家庭菜園でたくさん収穫できた野菜や、特売で買ったフルーツの保存に困っていませんか?
食品乾燥機(フードドライヤー)があれば、食材の旨味を凝縮させた無添加のドライフードが自宅で手軽につくれます。お酒のお供にビーフジャーキーをつくったり、愛犬のおやつをつくったりと楽しみ方は無限大。
この記事では、選び方のポイントや気になる電気代、失敗しない人気レシピまで詳しく解説します。
食品乾燥機(フードドライヤー)とは?天日干しとの違い
食品乾燥機(フードドライヤー)とは、本体内部のヒーターとファンを使って温風を送り、食材の水分を蒸発させて乾燥させるキッチン家電です。
家庭用から業務用まで幅広いモデルが販売されています。
天日干しとの最大の違いは、天候や季節に左右されず、短時間で安定して乾燥できる点です。
また、室内で調理するため、排気ガスや花粉、虫などが付着する心配がなく、衛生的にドライフードをつくれます。カビの発生リスクを抑えながら、野菜やフルーツ、魚などの保存性を高められるのが大きな魅力です。
| 項目 | 食品乾燥機 | 天日干し |
|---|---|---|
| 天候 | 左右されない | 晴天が必要 |
| 時間 | 短時間で安定 | 長時間かかる |
| 衛生面 | 虫・埃がつかない | 外気の影響あり |
| カビ | リスク低い | 湿気で発生リスク有 |
食品乾燥機の電気代は?
長時間稼働させることが多い食品乾燥機ですが、実は電気代はそれほど高くありません。
一般的な家庭用モデルの消費電力は200W〜500W程度です。
たとえば、消費電力300Wの機種を1kWhあたり31円で計算した場合のコストは以下の通りです。
電気代の目安(300Wモデルの場合)
- 1時間の電気代:約9.3円
- 10時間の電気代:約93円(100円以下)
コンビニやスーパーで市販のドライフルーツやビーフジャーキーを買うコストと比較してみましょう。旬の食材を使って自宅で大量につくるほうが、結果的にコストパフォーマンスがよい場合が多いでしょう。
食品乾燥機の選び方 5つのポイント
食品乾燥機は、つくりたいものや使用頻度によって選ぶべきモデルが異なります。購入前に確認しておきたい重要なポイントを5つに絞って解説します。
選び方のポイント
1. 温度調節機能をチェック
つくりたいドライフードの種類によって、適切な乾燥温度は異なります。温度調節機能の幅が広いモデルを選ぶと、さまざまな食材に対応できて便利です。
| 温度帯 | 適した食材 | 特徴・目的 |
|---|---|---|
| 35〜40℃ | フルーツ、野菜 | 酵素・ビタミン保持 色鮮やかに仕上がる |
| 70℃以上 | 肉、魚、芋 | 食中毒防止 雑菌繁殖を抑える |
35〜40℃:酵素を壊したくないローフードやフルーツ向け
フルーツや野菜に含まれる食物酵素やビタミンは熱に弱く、高温で加熱すると壊れてしまうことがあります。
ローフード(生の食品)として酵素を積極的に摂り入れたい場合や、ドライフルーツの色鮮やかさを保ちたい場合は、35〜40℃程度の低温設定ができるモデルが適しています。
じっくり乾燥させることで、素材本来の風味を閉じ込めます。
70℃以上:食中毒を防ぐ肉・魚(ジャーキー)向け
ビーフジャーキーや干物など、肉や魚を乾燥させる場合は、食中毒のリスクを防ぐために高い温度設定が必要です。
雑菌の繁殖を抑えるため、70℃以上の高温でしっかりと水分を飛ばせる機種を選びましょう。
また、サツマイモを使って干し芋をつくる際も、ある程度の高温で乾燥させたほうが美味しく仕上がります。
2. タイマー機能:寝ている間に完成させるなら必須
食品乾燥は、食材の厚みや水分量によっては10時間以上かかることも珍しくありません。
タイマー機能がついているモデルなら、寝ている間や外出中に稼働させても、設定した時間で自動的に電源が切れるため安心です。乾燥しすぎてカチカチになってしまう失敗も防げます。
頻繁に様子を見られない忙しい方には、タイマー付きの機種を強くおすすめします。
3. 風の通り方:ムラなく乾燥させるなら"箱型”がおすすめ
食品乾燥機には、大きく分けて「箱型(スクエアタイプ)」と「円筒形(ラウンドタイプ)」の2種類があり、それぞれ風の通り方が異なります。
| 特徴 | 箱型(スクエア) | 円筒形(ラウンド) |
|---|---|---|
| 風の向き | 奥から水平 | 下から上へ |
| 乾燥ムラ | 少ない(均一) | あり(上下入替必要) |
| サイズ | 大型 | コンパクト |
| 価格 | 高め | 安価(リーズナブル) |
| おすすめ | 本格派・大量作成 | 初心者・お試し |
箱型(奥から風)は、均一乾燥でプロ仕様に近い
電子レンジのような形状の箱型タイプは、背面のファンから水平に温風を送る仕組みが一般的です。
すべてのトレーに均一に風が当たるため、乾燥ムラが少なく、途中でトレーの上下を入れ替える手間がほとんどありません。
大量の食材を一度にムラなく仕上げたい本格派や、干し芋やジャーキーを頻繁につくる方に最適です。
円筒形(下から風)は、コンパクトで安価
丸いトレーを積み重ねる円筒形タイプは、下部のファンから上に向かって温風を送ります。
熱源に近い下段のほうが早く乾くため、均一に仕上げるには途中でトレーの上下を入れ替える(ローテーションする)必要があります。
設置面積が小さく、リーズナブルな価格の製品が多いため、初めて食品乾燥機を試す方に向いています。
4. トレーの枚数・素材:一度に作れる量と洗いやすさ
家庭菜園で収穫した大量の野菜を一気に保存したい場合は、トレーが6段以上ある大容量モデルが便利です。トレーの素材にはプラスチック製とステンレス製があり、それぞれ以下のような特徴があります。
| 素材 | メリット | デメリット | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|
| プラスチック | 軽くて安い | 匂い移りしやすい | 野菜・果物 |
| ステンレス | 清潔・高耐久 | 重い・高価 | 肉・魚・スパイス |
プラスチック製は扱いやすいですが、匂い移りや耐久性が気になることも。
一方、ステンレス製は汚れが落ちやすくニオイもつきにくいため、肉や魚を使った調理でも清潔につかい続けられます。
5. 安全性・静音性:日本製やステンレスモデルの選択肢
長時間連続して稼働させる家電だからこそ、安全性は重要です。購入時は以下のポイントをチェックしましょう。
- 過熱防止装置がついているか
- PSEマーク(電気用品安全法)を取得しているか
- 保証期間やサポート体制(日本メーカーなど)
また、夜間に運転させることが多い場合は、動作音が静かなモデルを選ぶと快適です。
食品乾燥機のおすすめ人気ランキング
ここからは、用途やライフスタイルに合わせたおすすめの食品乾燥機を紹介します。初めての方にも使いやすいモデルから、本格的な趣味に対応できるモデルまで厳選しました。
【レシピ】人気の「干し芋」と「ジャーキー」の作り方
食品乾燥機を手に入れたらぜひ挑戦したい、二大人気レシピのポイントを紹介します。自家製なら添加物を使わず、自分好みの固さに調整できます。
ねっとり甘い!自家製干し芋の作り方
美味しい干し芋をつくるコツは、乾燥させる前にサツマイモを「蒸す」ことです。
- 蒸す:竹串がスッと通るまでじっくり蒸して甘みを引き出す。
- 切る:皮をむいて1cm程度の厚さにスライスする。
- 乾燥:70℃の設定で8〜12時間程度乾燥させる。
Point:ねっとりとした食感に仕上げるには、完全に水分を飛ばしすぎず、指で押して弾力を感じる程度で止めるのがポイントです。
噛むほど旨い!ビーフジャーキーの作り方(下味・温度)
- 切る:脂身の少ない牛モモ肉を選び、5mm程度の厚さにスライスする。
- 漬け込む:醤油、酒、ニンニク、胡椒などのソミュール液に一晩漬ける。
- 拭き取る:キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取りトレーへ。
- 乾燥:食中毒防止のため、必ず70℃以上で6〜10時間乾燥させる。
Point:パリッとさせたい場合は長めに、ソフトな食感が好みなら時間を短めに調整します。
【応用編】保存性を高めるなら「真空パック機」もセットで
苦労してつくったドライフードを湿気から守り、長期間美味しく保存するには、空気に触れさせないことが大切です。
乾燥剤(シリカゲル)と一緒に密閉容器に入れるのもよいですが、より保存性を高めるなら「真空パック機」の併用がおすすめです。
酸化を防ぎ、風味や色を長く保つことができます。小分けにして真空パックすれば、キャンプや登山の携帯食としても便利に持ち運べます。
まとめ
食品乾燥機があれば、余った野菜を無駄なく保存できるだけでなく、干し芋やビーフジャーキーといったこだわりの自家製グルメも楽しめます。
電気代も意外と安く、天日干しよりも衛生的で手軽なのが大きなメリットです。自分のつくりたい量や目的に合わせて、最適な一台を選んでみてください。
素材の旨味が詰まったドライフードのある暮らしは、食卓をより豊かにしてくれるはずです。
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