おしゃれな石油ストーブ13選！アウトドア向け商品や失敗しない選び方も紹介

寒い季節の部屋を、レトロでおしゃれな雰囲気に彩る石油ストーブ。灯油だけで動作するシンプルな仕組みながら、優れた暖房能力で体の芯から暖めてくれる頼もしいアイテムです。その上、コンパクトなサイズ感の製品が多く、設置場所を選ばないのも魅力のひとつ。

本記事では、そんな石油ストーブの特徴や種類、安全面でのチェックポイントを詳しく解説。また、キャンプやアウトドアにもぴったりなおすすめモデルもご紹介していきます。これからの季節にぴったりの石油ストーブ選びのため、ぜひ参考にしてください。

専門家

箕原 実花

家電製品アドバイザー

家電製品アドバイザーとして、冷蔵庫や炊飯器、ウォーターサーバー、サーキュレーターなど幅広い家電を専門に取り扱う。これまでシャープやパナソニック、ダイソンなど大手メーカーから、ダイキン工業やアイロボットジャパンといった専門メーカーまで、200点以上の商品を比較・レビュー。「愛着を持てる家電製品を伝えること」を自身のモットーにし、性能はもちろん、デザイン性やメンテナンス性など実用面も徹底解説。日本テレビ「ZIP！」やフジテレビ「ウワサのお客さま」に出演し、製品の魅力と課題をわかりやすく発信している。

石油ストーブのメリットとは？暖房力以外の魅力もたっぷり！

石油ストーブには、暖房力だけでなく、日常生活やアウトドアシーンで重宝するさまざまなメリットがあります。その代表例を以下にご紹介します。

まずは、なんといっても「高い暖房能力」が石油ストーブ最大の魅力。直火の力で部屋全体を効率よく暖めることができ、特に寒さが厳しい冬場でも瞬時にポカポカとした快適な空間を作り出します。ガスや電気式ヒーターと比べても、その熱量は大きく、真冬の強い味方になります。

また、電源を必要としないため停電時でも使えるのが石油ストーブの特徴。災害時には、ストーブの上でやかんのお湯を沸かしたり、簡単な煮込み料理をすることも可能です。万が一の備えとしても心強い存在と言えます。

さらに、小型で持ち運びやすいタイプの石油ストーブも登場しており、冬のキャンプやアウトドアシーンでも大活躍。電源不要のため、自然のなかでも暖を取りつつ快適に過ごせます。最近はエコ性能が高められた省エネ設計の商品が多く、低燃費で環境に配慮している点もうれしいポイントです。

こうした多彩なメリットが石油ストーブの魅力。室内はもちろん、災害時やアウトドアなど、さまざまな場面で頼れる暖房器具として検討してみてはいかがでしょうか？

石油ストーブの選び方〜失敗しないポイント〜

石油ストーブを選ぶ際は、部屋の広さや用途、安全性を考慮することが大切です。暖房方式や適用畳数、搭載されている安全機能をしっかり確認することで、快適で安心して使える一台を選べます。ここからは、それぞれのポイントを解説していきます。

① 暖房方式を選ぼう～反射式 vs 対流式～

石油ストーブには反射式と対流式という2つの種類があり、それぞれの形状に特徴があります。まず、反射式は輻射熱を利用してストーブの正面を暖めるタイプです。小部屋や特定の場所を効率よく暖めてくれて、比較的コンパクトなモデルが多い点が特徴です。

一方で、対流式は熱した空気を上昇させて対流を起こし、部屋全体を暖めるタイプ。部屋の真んなかに設置するためスペースは必要なものの、広い部屋には適しています。なお、対流式のストーブはおしゃれなデザインや大型モデルがラインナップされているため、見た目にこだわりたい人におすすめです。

② 適用畳数（適用床面積）も確認しよう

石油ストーブには暖房調節機能がない場合が少なくないため、購入前に部屋のサイズに合った適用畳数を確認しておきましょう。反射式は6～9畳程度の部屋に向いており、設置した場所の正面を暖めるため壁際や部屋の隅に置くことをおすすめします。

一方で、対流式は10畳以上などのリビングや広い部屋に向いています。ただし、燃費と暖房能力は適用畳数に大きく左右され、サイズが合わなければ燃費が悪くなり効率よく暖められない可能性がある点に注意してください。

③ 安全機能が充実しているかも要チェック

石油ストーブを使用中に予期せぬ事故が起こらないよう、安全機能が搭載されているか確認しましょう。

まず確認しておきたいのが、自動消化機能が搭載されているか。自動消化機能とは倒れたり異常燃焼を検知した際に、自動消火してくれる機能です。また、地震などの揺れを検知した際に自動消火してくれる、対震自動消火装置を搭載しているストーブもあります。

そして、キャンプをはじめアウトドアでの使用を考えている人は、水平器の有無も重要なチェックポイントです。石油ストーブは安定した水平面に設置することが原則となっているため、アウトドアで安心して使用できるよう水平器付きの製品を選びましょう。

ほかにも、倒れた際に灯油がこぼれにくい2重タンク構造や、給油口から油漏れを防ぐ火災予防機能が搭載されている商品もあります。

2024年のおしゃれな石油ストーブ13選

ここからはトヨトミやAladdinなど、人気の石油ストーブのメーカーが出しているおすすめの商品をご紹介します。

石油ストーブに関するQ＆A

石油ストーブを使用する際は、安全性やコスト、扱いやすさなど気になるポイントがたくさんあります。ここでは、石油ストーブにまつわる疑問や不安をQ&A形式でわかりやすく解説します。

石油ストーブが禁止されているのはなぜ？

近年は、一部の集合住宅やオーナー指定の物件で石油ストーブの使用を禁止されているケースがあります。その理由として主に以下が挙げられるため、事前に把握しておいてください。

・火事のリスクが高い
・一酸化中毒の恐れがある
・結露によって建物が傷みやすい

石油ストーブを使用するにあたって、換気せずにいると一酸化炭素中毒を引き起こす可能性があります。さらに、燃焼する際に水分を放出するため結露が起きやすく、カビの発生原因となってしまう場合もあるのです。

石油ストーブを禁止している物件で使用すると、契約違反となり損害賠償を請求される可能性があるため、購入の前に必ず規約を確認しておきましょう。

エアコンと石油ストーブ、どちらが安い？

一般的に、短時間の使用であれば石油ストーブ、長時間であればエアコンが低コストと言われています。しかし、近年は省エネ機能を備えている製品の登場により、双方のコスト差は縮小傾向にあます。

まず、石油ストーブは電気を使わないためコストは灯油代のみですが、灯油価格は変動するため高騰している時期に購入すると経済的負担は大きくなります。

一方で、寒い時期にエアコンを付けっぱなしにしていると電気代はかさんでしまいますが、省エネ機能を搭載しているエアコンは電気代を抑えられます。結論として、短時間の局所暖房には石油ストーブ、持続的な暖房が必要な場合には省エネ性能に優れたエアコンが適しています。それぞれの暖房方式の特徴を理解し、使用シーンに応じて選ぶのがポイントですよ。

石油ストーブの欠点は？買って後悔しない？

石油ストーブの欠点として、燃料補給の手間が挙げられます。満タンまで灯油を入れたとしても、連続運転をした場合は24時間持続しないことが一般的です。そのため、頻繁に燃料補給をしなくてはならず、手間がかかるという声は少なくありません。

また、石油ストーブは暖房能力こそ高いものの、ある程度の設置スペースが必要になります。部屋が狭いと結構なスペースを使ってしまうため、設置を検討している場合は小型のものを選びましょう。

さらに、やけどや火事にも細心の注意を払わなければなりません。例えば反射式のストーブは上面が熱くなるため触れないように注意が必要です。ストーブの上に洗濯物を干すと落下して火事の原因になりかねないため、避けましょう。

「暖房だけでは乾燥が気になる！」という人はこちら

ここまでおしゃれな石油ストーブの選び方と比較ランキングをご紹介してきましたが、冬場の乾燥対策を考えている人も多いのではないでしょうか。

乾燥対策には加湿器がおすすめ。インテリアに調和する商品も多く、石油ストーブとの相性も抜群です。以下の記事では加湿器を実際に購入して性能を比較しています。併せてご覧ください。

加湿器のおすすめランキング9選｜タイプ別の選び方を徹底解説

室内の空気環境をさらに快適に

暖かく湿度の整った空気を部屋全体に行き渡らせたい場合は、静音設計のサーキュレーターの活用がおすすめ。静かな動作音で空気を効率よく循環させ、快適な室内環境づくりをサポートしてくれますよ。

以下の記事では、家電ライフスタイルプロデューサーの神原サリーさん監修のもと、サーキュレーターの選び方やおすすめ商品をご紹介しています。併せてご覧ください。

静音サーキュレーターのおすすめ15選！DCモーターに厳選して紹介

まとめ

石油ストーブは高い暖房能力や停電時の安心感に加え、アウトドアでも使える便利さなど、多彩な魅力を備えた暖房器具です。一方で、燃料補給の手間や設置スペースの確保、一酸化炭素中毒への注意など、デメリットもあります。

本記事では選び方や注意点を詳しく解説しました。自分のライフスタイルや用途に合った一台を見つけて、安全で快適に冬を乗り越えましょう。