたモデルも候補に入れて
空気清浄機には、加湿機能や除湿機能を搭載したモデルもあります。季節を問わず使える家電なので、シーズンオフに収納する手間もなく、1台で2役、3役をこなせるのは便利ですよ。
加湿機能付きモデル
冬場の使用に最適で、エアコンの風による乾燥を防ぎます。多くのモデルは“気化式”という加湿方式を採用しており、湿度をコントロールしながらたっぷりと加湿できるのが特徴です。
除加湿機能付きモデル
加湿機能に加えて、除湿機能も搭載されているモデル。梅雨や夏場の高湿度環境で湿度を下げ、カビやダニの発生を抑制できます。また、衣類の部屋干し乾燥にも役立つため、雨の日でも洗濯物を効率よく乾かせるのがメリットです。
フィルター性能で選ぶ:「HEPAフィルター」が必須!
空気清浄機の性能を左右するのが「フィルター」の種類と性能です。特に、花粉やPM2.5のような微粒子対策にはHEPAフィルター搭載の機種がおすすめ。HEPAフィルターは、0.3µmの粒子を99.97%以上捕集する性能があり、目に見えない汚れまでしっかり除去します。
また、ペットを飼っている人や生活臭が気になる人は、脱臭フィルターの有無もチェックしましょう。活性炭を使った脱臭フィルターは、ペットのにおいやタバコ臭、料理のニオイなどを吸着し、室内のニオイを取り除きます。
ただし、定期的な交換やメンテナンスも必要なので、交換サイクルやランニングコストも確認しておくとよいでしょう。フィルター選びが空気清浄機選びの重要な鍵になります。
リビングや寝室での使用なら「静音性」をチェック
寝室やリビングで使用する場合、静音性の高いモデルを選ぶことは快適な空間作りにおいて重要です。特に「おやすみモード」や「弱運転」モードが搭載されたモデルなら、就寝時でも30dB以下の静かな運転音が可能。これは図書館の静けさと同じレベルで、ほとんど音が気になりません。
加えて、LEDライトの明るさを抑える機能があるとさらに快適。音や光を調整してくれる商品で、ストレスを感じない空間を実現しましょう。
消費電力とランニングコストを考慮しよう
空気清浄機は長時間使う家電だからこそ、消費電力をしっかり確認しておきたいところです。通常運転で消費電力が30~40W程度のモデルなら、年間の電気代も抑えられて経済的。
さらに、エコモードを搭載しているモデルなら、自動で運転を調整して効率よくエネルギーを節約できます。また、センサー機能付きの商品なら部屋の空気の汚染度を感知して必要なときだけ強運転に切り替えるため、無駄な消費を抑えられます。毎月のランニングコストを見逃さず、省エネ性能に優れたモデルを選びましょう。
吸気と排気の配置で「空気清浄力」に差が出る!
意外と忘れがちですが、「吸気面」と「排気面」の配置も空気清浄機選びで重要なポイント。特に、360度全方向や前面から吸引できるモデルは部屋のどこに設置しても効率よく空気を取り込めるためおすすめです。
吸気面が広く、効率的に花粉やホコリを吸い込めるモデルを選ぶことで清浄スピードが向上します。また、排気が床を向かず上方向に排出されるデザインなら、部屋全体にきれいな空気を行き渡らせやすくなりますよ。
花粉対策向け空気清浄機のおすすめ商品
ここでは、花粉対策におすすめの空気清浄機を厳選して紹介します。性能やコスパ、メーカー独自の特徴を比較しながら、自分にぴったりの一台を見つける参考にしてください!
空気清浄機以外でも対策を!家でできる花粉対策の方法は?
スギやヒノキの花粉は室内に入ってくると、数分で床に落ちる性質があります。しかし、そのまま放置すると再び舞い上がり、アレルギー症状の原因となるオービクル(花粉に付着する微粒子)を広げてしまいます。そのため、室内環境を整える花粉対策は欠かせません。ここでは、空気清浄機に頼り切らずにできる効果的な花粉対策を紹介します。
① 室内に花粉を持ち込まない
花粉を家に入れないことが最も効果的な対策です。帰宅時は玄関先で衣服を軽くはたき、靴裏に付いた花粉を取り除くために花粉除去性能のある玄関マットを使いましょう。このひと手間で、室内の花粉量を大幅に減らせます。
② 換気のタイミングと方法
窓の開閉にも工夫が必要です。日中の晴れた日や強風が吹く時間帯は避け、花粉が少ない早朝や雨上がりのタイミングで短時間換気を行うとよいでしょう。また、網戸に加えて窓を花粉対策フィルターで覆うことで、侵入量を抑えることができます。換気後は空気清浄機を活用し、室内に入った微粒子を速やかに除去するのも効果的です。
③ 室内のこまめな掃除
花粉は床や家具、カーテン、寝具に付着しやすいため、こまめに掃除機をかけましょう。また、掃除機をかける際は、排気がキレイな(例えば花粉対応フィルター付き)掃除機を使うと効果が高まります。カーテンやカーペットは定期的に洗濯・交換し、花粉が蓄積しないようにしましょう。また、洗濯物は外干しを避け、部屋干しや乾燥機を使うことで、花粉の侵入をさらに防ぐことができます。
④ 湿度を適切に保つ
室内環境の調整も重要です。湿度が40~60%を保てていれば、花粉やホコリの舞い上がりを抑えられます。加湿器を使って乾燥を防ぎつつ、快適な空間を維持しましょう。
効果的な空気清浄機の置き場所は?
空気清浄機を効果的に使用するには、設置場所が重要です。設置場所によっては、せっかく高性能の空気清浄機を使用していても、十分な効果が得られないことがあります。
特に花粉対策を目的とした場合、空気の流れや部屋への花粉の侵入経路を考慮して配置することが大切。空気の流れを良くするためには、部屋の隅など空気が滞留しやすい場所は避け、風の通りが良い場所を選びましょう。
空気清浄機のお手入れ方法は?
空気清浄機を効果的に使うには、定期的なお手入れが欠かせません。特に花粉対策には、フィルターの掃除が重要。以下のポイントを押さえて清潔に保ちましょう。
◼︎プレフィルター(週1回程度)
掃除機でほこりを吸い取るか、水洗いして乾燥させる。
◼︎集じんフィルター(1~2か月に1回)
目詰まりを防ぐため、掃除機でほこりを除去する。ほとんどは水洗いNGのため注意。
◼︎脱臭フィルター(3~6か月に1回)
水洗いをして、陰干しして乾燥させる。
◼︎加湿フィルター(月1回程度)
すすぎ洗をして乾燥させる。水垢が気になるときはクエン酸水、ニオイが気になるときは重曹水でつけ置き洗いする。
◼︎本体外側・センサー部分(月1回程度)
柔らかい布で拭き、センサー部分は綿棒で優しく掃除。
こまめなお手入れで、花粉対策の効果を最大限に引き出しましょう。
まとめ
本記事では、花粉対策に効果的な空気清浄機の選び方や花粉対策におすすめの空気清浄機を詳しく解説してきました。また、専門家による花粉対策のアドバイスも交えながら、より効果的な使用方法についても触れてきました。
空気清浄機は単に花粉を除去するだけでなく、PM2.5やハウスダスト、ウイルスの除去など、年間を通じて室内の空気環境を整える重要な家電です。本記事で紹介した選び方のポイントや商品の特徴を参考に、生活環境に合った一台を見つけてくださいね。
この記事は、家電製品に詳しいAmebaチョイス編集者が執筆しました
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