「炊飯器の置き場所がない…」「蒸気 対策で壁紙がシミにならないか心配…」そんなお悩みには、蒸気レス炊飯器がおすすめです。
とはいえ「デメリットは?」「特殊な炊飯器だと、ごはんがまずいのでは?」「毎日の手入れが大変そう…」など、気になる点も多いですよね。
この記事では、手入れ簡単なモデルの選び方から、象印や日立など人気メーカーの機種まで徹底解説します。コンパクトな3合炊きから大家族向けの一升炊きの選び方まで網羅しているので、あなたの暮らしに最適な一台が必ず見つかります。
そもそも蒸気レス炊飯器とは?
蒸気レス炊飯器とは、炊飯中に高温の蒸気がほとんど出ない炊飯器のことです。
これまで炊飯器の設置をためらっていた場所にも気兼ねなく置けるため、キッチンのレイアウトの自由度が格段に上がります。
新築やリフォームで、家電を見えないように収納したい方にもぴったりのアイテムといえるでしょう。
蒸気が出ない仕組みを解説
なぜ蒸気が出ないのか、不思議に思いますよね。多くの蒸気レス炊飯器は、炊飯時に発生した蒸気を本体に内蔵された冷却ユニットを通して水に戻し、専用のタンクに回収する「冷却回収方式」を採用しています。
この仕組みによって、高温の蒸気が炊飯器の外に出るのを防いでいるのです。そのため、周囲の家具や壁紙を湿気で傷める心配がありません。
メリット
- 置き場所を選ばず、キッチンのレイアウトが自由
- 高温の蒸気が出ず、やけどの心配がなく安全
- 結露やカビを防ぎ、キッチンを清潔に保てる
デメリット
- モデルによって洗うパーツが多く、手入れが面倒
- 特殊な構造のため、一般的な炊飯器より高価
蒸気レス炊飯器の選び方6つのポイント
自分にぴったりの一台を見つけるために、チェックしたい6つのポイントをご紹介します。
6つのチェックポイント
① 家族構成に合った「容量」
炊飯器の容量は、家族の人数やライフスタイルに合わせて選ぶのが基本です。
おすすめ容量 | こんなご家庭に |
---|---|
3合 | 1〜2人暮らし |
5.5合 | 3〜4人家族・作り置き |
一升 | 5人以上・食べ盛り |
② 美味しさを左右する「加熱方式」
ごはんの味にこだわるなら「加熱方式」はとても重要です。蒸気レス機能は主にIH式以上に搭載されますが、基本的な違いを知って炊きあがりの好みに合わせて選びましょう。
加熱方式 | 特徴 | 炊きあがりの傾向 | 蒸気レス・セーブ機能 |
---|---|---|---|
圧力IH | IH+圧力で高温炊飯 | もちもち・甘みが強い | 〇 多くのモデル |
IH | 釜全体を均一に加熱 | ふっくら・粒立ちがよい | △ 一部モデル |
マイコン | 底のヒーターで加熱 | 基本性能・安価 | × ほぼ無し |
③ 蒸気カット性能(完全カット or セーブ)
「蒸気が出ない」と一口に言っても、性能レベルやメーカーの呼び方によって「蒸気カット」「蒸気セーブ」の2種類に大別されます。この違いが、置き場所の自由度や価格に直結する最も重要なポイントです。
性能タイプ | 蒸気量 | 採用しているメーカー |
---|---|---|
蒸気カット | ほぼゼロ | 日立 |
蒸気セーブ | 50〜80%カット | 象印、日立 |
「蒸気カット」は、ほぼ完全に蒸気をなくしたい方向けです。日立が採用しており、炊飯中に目に見える蒸気はほとんど出ません。キッチンの密閉された棚の中や、家具のすぐ隣など、設置場所を一切制限されたくない場合に最適です。
一方、象印が採用する「蒸気セーブ」は、蒸気量を大幅に削減したい方向けの機能。完全にゼロにはなりませんが、一般的な炊飯器に比べて蒸気量を50〜80%程度カットするため、壁紙への影響や結露は十分に抑えられます。機能がシンプルな分、価格が手頃になる傾向があります。
④ 美味しさを保つ「保温性能」
家族と食事の時間がずれるご家庭では、炊いたごはんをいつまでもおいしく保てる「保温性能」が重要です。炊飯器を選ぶ際は、単に保温時間の長さだけでなく、乾燥や黄ばみを抑えるための各メーカー独自の機能にも注目しましょう。
象印「極め保温」「うるつや保温」
- 底のセンサーで温度を細かくコントロールし、ごはんの水分が蒸発するのを抑えます。最大で40時間もおいしさを保てるモデルもあり、まとめ炊きをする方に最適です。
日立「スチーム保温」
- 内蔵タンクの水を使い、定期的にスチームを送り込むことで、ごはんのパサつきを防ぎます。時間が経ってもしっとりとした食感をキープしたい方におすすめです。
このように、メーカーによって保温の考え方や技術は様々。ライフスタイルや「保温ごはん」に何を求めるかを考え、最適な機能が搭載されたモデルを選びましょう。
⑤ お手入れのしやすさ
蒸気レス炊飯器は、蒸気を水に変えるための「水タンク」や複雑な構造の「蒸気口」といった独自パーツを持つため、購入前にしっかり確認しないと後々「面倒…」と後悔することも。
- 洗うパーツの点数:「内釜と内ぶたの2点だけ」のモデルが最も手軽です。
- パーツの形状:凹凸が少なくシンプルな構造か、食洗機対応だとさらに楽になります。
- 本体の拭きやすさ:ボタンや段差が少ない「フラットな天面」は、さっと拭けて清潔です。
お手入れを楽にしたいなら、まず「洗うパーツの点数」に注目しましょう。モデルによっては内釜・内ぶたに加え、この水タンクや蒸気口のフタなど毎回4点以上洗う必要があり、手間に感じることがあります。理想は「洗うのは内釜と内ぶたの2点だけ」と謳っている、手入れが簡単なモデルです。
また、パーツの点数だけでなく「パーツの形状」も大切。細かい溝や凹凸が多いと汚れが溜まりやすく、スポンジが届きにくいことも。できるだけシンプルな構造のパーツで構成されているか、食洗機に対応しているかも確認すると、さらに負担を減らせます。
本体がフラットな天面のモデルなら、調理後にさっと一拭きするだけで清潔を保てますよ。
⑥ 便利な調理機能
最近の炊飯器は、得意の「緻密な温度管理」と「密閉空間」を活かした、多彩な調理機能を搭載しています。火を使わず「ほったらかし」で一品が完成するので、忙しい日の食卓がぐっと豊かになりますよ。
- 低温調理機能(例:ローストビーフやサラダチキンなど)
- 煮込み・スープ機能(例:トロトロの角煮や、骨まで柔らかい魚の煮付けなど)
- パン・ケーキ機能(例:温度管理が必要な発酵から焼き上げまでおまかせ)
【2025年】人気メーカー別!蒸気レス炊飯器おすすめ7選
ここでは、選び方のポイントを踏まえ、人気メーカーの製品の特徴を比較解説します。
比較項目 | ZOJIRUSHI(象印) | HITACHI(日立) |
---|---|---|
蒸気対策 | 蒸気セーブ (約80%カット) | 蒸気カット (ほぼゼロ) |
炊飯技術 | 炎舞炊き (えんぶだき) | 圧騰甘み炊き (あっとうあまみだき) |
炊きあがり | ふっくら甘く、 粒立ちが良い | 外硬内軟 (がいこうないなん) |
保温技術 | 極め保温 | スチーム保温 |
ZOJIRUSHI(象印)のおすすめ蒸気セーブ炊飯器
象印の炊飯器は、激しい炎のゆらぎを再現した「炎舞炊き」をはじめとする高い炊飯技術が魅力です。
蒸気対策としては、炊飯中の蒸気発生を約80%もカットする「蒸気セーブ」機能を搭載したモデルがあります。完全に蒸気をなくすわけではありませんが、壁や家具への影響を大幅に減らせます。
HITACHI(日立)のおすすめ蒸気カット炊飯器
日立の「ふっくら御膳」シリーズは、炊飯中の蒸気をほとんど出さない「蒸気カット」が大きな特徴。これなら置き場所を全く選びません。
最高1.3気圧の圧力と高温スチームで一気に炊き上げることで、お米の甘みを引き出し、粒立ちのよい「外硬内軟」の食感を実現。京都の老舗米屋が認める炊きあがりは、ごはん好きにはたまらない魅力です。
蒸気レス炊飯器に関するよくある質問(Q&A)
購入を検討している方が抱きがちな疑問に、プロの視点でお答えします。
本当に全く蒸気は出ないの?
- 「蒸気レス」や「蒸気カット」を謳うモデルは、炊飯中に目に見える蒸気はほとんど出ません。
一方、「蒸気セーブ」を謳う製品は、約80%の蒸気をカットするため、すべての蒸気を完全に抑えるわけではありません。
どのタイプでも、保温中やふたを開けた時に微量の湯気が出ることはあります。とはいえ、蒸気レスや蒸気カットのモデルは、壁や家具が結露するような心配はまずないと考えてよいでしょう。
電気代は普通の炊飯器より高い?
- 蒸気を処理する機能がある分、ごくわずかに高くなる傾向はありますが、電気代に大きな差はありません。
それよりも、保温時間や省エネモードの使い方の方が電気代に影響します。最新モデルは省エネ性能も向上しているので、過度な心配は不要です。
炊きあがりの味に違いはある?
- 蒸気を外に逃がさないことで、お米本来のうまみや香りを釜の中に閉じ込め、よりおいしく炊き上がるというメリットがあります。
もし味が「まずい」と感じる場合は、炊飯器の性能ではなく、水加減やそもそものお米の質、日々のお手入れ不足が原因かもしれません。
まとめ
蒸気レス炊飯器は、置き場所の悩みを解決し、安全で快適なキッチン空間をつくってくれる優れたアイテム。デメリットとしてお手入れの手間や価格が挙げられますが、それを上回るメリットを感じられる方も多いはず。
今回ご紹介した「選び方6つのポイント」を参考に、ご自身のライフスタイルに合った加熱方式や容量、保温性能、お手入れのしやすさなどをチェックして、最適な一台を見つけてくださいね。
炊飯器の総合ランキングと選び方もチェック!
本記事では「炊飯器 蒸気レス」を中心にご紹介しましたが、より総合的なランキングや選び方を知りたい方は、「炊飯器」の記事もあわせてご覧くださいね。
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