寒い冬、スイッチひとつで素早く暖まる電気ストーブは心強い味方です。しかし「電気代は?」「ヒーターの違いがよくわからない」など、自分に合った一台を選ぶのは意外とむずかしいもの。
この記事では、省エネでおしゃれな小型モデルを中心に、後悔しない選び方から人気ランキングまで徹底解説します。あなたにぴったりの一台を見つけて、冬を快適に過ごしましょう。
電気ストーブの電気代は高い?1時間・1ヶ月の料金をシミュレーション
電気ストーブの電気代は、エアコンの暖房と比べると高くなるのが事実です。
しかし、それは部屋全体を暖めるメイン暖房として使った場合の話。キッチンや脱衣所、デスクの足元など、短時間・限定した場所を暖める「スポット暖房」として使うのが、最も賢い使い方です。
ご自身の使い方だと実際にいくらかかるのかは、「消費電力(W)÷ 1000 × 1kWhあたりの電力量料金 × 使用時間」で計算可能です。
消費電力ごとの料金目安は以下の通りです。このコストを理解した上で、エアコンと上手に使い分ければ、トータルの光熱費を抑えることも可能です。
消費電力 | 1時間あたりの電気代 | 1ヶ月あたりの電気代(1日5時間使用) |
---|---|---|
600W | 約18.6円 | 約2,790円 |
1000W | 約31.0円 | 約4,650円 |
1200W | 約37.2円 | 約5,580円 |
※電力量料金単価を31円/kWhで計算した場合
後悔しない!電気ストーブの選び方
自分にぴったりの電気ストーブを見つけるには、いくつかのポイントがあります。特に重要なのが以下の3つです。ここから、具体的な選び方を詳しく見ていきましょう。
1. ヒーターの種類で選ぶ
電気ストーブは、熱を発する「ヒーター」の種類によって暖まり方や得意なことが異なります。
まずは、代表的な5種類のヒーターの特徴を知り、自分の使い方に合ったものを選びましょう。
項目 | カーボンヒーター | グラファイトヒーター | シーズヒーター | ハロゲンヒーター | 石英管ヒーター |
---|---|---|---|---|---|
速暖性 | ◯ | ◎ | △ | ◯ | △ |
暖まり方 | 体の芯から | すぐに暖まる | じっくり持続 | ピンポイント | じんわり |
得意なシーン | リビング | 脱衣所・キッチン | リビング・書斎 | 足元 | 限定的な場所 |
本体価格 | 中 | 中〜高 | 高 | 低 | 低 |
遠赤外線量 | 多い | 多い | 最も多い | やや少ない | 少ない |
寿命の目安 | 長い | 長い | 最も長い | やや短い | 短い |
カーボンヒーター|遠赤外線効果で体の芯からポカポカ
カーボンヒーター(炭素繊維ヒーター)は、遠赤外線で体の芯からじっくりと暖めてくれるのが特徴です。暖かさが体に浸透しやすいため、冷えを感じやすい方におすすめ。
速暖性と省エネ性能のバランスもよく、リビングでくつろぐ時や寝室で使うのに向いています。
グラファイトヒーター|速暖性はピカイチ!
とにかく「速さ」を求めるなら、グラファイトヒーターが最適です。スイッチを入れてからわずか0.2秒で暖かくなる製品もあり、忙しい朝や凍えるような帰宅直後にすぐ暖を取りたいシーンで活躍します。
「アラジン」の製品が有名で、その速暖性は一度体験すると手放せなくなるかもしれません。
シーズヒーター|遠赤外線量が最も多く、衝撃にも強い
シーズヒーターは、発熱体を金属のパイプで覆った構造で、衝撃に強く壊れにくいのが利点。遠赤外線の放射量が多く、電源を切った後もしばらく暖かさが持続します。
暖まるまでに少し時間がかかりますが、耐久性が高いため、ひとつのものを長く大切に使いたい方におすすめです。
ハロゲンヒーター|本体価格が安く、局所的にすぐ暖まる
ハロゲンランプを発熱体に使用したタイプで、本体価格が比較的安いのが魅力です。速暖性も高く、足元などピンポイントで暖めたい場合に重宝します。
ただし、寿命が他のヒーターに比べてやや短い傾向があるため、一時的な利用や、コストを抑えたい場合に選ぶとよいでしょう。
石英管ヒーター|昔ながらの安価なタイプ
石英管の中にニクロム線が入った、昔からあるシンプルな構造のヒーターです。最大のメリットは、本体価格が非常に安いこと。
性能面では他のヒーターに劣る部分もありますが、とにかくコストを抑えたい、ごく限定的な場所で最低限の暖房として使いたいという場合に選択肢となります。
2. あると嬉しい便利&省エネ機能で選ぶ
電気ストーブは、搭載されている機能によって快適性や電気代が大きく変わります。自分の使い方をイメージしながら、以下のような必要な機能をチェックしましょう。
出力調整機能
多くの電気ストーブには、暖かさを「強」「弱」などで切り替えられる出力調整機能がついています。
省エネ性能(人感センサー・エコモード)
より高い省エネ効果を求めるなら、人感センサーやエコモード付きのモデルがおすすめです。人感センサーは人の動きを検知し、不在時には自動で電源をオフにしてくれるため、消し忘れを防ぎます。
エコモードは、室温に合わせて自動で出力をコントロールしてくれる賢い機能です。
首振り機能
複数人で暖かさを共有したい場合や、体全体をまんべんなく暖めたい場合には首振り機能が役立ちます。
一点に熱が集中しすぎるのを防ぎ、じんわりと広範囲に暖かさを届けてくれるため、リビングでの使用や、デスクワーク中に体を冷やしたくない時などに便利です。
タイマー機能
就寝時に便利なのが「おやすみタイマー(オフタイマー)」です。設定した時間が経つと自動で電源が切れるため、つけっぱなしによる低温やけどや火事のリスク、無駄な電気代を防ぎます。
3. 安全機能で選ぶ
手軽に使える電気ストーブですが、熱を発する家電である以上、安全性への配慮は不可欠です。万が一の事故を防ぐため、以下の安全機能は必ず確認しましょう。
転倒防止自動オフ機能
地震や、誤ってぶつかってしまった際に本体が倒れると、自動で電源がオフになる機能です。
火災のリスクを大幅に低減できるため、現在販売されているほとんどの製品に搭載されていますが、購入前には必ず仕様を確認し、この機能がついているものを選びましょう。
過熱防止装置
本体内部の温度が異常に高くなった場合に、自動で運転を停止してくれる安全装置です。
例えば、就寝中に寝返りで布団がストーブにかぶさってしまった、といった危険な状況で役立ちます。この機能があれば、万が一の時も安心感が高まります。
チャイルドロック
小さなお子さんがいるご家庭で重宝するのがチャイルドロック機能です。子供が興味本位でボタンを触ってしまい、誤って設定が変わったり、電源が入ったりするのを防ぎます。
子どもの安全を守るために、ぜひチェックしておきたい機能です。
【2025年最新】電気ストーブのおすすめ人気ランキング
これまでの選び方を踏まえ、人気の電気ストーブをランキング形式でご紹介します。
今回は、「広い部屋・リビング向け」と「一人暮らし・個室向け」の2つのカテゴリに分けて商品を厳選しました。
【広い部屋・リビング向け】パワフル電気ストーブおすすめ5選
家族が集まるリビングや、広めのワンルームでの補助暖房に最適なパワフルモデルからご紹介します。
1000W以上の高出力モデルや、体の芯からじっくり暖めるシーズヒーターなど、広い空間でも暖かさをしっかりと感じられる製品を厳選しました。
【一人暮らし・個室向け】おしゃれでコンパクトな電気ストーブおすすめ4選
続いて、一人暮らしのお部屋や、書斎・寝室といった個室での利用にぴったりの、コンパクトでおしゃれなモデルをご紹介します。
省スペースで置けるスリムなデザインや、インテリアとして楽しめるレトロなモデル、脱衣所などにも持ち運びやすい軽量タイプなどを中心に選びました。
よくある質問
ここでは、電気ストーブに関するよくある疑問にお答えします。購入前の最後の不安や疑問を解消して、納得の一台を選びましょう。
セラミックヒーターとの違いは?
- 電気ストーブ(ハロゲンやカーボンなど)が、太陽の光のように熱を直接伝えて暖める「輻射(ふくしゃ)式」であるのに対し、セラミックヒーターは温風を吹き出して空間を暖める「温風式」です。
ドライヤーのようなイメージで、より広範囲に暖かさを届けたい場合に向いています。
エアコンと電気ストーブはどっちが安いの?
- 部屋全体を長時間暖めるなら、ヒートポンプ技術で効率よく熱をつくるエアコンの方が電気代は安くなります。
一方、帰宅直後や脱衣所など、短時間・ピンポイントで暖まりたい場合は、電気ストーブの方が効率的で電気代も安く済むことがあります。
電気代が一番安い暖房器具は何?
- 消費電力が低い暖房器具ほど、電気代は安くなります。代表的なのは、電気毛布やこたつです。
これらの器具は数十W程度の消費電力で済むため、電気代を最も安く抑えられます。
ただし、暖められる範囲が非常に限定的なので、用途に合わせて選ぶことが大切です。
電気ストーブの寿命はどのくらい?処分方法は?
- ヒーターの種類によりますが、発熱体の寿命は5,000〜10,000時間程度が一般的です。
1日8時間使うと、2〜3シーズン以上は使える計算になります。処分する際は、自治体のルールに従いましょう。
一辺が30cmを超えるものは「粗大ごみ」、それ以下のものは「不燃ごみ」や「小型家電リサイクル」の対象となることが多いです。
まとめ
この記事では、電気ストーブの選び方から電気代、おすすめの製品まで詳しく解説しました。電気ストーブは、メインの暖房ではありませんが、その速暖性と手軽さで、私たちの冬の暮らしを快適にしてくれる便利なアイテムです。
選ぶ際のポイントは、以下の3つです。
電気ストーブの選び方のポイント
- ヒーターの種類:自分の使い方に合った暖まり方を選びましょう。
- 省エネ・便利機能:快適性と節約を両立させる機能に注目しましょう。
- 安全機能:万が一の事故を防ぐための機能は必ず確認しましょう。
自分のライフスタイルや使いたい場所をイメージしながら、最適な一台を見つけてください。あなたにぴったりの電気ストーブで、寒い季節を暖かく、心地よく過ごしましょう。
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