「最近、体の調子が気になる…」そんなとき、手軽に始められる健康習慣として乳酸菌飲料が注目されています。でも、種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない、という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、乳酸菌飲料とヨーグルトの違いから、期待できる効果、あなたに合った商品の選び方まで分かりやすく解説します。自分にぴったりの一本を見つけて、すこやかな毎日を送りましょう。
乳酸菌飲料とは?ヨーグルトとの違いも解説
毎日の健康習慣として人気の乳酸菌飲料。実は、ヨーグルトとは少し違いがあります。
ここでは、乳酸菌飲料の基本的な定義や種類について、分かりやすく解説していきます。自分の目的に合った商品を選ぶための第一歩として、まずは基本を押さえておきましょう。
乳酸菌飲料の定義と種類(乳製品乳酸菌飲料/乳酸菌飲料)
乳酸菌飲料は、厚生労働省の省令によって「乳製品乳酸菌飲料」と「乳酸菌飲料」の2つに分けられています。
主な違いは、含まれる無脂乳固形分(牛乳から脂肪分と水分を除いた成分)と乳酸菌の数です。それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
項目 | 乳製品乳酸菌飲料 | 乳酸菌飲料 |
---|---|---|
無脂乳固形分 | 3.0%以上 | 3.0%未満 |
乳酸菌数(1mlあたり) | 1,000万個以上 | 100万個以上 |
代表例 | ヤクルトなど | カルピスなど |
特徴 | 乳成分が多い | 非乳製品のものも含む |
飲むヨーグルトとの違いは?
乳酸菌飲料と飲むヨーグルトは、法律上の定義が異なります。飲むヨーグルトは「発酵乳」の一種で、乳酸菌飲料は発酵させた液体を水などで薄めたもの、という違いがあります。
どちらも体にいい飲み物ですが、成分や菌の数、飲み口に違いがあるのです。
項目 | 飲むヨーグルト | 乳酸菌飲料 |
---|---|---|
法律上の分類 | 発酵乳 | 乳製品乳酸菌飲料/乳酸菌飲料 |
製法 | 牛乳等を発酵 | 発酵液を希釈 |
乳酸菌数(1mlあたり) | 1,000万個以上 | 100万個以上 |
飲み口 | とろみがある | さっぱりしている |
「生菌タイプ」と「殺菌タイプ」の違いとそれぞれのメリット
乳酸菌飲料には、菌が生きたまま入っている「生菌タイプ」と、加熱処理された「殺菌タイプ」があります。生きた菌が腸で働く「生菌タイプ」と、菌の成分が体に働きかける「殺菌タイプ」、どちらも体にいい働きが期待できます。目的に合わせて選ぶのがおすすめです。
タイプ | 生菌タイプ | 殺菌タイプ |
---|---|---|
菌の状態 | 生きている | 加熱処理済み |
主な働き | 腸内で善玉菌として活動 | 菌体成分が免疫に作用、善玉菌のエサになる |
メリット | 生きた菌が腸に届く | 常温保存可能な商品も |
乳酸菌に期待できる効果とは?
ここでは、乳酸菌を摂ることで期待できる代表的な4つの効果について見ていきましょう。
※こちらのパートで紹介する内容は、特定の保健機能食品(トクホ・機能性表示食品)に表示が許可されている効果や、研究で報告されているものです。すべての乳酸菌飲料に当てはまるものではありません。
腸内環境を整える
- 乳酸菌の最も代表的な働きは、腸内環境のバランスを整えることです。腸内には多種多様な細菌がいますが、乳酸菌は善玉菌のエサになったり、自らが善玉菌として働いたりすることで、悪玉菌の増殖を抑えます。腸内フローラが整うことで、お通じの悩みをサポートし、すっきりとした毎日へと導いてくれるでしょう。健康の土台づくりに欠かせない働きです。
免疫の維持をサポートする
- 私たちの体の免疫細胞の約7割は、腸に集中しているといわれています。そのため、腸内環境を整えることは、体全体の免疫機能をすこやかに保つことにつながります。乳酸菌を継続的に摂取することで、腸内のバランスをよい状態に保ち、体を守る力を内側からサポート。季節の変わり目や、体調を崩しやすい時期の健康維持に役立ちます。
ストレスの緩和や睡眠の質を高める
- 意外に思われるかもしれませんが、腸と脳は「腸脳相関」といわれ、密接に関係しています。腸内環境が乱れると、ストレスを感じやすくなることも。
特定の乳酸菌には、ストレスを感じる場面での気分の落ち込みを和げたり、睡眠の質を高めたりする働きが報告されています。忙しい毎日で心身の疲れを感じている方は、試してみる価値がありそうです。
花粉・ハウスダストなどによる目や鼻の不快感の緩和
- 花粉やハウスダストによるつらい季節の不快感。これも、体の免疫バランスが関係しているといわれています。一部の乳酸菌には、この免疫バランスを整えるのを助け、目や鼻の不快感を和らげる効果が期待されています。まずは毎日の飲み物で対策を始めたいという方にとって、心強い選択肢のひとつになるでしょう。
乳酸菌飲料の選び方
ここでは、悩みに合わせた菌の種類から、続けやすさに関わるポイントまで、具体的な選び方を4つのステップでご紹介します。
- 目的・悩みに合わせて「菌の種類」で選ぶ
- ダイエット中ならカロリー・糖質・脂肪分をチェック
- 毎日続けられる価格や味で選ぶ
- ライフスタイルに合う「容器・容量」で選ぶ
1. 目的・悩みに合わせて「菌の種類」で選ぶ
乳酸菌と一言でいっても、その種類は数百以上。菌株によって得意な働きが異なります。自分の悩みに合った菌を含む商品を選ぶことが、効果を実感するための近道です。
目的・悩み | 代表的な菌・成分 | 期待される働き |
---|---|---|
腸内環境 | 乳酸菌 シロタ株、ビフィズス菌BB536 | 腸内環境改善、お通じのサポート |
免疫ケア | プラズマ乳酸菌、1073R-1乳酸菌 | 健康な人の免疫機能の維持をサポート |
花粉・ハウスダスト対策 | L-92乳酸菌 | ほこり等による鼻の不快感を軽減 |
ストレス・睡眠の質 | ガセリ菌CP2305株、GABA | 精神的ストレス緩和、睡眠の質向上 |
2. ダイエット中ならカロリー・糖質・脂肪分をチェック
健康のために飲む乳酸菌飲料ですが、意外と糖分やカロリーが高い商品もあります。ダイエット中の方や糖質を気にしている方は、成分表示をしっかり確認しましょう。
最近では「カロリーオフ」「糖質ゼロ」「脂肪ゼロ」などをうたった商品も多く発売されています。自分のライフスタイルに合わせて、無理なく続けられるものを選んでください。
3. 毎日続けられる価格や味で選ぶ
乳酸菌の働きを実感するためには、毎日継続して飲むことがとても重要です。そのため、無理なく続けられる価格帯であることは大切なポイント。
また、いくら体にいいと分かっていても、味が好みでなければ長続きしません。甘さ控えめのものや、フルーツ風味のものなど、自分が「おいしい」と感じる、お気に入りの味を見つけましょう。
4. ライフスタイルに合う「容器・容量」で選ぶ
乳酸菌飲料の容器には、紙パックやペットボトルなどさまざまなタイプがあります。毎日飲むものだからこそ、自分の生活スタイルに合った容器を選ぶことで、より手軽に習慣化できます。
容器タイプ | おすすめのシーン | メリット |
---|---|---|
紙パック | 家族での飲用、毎日の習慣に | 冷蔵庫で保管しやすい、経済的 |
ペットボトル | 外出先、オフィスでの飲用に | 持ち運びやすい、再栓可能 |
希釈タイプ | 家族での飲用、アレンジしたい時に | コスパが高い、好みの濃さに調整可能 |
乳酸菌飲料のおすすめ人気ランキング
ここからは、AmazonをはじめECサイトの売れ筋データをもとに算出した、乳酸菌飲料の総合ランキングをご紹介します。ぜひ自分にぴったりな一品を探してみてくださいね。
【知っておくと便利】トクホや機能性表示食品とは?
お店で乳酸菌飲料を選ぶとき、「トクホ」や「機能性表示食品」といったマークを目にしたことはありませんか?これらは、国が定めた保健機能食品の制度です。
なんとなく体にいいイメージはあっても、具体的な違いは知らないという方も多いはず。この表示の意味を知ることで、より自分の目的に合った商品を選びやすくなります。
項目 | 特定保健用食品(トクホ) | 機能性表示食品 |
---|---|---|
許可・届出 | 国が審査・許可 | 事業者が届出 |
科学的根拠 | 国による個別審査 | 事業者の責任で評価 |
信頼性 | 高 | 事業者に依存 |
表示例 | 「お腹の調子を整える」 | 「睡眠の質を高める」 |
参考:
消費者庁「特定保健用食品について」
消費者庁「機能性表示食品について」
乳酸菌飲料を飲むタイミングは、いつが適切?
せっかく乳酸菌飲料を飲むなら、できるだけ効果的なタイミングで摂りたいものですよね。実は、飲むタイミングを少し意識するだけで、乳酸菌が持つパワーをより引き出しやすくなります。
ここでは、おすすめのタイミングと、続けるためのコツをご紹介します。
胃酸の影響が少ない「食後」がおすすめのタイミング
- 生菌タイプの乳酸菌を効率よく腸に届けたいなら、「食後」に飲むのがおすすめです。
空腹時は胃酸が強く、乳酸菌が死んでしまう可能性が高まります。食事をすることで胃酸が薄まるため、生きた菌が胃を通過して腸まで届きやすくなるのです。
食後のデザート感覚で飲む習慣をつけるのがよいでしょう。
毎日決まった時間に飲む「習慣化」が最も重要
最も大切なのは、飲むタイミングよりも「毎日続けること」です。
腸内環境は日々変化するため、一度にたくさん飲むより、適量を毎日継続することがすこやかな状態を保つカギ。
朝食後、お風呂上がり、寝る前など、自分の生活リズムの中で最も忘れにくい時間を決め、「毎日の習慣」にしてしまうことが成功の秘訣です。
乳酸菌飲料に関するよくある質問(Q&A)
ここでは、そんな乳酸菌飲料に関するよくある質問にお答えします。疑問を解消して、安心して毎日の習慣を始めましょう。
乳酸菌飲料を飲み過ぎるとどうなる?
- 乳酸菌飲料は薬ではないので、基本的に大きな副作用の心配はありません。
ただし、商品によっては糖分が多く含まれているものもあるため、飲み過ぎはカロリーや糖質の過剰摂取につながる可能性があります。
また、体質によってはお腹がゆるくなることも。各商品に記載されている1日の摂取目安量を守るようにしましょう。
乳酸菌飲料で、便秘や下痢などになる?
- 基本的には腸内環境を整え、お通じをサポートする働きが期待できます。
しかし、飲み始めたばかりの頃や、体質と菌の相性によっては、腸内環境が変化する過程で一時的にお腹が張ったり、ゆるくなったりすることも。
もし不調が続くようであれば、飲む量を減らすか、別の商品を試してみるのがおすすめです。
賞味期限切れの乳酸菌飲料は飲まない方がいい?
- 賞味期限は「おいしく飲める期限」ですが、乳酸菌飲料の賞味期限が切れてしまった場合、基本的には飲まないことをおすすめします。
安全性の観点と、本来の風味や品質が損なわれている可能性があるためです。
特に、一度開封したものは賞味期限に関わらず、速やかに飲み切りましょう。
温めて飲んでも効果はある?
- 生菌タイプの乳酸菌は熱に弱く、温めると死んでしまいます。そのため、生きた菌の効果を期待する場合は、冷たいまま飲むのが基本です。
一方、殺菌タイプの乳酸菌飲料であれば、温めても菌体成分の働きは変わらないとされています。
ただし、商品によっては温めを推奨していない場合もあるので、パッケージの注意書きを確認しましょう。
乳酸菌飲料は手作りできる?
- ヨーグルトメーカーなどを使って、牛乳と種菌でヨーグルトを手作りすることは可能です。
しかし、市販されている特定の機能を持つ乳酸菌飲料と全く同じものを家庭で再現するのは困難です。
雑菌が繁殖するリスクもあるため、衛生管理には十分な注意が必要になります。
韓国で人気の乳酸菌飲料は?
- お隣の国、韓国でも乳酸菌飲料は非常に人気があります。日本でもおなじみの「ヤクルト」は、韓国でも「ヤクルトアジュンマ」と呼ばれる販売員がいるほど国民的な飲み物です。
また、バナナウユ(バナナ牛乳)のように、乳飲料全般が広く親しまれています。美容や健康への意識が高い韓国ならではのトレンドといえるでしょう。
カルピスやヤクルトは乳酸菌飲料ですか?
- はい、どちらも日本を代表する乳酸菌飲料です。
「ヤクルト」は生きた「乳酸菌 シロタ株」を含む「乳製品乳酸菌飲料」の代表格。
一方、「カルピス」は乳酸菌と酵母で発酵させた後、殺菌処理をした「乳酸菌飲料」です。
生菌タイプと殺菌タイプという違いはありますが、どちらも長年愛されつづける人気の乳酸菌飲料です。
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