愛犬の健康維持のためには、毎日与えるドッグフード選びが重要となります。
ドッグフードは、年齢や犬種、体格や健康状態によって、適切なものが異なります。また、同じ条件のフードの中でも種類が豊富なため、比較の仕方がわからず、どれを選んでいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、獣医師に選ぶときのポイントについて教えていただきました。
年齢や犬種以外の、比較するべき細かいポイントを紹介していますので、ぜひご覧ください。選ぶときのポイントだけでなく、おすすめの人気商品もたくさん紹介しています。
獣医師にお聞きした選ぶときの基準をもとに、編集部で商品を採点し、おすすめのランキングを作成いたしましたので、購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
ドッグフードの選び方|3つのポイント
ドッグフードの種類は実に豊富で、比較しようとしても、選択肢の多さに戸惑うかもしれません。さまざまな種類がありますが、原材料や主成分・食感などは商品によって異なります。
対象年齢・犬種以外の観点で、比較する方法がわからないという方に向けて、ドッグフードの選び方を紹介していきます。
選ぶときに比較するポイントは、以下になります。
- 栄養成分
- 添加物
- コスト
それぞれ詳しく解説していきます。
①栄養成分を確認する
主食として取り入れる場合は、総合栄養食と記載のあるものを選びましょう。
ドッグフードの総合栄養食は、愛犬の健康維持に必要なすべての栄養素をバランスよく含む完全な食事です。
タンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの必須栄養素が適切な量と比率で含まれています。また、犬の消化器系に適した原材料を使用し、栄養吸収効率が高くなるよう設計されています。
「総合栄養食」の表記のほかに、栄養基準を判断するものとして、一例ではありますが以下のような表記があります。
- AAFCO(全米飼料検査官協会)基準
- FEDIAF(欧州ペットフード工業連合会)基準
原材料や主成分の比率を確認しよう
犬の健康状態に合わせてドッグフードの原材料から選ぶのもおすすめです。購入前には、フードに含まれる主成分の比率をチェックするようにしましょう。主成分は以下になります。
主成分 | 目安比率 | 説明 |
---|---|---|
たんぱく質(粗たんぱく質) | 25%以上 | 体を作る基礎となる血液、筋肉、臓器、皮膚などにある成分。犬の健康にとってもっとも重要な栄養素です。 「動物性たんぱく質」と「植物性たんぱく質」がありますが、犬は植物性タンパク質の吸収効率が悪いので「動物性たんぱく質」を多く含むものがよいです。 |
脂質(粗脂肪) | 8~10% | 脂肪は、主に体を動かすエネルギーや体温維持に使われる成分。犬にとって大切なエネルギー源になります。 また、臓器や皮膚、被毛を健康に保つのにも活躍します。摂取過多は体脂肪率の上昇を招くので適量をあげましょう。 |
粗繊維 | 4%以下 | 食物繊維などがこれに含まれています。便秘の犬などは、この租繊維が多めだとお通じがよくなることがあります。 一般的に、粗繊維をたくさん含むフードを与えるときには、同時に十分な水も用意しておくことが大切です。 |
灰分(粗灰分) | 5~10% | ミネラルのことです。カルシウムやカリウム、リン、ナトリウムなどがこれにあたり、骨や歯の構成成分となります。体の調子を整える役割もあるとされています。 |
水分 | 10%以下 | 犬が水分不足にならないように、フードに含まれる水分量の確認も必要です。 そのため、水分含有量が少ないフードの場合は、別途で飲み水を用意しましょう。水分含有量が多いフードの場合は、水分不足になりにくいですが、風味が変わりやすく腐りやすいため注意しましょう。 |
※ドライフードの目安比率です。
②添加物を確認する
ドッグフードの添加物は、栄養強化、保存、風味向上などの目的で使用されます。
日本では「ペットフード安全法」により、使用可能な添加物の種類や上限値が定められ、原材料表示が義務付けられています。一部の添加物(BHA、BHT、エトキシキンなど)は健康への悪影響が懸念されているため注意が必要です。
- 「無添加」表示については、5%以下の添加物や原材料に含まれる添加物は表示義務がないことに留意しましょう。
添加物は、開封後の劣化や変質を防ぐために使われていたり、食べつきをよくしたりするために使われていたりします。
無添加ドッグフードは、一般的なものより添加物が少ないフードのことです。ただ、無添加の定義は明確にはないため判断が難しく、安全とは言い切れません。
まったく添加物が入っていないということは少ないですが、比較的安心して食べさせることができるので、愛犬の健康が気になる方は選択肢に入れておくとよいでしょう。
注意点として、開封後の劣化や変質に対する対応は添加物ではなく何かほかの対応でされているか確認しておくことが必要です。小袋になっている、添加物ではなく成分に酸化防止効果があるものが使われているかなどです。
知っておきたい良くない添加物一覧
ドッグフードに使用される添加物には、栄養強化や品質保持などの目的がありますが、なかには犬の健康に悪影響を及ぼす可能性があるものも存在します。特に合成添加物については、長期的な影響が懸念されているため、注意が必要です。
以下の表は、ドッグフードによく使われている添加物と、特に注意が必要な添加物をまとめたものです。
添加物の種類 | 目的 | 注意点 |
---|---|---|
ビタミン・ミネラル | 栄養強化 | 過剰摂取に注意 |
BHA・BHT | 酸化防止 | 発がん性の懸念あり |
エトキシキン
| 酸化防止 | 肝臓や血液への悪影響の可能性 |
人工着色料
| 外観改善 | アレルギー反応の可能性 |
人工香料
| 嗜好性向上 | アレルギー反応の可能性 |
プロピレングリコール | 湿潤剤 | 猫用フードでは使用禁止 |
特に注意が必要な添加物として、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ブチルヒドロキシトルエン)、エトキシキンが挙げられます。これらは強力な酸化防止剤ですが、健康への悪影響が懸念されています。
また、人工着色料や人工香料も、アレルギー反応を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
添加物の使用については安全性の観点から、賛否両論あります。できるだけ天然由来の添加物を使用し、不必要な合成添加物を避けたドッグフードを選ぶことをおすすめします。また、「無添加」と表示されていても安全だとは言い切れません。原材料に含まれる添加物は表示義務がない場合があるため、注意が必要です。
③ コストを確認する
愛犬に毎日あげることになるドッグフードは、栄養と安全性を重視して選ぶことがおすすめです。とにかく安いものを選ぶといったことはなるべく控えましょう。
しかし、ドッグフードは継続して購入するため、多くの場合、価格を全く気にしないということは厳しいことが考えられます。
そのため、栄養成分と添加物を確認したうえで、無理のない範囲の価格の選びましょう。
ドッグフードは商品ごとに内容量と価格が大きく異なるため、比較しにくいです。よって、1gあたりいくらになるかで確認すると良いでしょう。
本記事では、継続がしやすいという点で、1gあたりの金額が安いものを高く評価しています。しかし、とにかく安ければいいというわけではありませんので、コスト面以外の確認は徹底しましょう。
おすすめのドッグフードランキング40選|ドライフード
ここからは、ドッグフードのおすすめランキングを紹介していきます。一般的に、主食として摂取することが多いドライタイプのランキングとなっているので是非参考にしてください。
獣医師にお聞きしたドライタイプのドッグフードを選ぶ基準をもとに、編集部で採点しおすすめのランキングを作成しています。採点評価基準は以下になります。
評価項目 | 得点 |
---|---|
栄養成分などの基準を満たしているか? 主成分が目安の比率か? | AAFCO、FEDIAFなどの基準を満たしている=1点 タンパク質25%以上=1点 脂質8~10% =1点 繊維質4%以下 =1点 灰分5~10% =1点 水分10%以下 =1点 |
犬の健康への配慮がされているか? | 無添加=2点 |
継続しやすい価格か? | 1g2円以下=2点 1g3円以下=1点 それ以上=0点 |
おすすめのドッグフード5選|ウェットフード
ここでは、編集部で厳選したおすすめのウェットフードを紹介いたします。
ウェットフードを検討している方は、ぜひご覧ください。
ドッグフードの与え方は?年齢別・犬種別で気を付けるポイント
愛犬には、まず食事の楽しさを教えるのがポイントです。ドッグフードを与えるときには、この食事はご馳走だというアピールをするために、オーバーパフォーマンスをしましょう。
ドッグフードは置きっ放しにしたり時間を決めずに与えるのではなく、毎回時間を決めてできるだけ丁寧に与えるのがおすすめです。
また、ドッグフードと一緒に水も与えることで、水を飲む量も毎回チェックしましょう。水分の摂取量が少ない犬には、ドッグフードと一緒に与える水の量を調節することで、食事での水分補給ができます。
ドッグフードを与えるときはただ食事をさせるだけでなく、しっかりと愛犬の観察をして、健康チェックをすることを意識しましょう。
年齢別で気を付けるポイント
犬のライフステージは、子犬、成犬、シニア犬と大きく分けて3段階に分けられます。必要な栄養素などは段階によって異なります。それぞれにどのようなフードが適しているのでしょうか?
ドッグフードの与え方は、子犬から成犬、シニア犬と異なります。松本ともこさんに聞いた、子犬の場合、成犬の場合、7歳以上のシニア犬の場合それぞれのドッグフードの与え方を紹介します。
- 体をつくる時期なので、たんぱく質がしっかり入っているものを選んでください。総合栄養食を中心に選ぶのがおすすめです。
1歳未満の子犬は、成犬やシニア犬と違って成長スピードが早く、日々成長していきます。
パッケージに表示されている標準給与量にとらわれすぎず、愛犬に合わせてフード量を調節するのがおすすめです。ドッグフードの量を調節するときには、子犬のウンチの硬さなどで体調をチェックしてみてください。
- この年齢は病気も少なく健康なときなので、子犬の時期と比較すると多様なフードが選べます。栄養が偏らないようにだけは注意しましょう。
成犬には、普段の運動量を考慮して食事量を決めるのがポイントです。運動量が少なめの場合は低脂肪で低カロリーのドライフードを選ぶのがおすすめ。
また、カロリーの少ないささみのふりかけをかけたり、塩分を抜いた鰹節をプラスしてあげると飽きずにフードを食べてくれます。
また、成犬の成長に合わせて、サプリメントで酵素などの栄養素を補うのも、成犬の健康を考えたフードの与え方です。
- シニア犬と呼ばれる年齢は犬種によって異なります。小型犬であればおおよそ8歳以上、大型犬ではおおよそ6歳以上がシニア犬扱いになることが大半です。
小型犬の場合、内臓疾患などが心配な時期です。血液検査や画像診断などをしながら愛犬に合ったフードを選ぶことをおすすめします。
シニア犬は、子犬や成犬と違って咀嚼の力や飲み込む力がどんどん弱まってきてしまいます。そのため、ドッグフードが気道に詰まってしまうのを防ぐためにも固すぎる小粒タイプは避けましょう。
シニア犬用のフードのなかでも普通サイズのフードを選んで、砕いて与えるなど工夫するのがポイント。
犬種によってシニア犬と呼ばれる年齢は異なり、今回は7、8歳以上をシニア犬としていますが、犬の寿命は年々伸びてきています。フードの種類も11歳以上のシニア犬用など豊富になってきている時代です。
長生きしてもらうためにも、アイケアや足腰にも効果的なフードを選ぶなど、愛犬に合うフード選んで与えましょう。
犬種別で気を付けるポイント
小型犬、大型犬など、体の大きさの違いによってもフードの選び方は異なります。
小型犬は代謝が早いため、高カロリーのフードが適しています。
中型犬はバランスの取れた栄養素を含むフードがおすすめです。
大型犬は関節への負担が大きいため、グルコサミンやコンドロイチンなどの関節ケア成分が含まれているフードを選びましょう。
どの犬種でも、年齢や健康状態、活動量に応じて適切なフードを選ぶことが重要です。
粒の大きさも確認しよう
小型犬、大型犬などで、粒の大きさを変えるのもおすすめです。食べ方が丸飲みなのか、噛むのかも判断基準にしましょう。フードの粒の大きさは、犬のサイズや食べ方に大きく影響します。
超小粒(5~8mm程度)は超小型犬、子犬、シニア犬に適しており、喉につかえにくく食べやすいので安全性は高いですが、早食いになる可能性があります。
小粒(8~10mm程度)は小型犬や丸飲みする犬に適しており、飲み込みやすさと噛み応えのバランスが良いとされています。
中粒(10~12mm程度)は中型犬に適しており、噛み砕く喜びを味わうことができ、早食い防止にもなります。
大粒(12mm以上)は大型犬に適しており、噛むことによる満足感が得られ、早食い防止にもおすすめです。
ただし、犬の好みには個体差があるため、実際に食べさせてみて様子を見ることが大切です。また、食べ方に合わせて粒の大きさを選ぶことで、早食いの防止や適切な栄養摂取につながります。
犬の体質で悩みがある方は要確認!悩みに特化したドッグフード
ドッグフードは、悩みに特化したものが豊富にあります。愛犬の体型や体質に合わせてチェックしましょう。
特定の悩みがある場合は、症状に合ったドッグフードを選ぶのがおすすめです。ここでは、それぞれの特徴を解説します。
- 涙やけに悩む犬には、抗酸化成分が豊富なフードがおすすめです。タウリン、ビタミンA、ビタミンCを含むフードを選びましょう。
また、添加物や人工着色料の少ない、良質なタンパク質を使用したフードもおすすめです。小型犬の場合は、小粒タイプのフードを選ぶことで、口周りの毛に付着しにくくなります。
- 肥満気味の犬には、低脂肪・低カロリーのフードがおすすめです。粗脂肪12%以下を目安に選びましょう。
同時に、高タンパク質で食物繊維が豊富なフードを選ぶことで、満腹感を得やすくなります。L-カルニチンなどの脂肪燃焼を促す成分が含まれているフードも効果的です。
- 痩せぎみの犬には、高カロリー・高タンパク質のフードがおすすめです。消化吸収の良い原材料を使用し、嗜好性の高いフードを選びましょう。
必要に応じてウェットフードを併用することで、カロリー摂取量を増やせます。
- 皮膚トラブルに悩む犬には、オメガ3・6脂肪酸が豊富なフードがおすすめです。安全委の観点からも、低アレルゲン性の原材料を使用し、添加物の少ないフードを選びましょう。
ビタミンEや亜鉛など、皮膚の健康に役立つ成分が含まれているものも良いでしょう。
- 消化器系に問題がある犬には、消化性の良い原材料を使用したフードがおすすめです。プロバイオティクスやプレバイオティクスが含まれているフードもよいです。
低脂肪で、適度な食物繊維を含むフードを選ぶことで、腸内環境の改善が期待できます。
- アレルギーを持つ犬には、単一タンパク源のフードがおすすめです。安全性の観点から、グレインフリーやグルテンフリーのフードも検討しましょう。魚、ラム肉、鹿肉など、低アレルゲン性の原材料を使用したフードを選び、添加物は少ないものが望ましいです。
いずれの場合も、愛犬の年齢や体格、健康状態に合わせて選択し、必要に応じて獣医師に相談することが大切です。また、新しいフードに切り替える際は徐々に移行し、愛犬の様子を観察しながら進めることをおすすめします。
アレルギーが疑われる場合
アレルギーが気になる場合は、グレインフリーやグルテンフリー、オーガニックなどのドッグフードを選びましょう。以下で特徴を紹介します。
- グレインフリーは、米、麦、トウモロコシなどの穀物が入っていないフードのことです。
比較的、値段が高いことが多く、愛犬の嗜好性に合わないことがあるのがデメリットといえるでしょう。
- グルテンフリーは、麦などに含まれる「グルテン」というたんぱく質を原材料に使っていないフードのことです。グルテンアレルギーの犬におすすめです。
こちらもグレインフリーと同様、値段が高めなことと、犬の嗜好性に合わないことがデメリットといえます。
- オーガニックドッグフードというものもあります。大きな特徴としては、認定基準が明確なことです。オーガニック基準をクリアしたフードにはオーガニック認証マークが付けれられます。
オーガニック認証機関から認証マークを取得することは、ペットにもオーナーさんにとっても安心感が得られやすいと思います。たとえば、化学肥料や農薬などを極力使用せず、土にもこだわる必要があります。
つまり、製法や材料がこれだけ吟味されていれば、必然的に高価になるということを理解しておきましょう。
また、自称「オーガニックフード」も少なくありません。オーガニック認定機関から本当に認定されているかはきちんと確認してくださいね!
ドッグフードに関するよくある質問
- 適切なペットフードの量を知る方法として「ペットフード給与量の計算式」があります。どのくらいの量を与えたらよいかわからない場合はこの計算式でフードの量を決定するとよいでしょう。
以下の3つの要素を用いて計算することで、より正確な給与量を把握できます。RER(安静時必要エネルギー量)- RERは、犬が生命維持に必要な最低限のエネルギー量です。
計算式:RER = 70 × [体重(kg)]^0.75
電卓を使う場合は下記で計算できます。
体重(kg)×体重(kg)×体重(kg)=√√×70
DER(一日に必要なエネルギー量)- DERは、犬の実際の生活に必要なエネルギー量で、RERに係数を掛けて算出します。
計算式:DER = RER × 係数
係数は犬の状態(去勢・避妊の有無、活動量、年齢など)によって異なります。
ME(フード100gあたりの代謝エネルギー)- MEは、ドッグフードのパッケージに記載されている100gあたりのカロリー値です。
上記の要素をもとに、最終的な給与量を以下の式で計算します。
ペットフード給与量の計算式
1日あたりの給与量(g)=DER(kcal)÷ME(kcal/100g)×100
ペットフードのラベルを見ると「〇〇〇kcal/100g」と記載されています。「ME」とは、ペットフード100gあたりの代謝エネルギー(またはカロリー)のこと。「DER」とは1日あたり必要なエネルギー量のことです。
また、寝ている時間の多いシニア犬は、活動時間が短いためカロリー消費量も多くありません。そのため、代謝エネルギーが低めのドッグフードを選ばないとカロリーを摂取過多で肥満になってしまうこともあります。
このように、犬のコンディションによって代謝エネルギーが変わるため、それぞれにあった代謝エネルギーのドッグフードを選ぶことが重要です。
犬の運動量や生活習慣、普段消費する平均カロリーをもとにして適切な代謝エネルギーのドッグフードを選ぶことをおすすめします。 - RERは、犬が生命維持に必要な最低限のエネルギー量です。
- ドッグフードは主に総合栄養食、一般食、療法食の3種類に分けられます。犬の体調、おやつのためなど、目的に合わせて選びましょう。
それぞれの特徴を説明するので、愛犬にご飯として給餌したいものを考えながらチェックしましょう。
- 新鮮な水と一緒に給餌するだけで栄養状態が保たれるフードのこと。犬の成長に必要な栄養素をバランスよく摂れるよう調整されているため、基本的に食事はこれだけでOKです。
- 必要な栄養素をある程度満たしたフードを一般食と呼びますが、総合栄養食と違い新鮮な水と一緒に与えるだけでは栄養素が満たされません。いわばおやつのようなものです。給餌しすぎると栄養バランスが崩れてしまうので注意しましょう。
- 食事の量や栄養バランス、成分を調節し、病気の犬のためにつくられたフードのことです。病気の予防や悪化防止を目的としているので、給餌することで病気がよくなることもあります。
- ドッグフードは、ドライ、セミドライ・セミモイスト、ウェットといった3種類に分けられます。それぞれのフードの特徴を紹介していくので、ドッグフードを比較して選ぶ前に特徴を押さえておきましょう。
- いわゆるカリカリと呼ばれるフード。噛むことで満腹感を感じやすいです。
ドライタイプのドッグフードを給餌するときには、水も一緒に出してあげましょう。子犬の場合は、50~60℃のお湯で10分ほどふやかしてあげるとよいでしょう。
- セミドライタイプ・セミモイストタイプはドライタイプより柔らかく、ウェットタイプよりも硬めのドッグフードのことです。含まれている水分は約30%〜40%の半生タイプで、子犬やシニア犬も食べやすいのが特徴です。
嗜好性があるので、ドライフードをなかなか食べてくれない犬も進んで食べてくれることがあります。
しかし、柔らかい分歯石がつきやすいので、口内トラブルを防ぐためにもご飯の後には歯磨きをしてあげましょう。
- 成分に含まれている水分量は70〜80%の柔らかさが特徴のウェットタイプ。
比較的、子犬用から成犬用、シニア犬用などで栄養素が違っているものが多いため、犬の年齢に合ったドッグフードを選ぶことができます。
また、ドライタイプを給餌してもなかなか食べてくれない場合にウェットタイプを少し足して給餌したり、薬やサプリメントを与えたりするときにも活躍してくれます。非常食としても活躍してくれるので、買い置きしておくのもおすすめです。
開封後は冷蔵保存が必須ですが、それでも割合や風味、味などが落ちやすいです。風味や味が落ちたフードを簡単に嗅ぎわけられるほど犬は鼻がよいため、できるだけフードは早く消費するようにしましょう。
- 年齢別に比較していくと、子犬用(パピー用)・成犬用・シニア(老犬)用の3つに分けられます。
子犬用フードは、急速な成長をサポートするため、高タンパク質・高カロリーで、DHAなどの脳の発達に必要な栄養素を豊富に含んでいます。
成犬用は、維持期の健康を支えるバランスの取れた栄養組成になっています。
シニア犬用は、加齢に伴うさまざまな変化に対応し、低カロリーで消化しやすく、関節ケアなどの機能性成分を含むご飯が多いです。
- 犬の健康状態や特定の悩みに合わせたフードも数多く存在します。たとえば、肥満対策用の低カロリーフード、消化器系が敏感な犬向けの消化吸収に配慮したフード、アレルギー対策用の単一タンパク源やグレインフリーのフードなどがあります。
また、皮膚や被毛の健康を維持するためのオメガ3脂肪酸を強化したフードや、腎臓や心臓などの特定の臓器をサポートする療法食タイプのフードもあります。
そのため、悩みによってドッグフードを変えることは、適切だといえるでしょう。
- ドッグフードの切り替えは、愛犬の健康を考慮して慎重に行う必要があります。基本的には7〜10日かけて徐々に新しいフードに移行します。1日目は新フード10%・旧フード90%の割合から始め、毎日10%ずつ新フードの割合を増やしていきます。
切り替え中は愛犬の様子をよく観察し、下痢や嘔吐などの症状が出た場合は獣医師に相談しましょう。胃腸が弱い犬の場合は、獣医師と相談の上で整腸剤の使用を検討することもあります。
- ドッグフードの食べつきが悪い場合、まずはフードを温めたり、お湯でふやかしたりすることで香りと食感を変え、食欲を刺激してみましょう。チーズやささみなどのトッピングを少量加えるのもおすすめです。
フードの種類を変更したり、ドライフードからウェットフードに切り替えるのもおすすめです。食事環境も重要で、静かで落ち着ける場所で食べさせ、食器の高さを調整することで食べやすくなることもあります。
適度な運動で空腹感を促したり、ストレス要因を取り除くことも大切です。獣医師に相談の上で、栄養バランスの取れた手作りごはんを試すのもおすすめです。
食事の時間を決め、15~20分程度で食べなかった場合は下げるようにします。これらの方法を試しても改善が見られない場合や、他の症状が現れた場合は、速やかに獣医師に相談することが重要です。
- ドッグフードが愛犬に適しているかどうかを判断するには、以下の点を総合的に観察することが重要です。
まず、食欲と食べ方をチェックします。喜んで食べているか、食べ残しはないか、ゆっくり噛んで食べているかを確認します。
次に、便の状態を観察します。形が整っていて、硬すぎたり軟らかすぎたりしていないか、色や臭いに異常がないかをチェックしましょう。皮膚と被毛の状態も重要なチェックポイントです。艶やかで健康的な被毛か、皮膚にかゆみや炎症はないか、抜け毛が多くないかを確認します。
体重と体型の変化にも注目し、適正体重を維持できているか、急激な体重の増減がないか様子を見ましょう。
安全性の観点から、口臭や体臭の変化、アレルギー症状の有無を確認することも重要です。これらの点を総合的に判断し、気になる症状がある場合は獣医師に相談することが大切です。
まとめ
今回は、おすすめのドッグフードを紹介しました。
フードのパッケージに表記されている給与量は目安として考え、子犬や成犬、シニア犬に合わせて適切なフード量を与えましょう。
また、併せて紹介したフードの選び方、フードの与え方を参考に、食事面から気を使い、子犬からシニア犬まで愛犬の健康維持をしていきましょう。
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