水道水を利用した浄水型ウォーターサーバーは、ボトル交換の手間がない、コストが低く抑えられるなどのメリットがあります。
冷たい水やお湯がすぐに飲めてとても便利ですが、機種によって水の補充方法や機能は違うため、合わないものを選ぶとストレスを感じてしまう可能性も。
この記事では、水道水ウォーターサーバーのおすすめと、自分に合った機種の選び方を解説します。
ラクに使い続けられる1台をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
水道水ウォーターサーバーおすすめ13選
それでは早速、当メディア編集部が選んだおすすめの水道水ウォーターサーバーを紹介します。
水道水ウォーターサーバーは大きく2つのタイプがあり、水を自分でタンクに補充する「水道水補充型」と、水の補充が不要な「水道直結型」です。
水道水補充型 | 水道直結型 | |
---|---|---|
タンクへの水の補充 | 必要 | 不要 |
設置できる場所 | ・キッチン・リビング ・寝室 ・コンセントがある場所 | ・キッチン ・シンク付近 |
初期工事 | なし (届いたものを自分で設置、またはスタッフが設置) | あり(水道管とつなぐ作業) |
どちらもフィルターで水をしっかり濾過してくれるので、美味しい水・お湯が利用できます。
まずは水道水補充型のウォーターサーバーから見ていきましょう。
【工事不要で設置が楽】水道水補充型ウォーターサーバーおすすめ8選
水道水補充型は、給水タンクに水道水を自分で補充して使います。
水道管の工事は不要で、コンセントさえあればどこにでも設置できる点がメリット。キッチン以外のリビングや、寝室に置くことも可能です。
ただし、タンクの水がなくなるたび水道水を補充する手間がかかるため、水の利用量がそれほど多くない家庭や、水の補充がそれほど苦にならない人におすすめです。
【タンクのお手入れ不要】水道直結型ウォーターサーバーおすすめ5選
続けて、タンクのお手入れや水の補充が不要な、水道直結型のウォーターサーバーを紹介します。
購入前に知っておくべき!ウォーターサーバー選びのポイント
冷たい水やお湯がすぐに飲めて便利なウォーターサーバーは、全部で70種類以上あり、それぞれ特徴があります。
コストや機能、お手入れのしやすさ、もしもの時のサポートなど、重視するポイントは人によって変わるもの。
ここからはお気に入りの1台に出会うために、大切なポイントを4つお伝えします。
1.トータルコストはどのくらいか
ウォーターサーバーの広告に載っている費用は、一般的にサーバーのレンタル月額料金です。
このほかに、毎月かかるのは水の料金+電気代です。
また、ウォーターサーバーの運営元に払う費用として、水の配送料、フィルター交換などのメンテナンス料もかかります。
水道水ウォーターサーバーの場合は、水の配送は不要なので毎月の配送料は0円です。フィルター交換費用はサーバー料金に含まれていることが多く、ウォーターサーバーの中では比較的安く済むことが特徴です。
月額料金だけでなく、トータルでどれくらいまでなら許容範囲か、あらかじめ目安をつけておくと良いでしょう。
2.お手入れのしやすさ
日々のお手入れのしやすさは、使い心地に直結するもっとも大切な部分です。
- 水の補充のしやすさタンクや受け皿
- 本体の掃除
水の補充や掃除の頻度は、飲む量や家族の人数・使い方によっても変わってきます。
水道直結型であれば、水の補充やタンクの掃除は不要です。
しかし水道水補充型の場合は、定期的に水の補充や、水タンクの掃除が必要です。
卓上タイプの水道水補充型ウォーターサーバーをキッチンカウンターの上においた場合、水タンクの位置が150cmくらいの高さになることも珍しくありません。
そのため、本体の置き場所や大きさ、タンクや受け皿の取り外し方法なども事前にシミュレーションをして、自分がお手入れをしやすいタイプを選ぶようにしましょう。
3.サポートの充実度
安心して使うためには、サポートの充実度も大切です。
水道水ウォーターサーバーの場合は、水道水をフィルターで濾過して使うため、数ヶ月に一回のペースでフィルター交換が必要です。
フィルターの代金・送料は月額料金に含まれていることが多く、基本的には3〜6ヶ月に一回配送されてきて自分で交換をします。
また、サーバー本体が万が一故障・破損してしまった場合の修理交換費用についても、事前にチェックしておきましょう。
無償交換対応や、月額オプションで保険に加入など、自分の望むサポート体制があるサービスを選ぶと安心して使えます。
4.使用用途をイメージする
ウォーターサーバーを検討していると、どうしてもおしゃれなデザインや価格が気になってくるもの。
しかし、「自分はどのような使い方をしたいのか」をしっかり考える方が、最終的な満足度は高くなります。
- 手軽に安全な水を飲みたい
- 体調によって冷水・常温を選びたい
- 水筒に入れたい
- 温かい飲み物をすぐに飲みたい
- 調理時にも使いたい
- 赤ちゃんのミルク作りに使いたい
- 使わない時間はエコモードにしたい
- 内部洗浄機能があるタイプが良い
例えば赤ちゃんのミルク作りにウォーターサーバーのお湯を使う場合、70〜80度の温水がすぐに使えるものや、チャイルドロック等の安全機能が備わっていることが重要です。
理想の使い方を先にイメージしておくことで、ポイントを絞った後悔しない選び方ができるでしょう。
水道水ウォーターサーバーの主な種類と機能
ここからは、水道水ウォーターサーバーの2つのタイプと、それぞれにおすすめな人を紹介します。
水道水補充型ウォーターサーバーの特徴
水道水補充型は、給水タンクに自分で水道水を補充して使用するタイプのウォーターサーバーです。
初期工事は不要で、基本的には自宅に配送されたウォーターサーバーを自分で運んで設置します。
コンセントさえあればどこにでも設置でき、キッチン以外のリビングや寝室・ジムスペースなどにも置けることがメリット。もちろん、キッチンに置いて補充をしやすくする使い方も可能です。
ただし、タンクの水が無くなるたびに水を補充する必要があるため、比較的水の使用量が少ない一人暮らし・少人数の家庭に向いています。
水道直結型ウォーターサーバーの特徴
水道直結型は、水道とウォーターサーバーを直接つないで、取り込まれた水道水を濾過して冷水・温水として出す仕組みのウォーターサーバーです。
手動で水を補充する必要がないため、水の補充時にピッチャーや重いタンクを持ち上げるのが難しい人や、面倒に感じる人に向いています。
ただし設置や撤去の際は工事があり、工事の日程調整や立ち会いなどの手間はかかります。基本的にはキッチン付近に設置することになるため、料理などでたくさんキレイな水を使いたい場合におすすめです。
浄水器と水道水ウォーターサーバーの違い
一括購入型の家庭用浄水器と、水道水ウォーターサーバーの大きな違いは、常温のほかに冷水・温水が使えるかどうかです。
ウォーターサーバーは、ほとんどのモデルで冷水・温水がすぐに使えます。
浄水器(蛇口直結型・据え置き型) | 水道水ウォーターサーバー | |
---|---|---|
使える温度 | ・常温 | ・常温・冷水・温水 |
初期費用 | 本体購入費用:5,000円〜30,000円前後 | 事務手数料または配送料:無料〜3,000円前後 |
月額料金 | なし別途フィルター費用 | 3,000円~5,500円 |
設置場所 | キッチン(水栓付近) | ・キッチン ・リビング ・寝室 ・コンセントがある場所 |
冷水は、調理の時にサラダの食材を冷やしたり、水出しタイプのお茶を作る時に役立ちます。暑い日に外から帰ってきて、すぐに冷えた美味しいお水が飲めるのは嬉しいですよね。
また、ウォーターサーバーの温水機能はポットなどの家電代わりや、鍋でお湯を沸かす時の時間短縮やガス代の節約にもなります。
費用面の違いでは、一括購入型の家庭用浄水器はまとまった初期投資が必要です。一方、水道水ウォーターサーバーは最初の2ヶ月無料キャンペーンなどもあり、安く使い始められるサービスもあることが特徴です。
水道水ウォーターサーバーのメリット
ここまでをまとめると、水道水ウォーターサーバーには、次のようなメリットがあります。
1.定額制で高コスパ!
ほとんどの水道水ウォーターサーバーは月額レンタル式で、料金は毎月定額です。
宅配型ウォーターサーバーは、水の使用量が多い月はその分コストがかかります。
しかし水道水ウォーターサーバーであれば、たくさん水を使ってもかかるのは水道料金のみなので、費用を抑えてコスパ良く使うことができます。
2.不純物除去でおいしい水・お湯が飲める!
水道水ウォーターサーバーは、水道水をフィルターで浄化し、不純物を取り除く機能がついています。
浄水フィルターの種類はメーカーによって異なりますが、いずれも塩素やカルキ、PFASなどの有害物質を除去できます。
ウォーターサーバーを使用することで、安全で美味しい水を手軽に楽しめるでしょう。
3.ボトル交換不要で手間いらず!
水道水ウォーターサーバーは水のボトルの宅配の日時を調整したり、在庫を見ての注文の調整・返却なども不要です。
水道水を自分のタイミングで補給できるため、ボトル交換にまつわる手間がなくなるのは大きなメリットでしょう。
水道水ウォーターサーバーのデメリット
水道水ウォーターサーバーには、便利な反面、次のようなデメリットがあります。
1.濾過に時間がかかる
水道水をフィルターで浄化するのにかかる時間は、ウォーターサーバーの機種によって異なります。
水を補充しても、濾過がきちんと済んでいない場合や規定の温度に達していない場合は、水が出てこない仕様になっている場合がほとんどです。
一般的には5分〜30分程度ですが、具体的な時間は、使用しているウォーターサーバーの取扱説明書をご確認いただくか、メーカーに問い合わせてみましょう。
2.水道水補充型の手間
補充型ウォーターサーバーは、本体の上部に水タンクがあることが多いです。
タンクが大きければ水の補充回数は減りますが、力に自信がない子どもや年配の方の場合、水を入れた重いピッチャーやタンクの持ち上げを負担に感じることも多いです。
その場合は、水の補充がいらない水道直結型を検討してみましょう。
また、水補充のタイミングのわかりやすさも大切です。
水がなくなった場合に、水タンクを見て補充の目安が目視できるタイプと、ランプでお知らせしてくれるタイプがあるため、自分や家族はどちらが気づきやすいかも考えてみましょう。
3.水道直結型の工事とスペース
水道直結型ウォーターサーバーは、初めて設置する際に、水道栓に管をつなぐかんたんな工事があります。
工事の担当者が家に来て作業をするため、日時の調整や対応が必要です。
また置き場所も、水道栓から水の管が届く範囲にしか置くことができません。キッチン周りに、設置スペースを確保できるか事前にチェックしておきましょう。
水道水サーバーと宅配型サーバー、どちらがいい?
水道水ウォーターサーバーと宅配型の大きな違いは、水のボトルの配送の有無と、天然水が飲めるかどうかです。
宅配型ウォーターサーバー | 水道水ウォーターサーバー | |
---|---|---|
飲める水の種類 | 天然水RO水純水(ピュアウォーター) | RO水純水(ピュアウォーター) |
水の宅配 | あり | なし |
最低注文量 | あり | なし |
初期費用 | 事務手数料または配送料:無料〜3,000円前後 | 事務手数料または配送料:無料〜3,000円前後 |
月額料金 | 3,000円~ | 3,000円~5,500円 |
ミネラルが豊富な天然水を好む場合は、宅配型ウォーターサーバーの方が向いています。
しかし、ボトル交換の手間を面倒と感じる場合や、水の使用量が多くコストを抑えたい場合には、水道水ウォーターサーバーの方がストレスなく使えるでしょう。
ボトル交換の手間を減らしたい人におすすめ
宅配型ウォーターサーバーでは、それぞれの会社の専用の水ボトルをセットして使います。
水のボトルは毎月宅配で自宅に届けてもらえますが、玄関から保管場所への運搬や、ウォーターサーバーのボトル交換などは自分で行う必要があります。
10Lの水の重量は約10kgです。水ボトルの運搬や交換を負担に感じる人は、ボトル交換が不要な水道水ウォーターサーバーがおすすめです。
水代を節約したい人に最適
宅配型ウォーターサーバーは月々の最低注文量が決められていたり、たくさん注文するとそれだけコストがかかります。
水道水ウォーターサーバーであれば、どれだけたくさん水を飲んでも月額料金は定額で飲み放題です。
宅配型の水ボトルの料金はメーカーによっても変動しますが、相場は12Lのボトルで1,500円ほどです。
水をたくさん飲む場合は、水道水ウォーターサーバーを選ぶことで、毎月の水代を大きく節約できます。
水道水ウォーターサーバーQ&A
ここからは、水道水ウォーターサーバーのよくある疑問点についてQ&A形式でお答えしていきます。
Q. 濾過率が高い水道水ウォーターサーバーはどれ?
逆浸透膜(ROフィルター)を用いて浄水するタイプのウォーターサーバーは、ヨウ素、セシウム等、放射性物質など水分子以外の不純物を除去しておいしい水を作ることが可能です。
しかし基本的に、日本国内の水道水は環境省によって水質基準が定められていて、まったく浄化をしない状態でも一定の安全性が保たれています。
※参考
環境省|水道水質基準について
食品安全委員会|水道水・清涼飲料水
そのため、メーカーや機種によって除去できる物質は多少変わりますが、各サービスともそこまで大きな違いはないと言えます。
Q. 水道水ウォーターサーバーでも味は美味しい?
味の感じ方については、私たち一人ひとりの好みによって異なります。
水道水ウォーターサーバーについては、もともとの水道水に含まれているカルキ臭や雑味が除去されるため、水道水をそのまま飲むよりも美味しく感じる人が多いようです。
しかし注意点として、ROフィルターを使って濾過した水は、さまざまなミネラル分も除去されている純水(ピュアウォーター)です。
硬度の高いミネラルウォーターや天然水に慣れている人は、味の違いを感じるかもしれません。
Q. 電気代はどれくらい?
ウォーターサーバーの1ヶ月あたりの電気代は、使い方や機種によって異なります。
各サービスの公式サイトの記載を見ると、電気代は月額平均500円~1,000円ほどが目安です。
電気代は、室内の気温や、冷水・温水の利用状況などによっても変動します。
できるだけ電気代を抑えたい人は、エコモードが搭載された機種や、使う時だけ瞬間加熱・冷却するタイプを選びましょう。
Q. 卓上型の水道水ウォーターサーバーはある?
卓上型はキッチン台や机の上に置けるので、置き場所に困りにくいメリットがあります。
ただし注意点として、タンク容量が床置き型より少ないため補充回数が増えてしまうこと、置き場所によっては水のタンクが床置き型よりも高くなることに注意しましょう。
Q. 赤ちゃんのミルクに使っても大丈夫?
ウォーターサーバーから出るお湯は、70~90℃ほどです。
赤ちゃんのミルクを作る際は、殺菌のために70℃以上のお湯で粉を溶かす必要があるため、ウォーターサーバーの温水は十分に適していると言えます。
参考:厚生労働省|乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン
電気ケトルや鍋などで沸騰させたお湯は熱すぎるため、少し冷ます必要があったり、また急いで作っている時に火傷をしてしまう可能性もあります。
赤ちゃんのいる家庭では、70~80℃の温水が使えるか、チャイルドロック等の安全機能がついているかをチェックして選ぶとよいでしょう。
Q. 普段水道水を飲んでいても必要?
いつも水道水を飲んでいて、特に不便がない場合、ウォーターサーバーはなくても大丈夫です。
しかし、日常生活の中で下記のような思いがあるなら、ウォーターサーバーを導入することで生活の質がアップする可能性があります。
- 手軽に安全な水を飲みたい
- 体調によって冷水・常温を選びたい
- 水筒においしい水を入れたい
- 温かい飲み物をすぐに飲みたい
- 毎日お茶を沸かすのが面倒
- 赤ちゃんのミルク作りを楽にしたい
パナソニック株式会社が実施した「水道水に関する全国調査 」によると、浄水器の使用率は44.6%と、約半数弱の人が水道水を浄水してから飲んでいるようです。
もし味が気になる場合は、ショッピングモールなどで実演販売されているウォーターサーバーを一度試飲してみるのもおすすめです。
Q. 水道水の味が苦手な人にもおすすめ?
水道水には独特なカルキ臭や雑味があり、直接飲むことに抵抗がある人は一定数います。
水道水ウォーターサーバーは、フィルターで水道水を濾過することで残留塩素や不純物などを取り除けるため、そのまま飲むのは無理という家庭でもおいしい水が飲めるようになります。
もし気持ちの面でそれでも抵抗がある場合は、水ボトルを自宅に届けてくれる宅配型ウォーターサーバーがおすすめです。
まとめ
今回は水道水ウォーターサーバーの選び方とおすすめ商品を紹介しました。
ボトル交換の手間がなく、コストが低く抑えられる水道水ウォーターサーバーは、定額でたくさん水を飲みたい場合に向いています。
水の補充方法は自分でタンクに水を入れて補充する方法と、キッチンなどの水栓に直接つなぐ直結型があります。
それぞれメリット・デメリットがありますので、自分の理想の使い方や置き場所をしっかりイメージして、ラクに使える1台を見つけてみてくださいね。
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