愛猫の健康維持のためには、毎日給餌するキャットフード選びが重要となります。
キャットフードは、年齢や健康状態によって、適切なものが異なります。種類も豊富なため、どれを選んでいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、獣医師の方々に選ぶときのポイントについて教えていただきました。
選ぶときのポイントだけでなく、おすすめの人気商品もたくさん紹介しています。
購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
- キャットフードの選び方|3つのポイントを紹介
- ➀栄養成分を確認する
- ➁添加物を確認する
- ③コストを確認する
- 【総合栄養食】キャットフードおすすめランキング19選
- ドライタイプのキャットフードおすすめランキング15選
- ウェットタイプのキャットフードおすすめランキング4選
- 【一般食】キャットフードおすすめ7選
- 【療法食】キャットフードおすすめ7選
- ドライタイプのキャットフードおすすめ5選
- ウェットタイプのキャットフードおすすめ2選
- ドライフードとウェットフードの違いは?
- ドライフード
- ウェットフード
- 猫の体質に合わせたフードタイプ
- グレインフリー
- グルテンフリー
- 無添加
- 高品質プレミアムフード
- オーガニックキャットフード
- キャットフードに関するよくある質問
- まとめ
キャットフードの選び方|3つのポイントを紹介
大事な家族である愛猫の健康を守るためには、毎日給餌するキャットフード選びが重要です。
しかし、キャットフードの種類は多岐にわたります。対象年齢以外に、栄養成分や安全性の観点など、飼い主さんだけでは判断できない部分がたくさんあります。そこで今回は、選び方について獣医師の方にお話をうかがいました。
選ぶときに比較するポイントは、以下になります。
- 栄養成分
- 添加物
- コスト
➀栄養成分を確認する
まずは猫に必要な栄養素について解説します。
- ・タンパク質
・脂肪
・炭水化物
・ビタミン
・ミネラル
タンパク質 | タンパク質はアミノ酸と呼ばれる成分が鎖状に繫がってできたもの。消化酵素の働きで鎖状の繫がりが切られ、バラバラ状となったアミノ酸まで分解され小腸から吸収される。 タンパク質を構成するアミノ酸の約20種類のうち、体内で合成できないことで必ず食事から摂取しなければいけないアミノ酸があり、これが「必須アミノ酸」と呼ばれる。 人間は9種類、犬は10種類、猫は11種類である。 (アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、バリン、タウリン) AAFCOの栄養基準では、キャットフードのタンパク質最低基準値は26%以上。 |
---|---|
脂肪 | 炭水化物やタンパク質より、約2.5倍も高いエネルギーを含み、効率的にエネルギーを供給する。 タンパク質と同じように重要なエネルギー源であるほかに、体内で重要な働きをする各種脂肪酸の供給源となり、脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)の吸収を助けたり、皮膚や被毛を健康に保つ働きや、体内ステロイドホルモンや消化酵素の一種である胆汁酸の材料となる。 AAFCOの栄養基準では、キャットフードの脂肪最低基準値は9%以上。 |
炭水化物 | 炭水化物は「糖質」と「食物繊維」に分けられる。糖質にはブドウ糖とでんぷんがあり、ブドウ糖はそのまま、でんぷんはアミラーゼという消化酵素によりブドウ糖に分解されてから吸収される。 真性肉食動物の猫はアミラーゼの分泌量が少なく、ブドウ糖を代謝する酵素の働きがほかの動物に比べると低いため、血糖値が上がりやすい。 |
ビタミン | 脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンに分類され、現在約20種類以上の成分が見つかっている。 脂溶性ビタミンは体内に蓄積されるため、過剰摂取に注意する。水溶性ビタミンは尿中に排泄されるため摂りすぎる心配はないものの、毎日一定量を摂取する必要がある。 |
ミネラル | 骨や歯、体液などの構成成分。動物は栄養過多によるナトリウムやカルシウム、リン、マグネシウムにより疾患の発生リスクが上昇するため注意。 |
アメリカやヨーロッパは、キャットフードを製造する際の明確な基準があり、原料から成分までを厳しくチェックしています。
アメリカには「AAFCO(アーフコ:米国飼料検査官協会)」や「FDA(食品医薬品局)」といった検査機関が存在していて、安全なペットフードの基準を定めています。栄養基準を判断する際には、ぜひ参考にしてみてください。
また、炭水化物の含有量が多すぎるものは高血糖、糖尿病、肥満などのリスクがあるため控えめが望ましいです。
ペットフードには炭水化物の表示義務がないため、炭水化物の含有量は以下で求めましょう。
100-(たんぱく質+脂質+繊維+灰分+水分)%
人間と同じく、猫の場合も肥満などは健康を損なう原因の1つです。猫の年齢や体格ごとに必要なカロリーの量は異なります。
キャットフードのほとんどは、子猫用・成猫用・シニア猫用が用意されています。愛猫のライフステージに合わせて選んであげるのがよいでしょう。
おやつの与えすぎなどは、体質によっては塩分過多となり、疾患リスクが上がるので気を付けましょう。
心配な人は、成分表示をチェックし、獣医師がおすすめするキャットフードを中心に給餌しましょう。
➁添加物を確認する
次に確認しておきたいのが添加物です。
ペットフード安全法において、添加物は科学的に健康を害さないとされるそれぞれ定められた基準値を下回る量で配合されています。主に開封後の劣化や変質を防いだり、食べつきをよくしたりするために使われます。
各商品によって、添加物の有無や種類は異なります。添加物は、健康への悪影響が懸念されているものもあるため、注意が必要です。
エトキシキン、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、亜硝酸ナトリウムの4つは、ペット安全法でも上限量が定められているため、特に確認しましょう。
細かく確認するのが難しいと感じる場合は、無添加のキャットフード※を選ぶのが良いでしょう。添加物が気になる方におすすめです。
※「無添加」表示は、添加物の原材料に添加物が含まれる場合は任意表示となっているため、細かい部分までは判断できない点に注意しましょう。
③コストを確認する
毎日あげることになるキャットフードは、安全性と栄養面を重視して選ぶことがおすすめです。価格だけで選ぶといったことはなるべく控えましょう。
しかし、キャットフードは継続して購入するため、価格を全く気にしないということは厳しいことが考えられます。
そのため、安全性と栄養面を確認したうえで、無理のない範囲の価格の選びましょう。
キャットフードは商品ごとに内容量と価格が大きく異なるため、比較が難しいです。よって、1gあたりいくらになるかで確認すると良いでしょう。
本記事では、継続しやすいという観点から、1gあたりの金額が安いものを高く評価しています。しかし、低価格であればいいというわけではないため、コスト面以外の確認は必ずしましょう。
【総合栄養食】キャットフードおすすめランキング19選
ここからは獣医師に聞いた選び方をもとに、総合栄養食の人気キャットフードを紹介します。「毎日あげるものだから、安全でおいしいものを選びたい」と思っている飼い主さんは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
獣医師にお聞きした選ぶ基準をもとに、編集部で採点しおすすめのランキングを作成しています。採点評価基準は以下になります。
評価項目 | 得点 |
---|---|
栄養成分などの基準を満たしているか? 主成分が目安の比率か? | AAFCO、FEDIAFなどの基準を満たしている=1点 タンパク質26%以上=2点 脂質9%以上=2点 |
犬の健康への配慮がされているか? | 無添加=2点 |
継続しやすい価格か? | 1g2円以下=3点 1g3円以下=2点 1g4円以下=1点 それ以上=0点 |
ドライタイプのキャットフードおすすめランキング15選
猫の毎日のご飯に選ばれやすい、ドライタイプのキャットフード。おいしさだけでなく、安全性の観点や栄養バランスに優れた人気商品をピックアップしました!
ウェットタイプのキャットフードおすすめランキング4選
続いて、ウェットフードを紹介します。獣医師に嗜好性の高いものや着色料・化学防腐剤などの添加物を含まないものを中心にセレクトしてもらいました!
【一般食】キャットフードおすすめ7選
続いて、ウェットタイプの一般食を紹介します。ご褒美にあげたり、おやつタイムを楽しんだり。いつものご飯と一緒にあげれば食欲が増すような、猫が喜ぶ味や香りのものを集めました。
贅沢気分にひたることのできる一般食です!
ここからは、編集部が選んだウェットタイプの一般食おすすめ人気商品の紹介です!
原材料も魚や肉など豊富にそろえました。気になったものがあれば、愛猫にお試ししてみるのはいかがでしょうか。
【療法食】キャットフードおすすめ7選
病気や疾患がある猫でも、食べ物でその症状は和らげることができます。療法食を取り入れるときには、獣医師に事前に相談し、指導を受けるようにしましょう。
こちらでは人気の療法食を紹介します。療法食といってもその原材料や香りはさまざまです。おいしく食べて、愛猫にはいつまでも健康でいてほしいですね。
ドライタイプのキャットフードおすすめ5選
ウェットタイプのキャットフードおすすめ2選
療法食、ウェットタイプのキャットフードを紹介します。病院でおすすめされる食事アドバイスも、ドライタイプを中心としたものが多い傾向にあるようで、ウェットタイプの療法食はあまりない結果に。
ドライフードとウェットフードの違いは?
ここまで、キャットフードの具体的な選び方について、解説してきました。
続いて、今更聞けないキャットフードの形状について紹介いたします。
キャットフードは、主にドライ、ウェットと2種類の形状に分けられます。それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるため、猫の好みや健康状態に合わせて選びましょう。
ドライフード
カリカリと呼ばれているドライタイプのキャットフード。水分量が少なく保存性に優れています。
総合栄養食として設計されているものが多いです。
ドライフードにはさらに、咀嚼によって満腹感を感じやすくなり、歯の表面についた歯垢を落とすという役割もあります。香りを出したり、消化性を高めるためにふやかして給餌するのも良いでしょう。
しかし一方で、ドライタイプのものは塩分が多く含まれているものも多いです。成分表示などをチェックして気になるご飯があれば比較してみましょう。
また、ドライタイプは年齢による選び方も重要となります。猫も人間と同じで、その年齢によってキャットフードの選び方を変えてあげる必要があります。
12か月齢では子猫、成猫(アダルト)は1歳からおおよそ7歳まで。8歳以上はシニアと考えます。
多頭飼いで、年齢がバラバラという場合は、全年齢対象のキャットフードを選ぶと便利です。
ウェットフード
ウェットフードとは、水分の多いキャットフードのこと。魚や肉の香りが強く、柔らかくて消化性もよいという特徴があります。また、脱水状態が心配になる夏場や、なかなか水を飲まない猫にも適しています。
原材料である肉や魚を調理し、ほぐしてすぐ缶やパウチに封入するので、風味の変質が起きにくいです。素材を形そのままミックスして加工するため、グレインフリーなど多様なフードがあります。
しかし、猫が好むからとそればかり給餌し続けると、栄養バランスが崩れる可能性もあるため注意が必要です。
一年に一度は血液や尿検査をしてあげて、現在の食生活が体調に合っているかを確認してあげましょう。
猫の体質に合わせたフードタイプ
先述した通りキャットフードには、グレインフリーやグルテンフリー、無添加のタイプなどがあります。アレルギーや持病のある猫に嬉しいフードです。
悩みがある方は、こちらの内容を軸にフードを選ぶのも良いでしょう。
愛猫の体型や年齢・体質と合わせて、購入前にチェックしておきたいポイントを教えてもらいました。
グレインフリー
イネ科の植物(穀物)が原材料に使われていないのがグレインフリーのキャットフード。
人間用の食品と同じく、キャットフードの成分表示も成分が多く含まれている順に記載されています。成分表示を見るときのポイントは、上位に魚や肉類などタンパク質が記載されていること。
安全性が気になる場合は、魚や肉の種類まで明記されているものを給餌するのがよいでしょう。ポピュラーな食材としてサーモンやチキンを原材料として使っているものもあります。
グルテンフリー
グルテンとは、小麦などに含まれるタンパク質の一種。小麦アレルギーの猫には、グルテンを含まないフードを給餌しましょう。
無添加
キャットフードに使われることが多い添加物は、主に酸化防止剤や着色料など。製造後や開封後、商品の劣化や変質を防ぐために使われていたり、猫の食いつきをよくするために使われたりしています。
高品質プレミアムフード
世間で販売されているプレミアムフードとは、品質にこだわって作られたものを指していることが大半。
なかには、添加物の量を最小限に留めるだけでなく原料や製造工程の安全基準を人間と同じように設けた「ヒューマングレード」というものもあります。
しかしながら、ペットフード業界にはプレミアムフードと表示するための法規制やルールはないという一面も。
オーガニックキャットフード
オーガニックキャットフードというものもあります。大きな特徴としては、認証マークがついているフードは認定基準が明確なこと。原材料の何がオーガニックなのか、しっかり確認できる商品がおすすめです。
- 日本の製品:有機JAS
- イタリアの製品:Associazion Italiana per I'Agricolture Biologica
- オーストラリアの製品:Australian Certified Organic
キャットフードに関するよくある質問
- 主食として給餌するのか、おやつとして給餌するのかなど、目的をわけて選びます。
猫の体調なども加味し、どれが適しているか判断できるように、下記の特徴を覚えておきましょう。
- 総合栄養食
「総合栄養食」は猫が必要とする栄養基準を満たし、新鮮な水と一緒に給餌するだけで健康が維持できます。
猫の成長に必要な栄養素をバランスよく取ることができるように調整されているため、基本的に食事はこれだけでOKです。
総合栄養食と呼ばれるのは、ペットフード公正取引協議会が定める試験基準をクリアした商品のみ。健康上異常のない猫には、主食としてこの表示があるものを選びましょう。 - 一般食
必要な栄養素をある程度満たしたものは、「一般食」と表示されています。総合栄養食にプラスするおかずのようなものです。総合栄養食に混ぜて給餌することが多いです。
総合栄養食のように、猫にはこれだけ与えておけばよいというものではなく、与えすぎると栄養バランスが偏ってしまうので、与えすぎには注意しましょう。
1日1回のおやつやご褒美として、猫のストレス軽減に与えてあげましょう。 - 療法食
「療法食」とは、食事の量や栄養バランス、成分を調節することによって疾患の治療や発生を予防する目的のために作られたフードです。
猫の病気でとくに多い下部尿路疾患や肥満の他に、糖尿病や腎臓病用の食事もあります。
治療の目的に合わせて病院などで指導や処方がされるので、飼い主の判断で与えたりせず、気になる症状があればまずは獣医師に相談してから、給餌のアドバイスをもらうようにしましょう。
- 猫のライフステージは、大きく分けて3つです。
猫は、生後約12か月齢までは子猫と呼ばれます。1歳から7歳までは成猫です。おおよそ8歳齢以降からはシニア猫となります。
例えば、子猫とシニア猫に必要な栄養素はそれぞれ違います。子猫用のものをシニア猫に給餌してしまうと、脂質やたんぱく質が過剰となり、内臓に負担がかかってしまうことが考えられます。
猫はほかの動物種と比較すると、加齢とともに腎臓の機能が落ちやすく、ライフステージに合わせた栄養バランスをより考える必要があります。
- 月間検索数から多く検索されている、人気のキャットフードメーカー7社は以下になります。
- ロイヤルカナン
ロイヤルカナンは、フランスに本社を持つ人気のペットフードメーカーです。専門部門による調査に力を入れているのが特徴で、栄養学の研究の成果をフードに反映しています。
ライフステージや体格だけでなく、持病や体調不良のお悩みごとにキャットフードを販売していますよ。猫種別の専用フードなども用意されています。 - ニュートロ
ニュートロは、自然素材のキャットフードを手がける人気の老舗メーカー。穀物を含まないグレインフリーのフードのラインナップが豊富なので、アレルギーを持つ猫のためのご飯選びにおすすめです。
高タンパクで穀物不使用なワイルドシリーズは、筋肉量の多い猫にもおすすめ。ナチュラルチョイスシリーズは、最新の栄養学を取り入れつつ自然素材を使って作られているため、健康維持に役立ちます。 - オリジン
オリジンは、アメリカの大手ペットフードメーカー。キャットフード業界のさまざまな賞を受賞した経歴があるため、安全面が気になる飼い主さんにも選ばれています。
フードの特徴は、野生の猫の食事に近い高たんぱく・低炭水化物の配合。グレインフリーかつ全ライフステージ型の商品も多いため、多頭飼育のご家庭にも人気があります。 - ハロー
ハローは自然素材が原料のフードを作るメーカー。天然のサーモンや平飼いの鶏を原料として使用し、人間が食べられる部位だけを使っています。
とくに人気があるのは、アダルト(1歳以上の成猫用)のシリーズ。穀物不使用なだけでなく、遺伝子組み換え技術などを使った原料も不使用です。動物福祉を考えてキャットフードを給餌させたい方に人気。 - ヒルズ
ヒルズは、動物病院などの専門機関で取り扱われていることも多い人気のペットフードメーカー。合成香料や保存料など、猫の健康面への悪影響が気になる成分は使っていません。
とくに有名なのは、年齢や体格に合わせて選べるサイエンス・ダイエットシリーズ。日常的に体重管理を行うことで肥満を防ぎ、将来的な健康リスクを減らしたい方におすすめです。 - ピュリナワン
ピュリナワンは、アメリカの人気ペットフードメーカー。合成着色料や香料、発色剤不使用のフードを作っています。
特徴は、猫に必要な6つの栄養素をバランスよく配合し、健康をサポートしてくれること。小粒で食べやすいため、好き嫌いの多い猫でも給餌しやすいと好評です。 - カナガン
プレミアムフードを中心に選びたい方に人気の、イギリスの人気キャットフードメーカー。4Dミートやかさ増し用の穀物などを使わず、安全性の高いフード作りをおこなっています。
特徴は、ヒューマングレード(人間も食べられる厳しい基準※)の商品。穀物不使用・香料・着色料不使用の高品質フードが揃っています。
※ヒューマングレードの食品工場から仕入れた肉を使用
※乾燥原材料等はペットフード用に生産されたものを使用
- 猫がキャットフードを食べないときは、まずは食欲不振の原因を確認することが大切です。キャットフードを食べない理由にはさまざまなものがあります。
- ・フードの飽きや好みの変化
・ストレスや環境の変化
・口内炎などの歯や口腔内のトラブル
・内臓疾患
猫の様子を観察し、病気やケガの心配がなければ、フードの飽きやストレスが原因の可能性があるため、以下の方法を試してみましょう。
対策 | 詳細 |
---|---|
フードの種類や与え方を工夫する | ・ウェットフードとドライフードを混ぜる ・フードを少し温める ・新鮮なフードを小分けで与える |
食事環境を整える | ・清潔な食器を使用する、ステンレス皿の使用は避ける ・落ち着いて食事できる場所を用意する ・水と食器の位置を離す |
食事のタイミングを調整する | ・決まった時間に与える ・15分程度で食べなければ一旦下げ、1時間後に再度与える |
一方で、注意が必要なサインもあります。24時間以上まったく食べない場合は注意しましょう。
また、普段と様子が違って元気がなかったり、嘔吐や下痢をしたりしている場合も心配です。急な体重減少も見逃せないサインです。
このような症状が見られた場合は、単なる食欲不振だけではない可能性があるため、速やかに獣医師に相談することをおすすめします。
愛猫の健康を守るため、日頃から食事の様子をよく観察し、変化に気づくことが大切です。
- フードの切り替えは、猫の健康を考えてゆっくりと行うのがポイントです。基本的には、1週間から10日かけて少しずつ新しいフードに慣れさせます。
目安となる混ぜ方は以下のとおりです。
日数 | 混ぜ方 |
---|---|
1~3日目 | 古いフード75%、新しいフード25% |
4~6日目 | 古いフード50%、新しいフード50% |
7~9日目 | 古いフード25%、新しいフード75% |
10日目以降 | 新しいフード100% |
食事は静かで落ち着いた場所で食べさせ、新しいフードを少し温めて香りを引き立たせましょう。平たい皿を使用し、ヒゲが触れにくいようにするのがおすすめです。
切り替え中は、猫の食欲や便の状態をよく観察しましょう。軟便や嘔吐などの症状が出たら、切り替えのペースを遅くします。
新しいフードを食べない場合は決して無理強いせず、前のフードに戻して時間をおいてから再度試してみましょう。食欲不振が続く場合は、獣医師に相談しましょう。
猫の好みは十人十色。うまくいかないときは、別の種類のフードを試すのも良いでしょう。愛猫の健康を第一に考え、焦らずゆっくりと新しいフードに切り替えていくことをおすすめします。
- 健康な猫に療法食を与えることは避けるべきです。療法食は特定の健康問題に対応するために栄養バランスが調整されているため、健康な猫に不適切に与えると栄養不足や過剰摂取の問題を引き起こす可能性があります。
自己判断で療法食を与えることは健康を害する可能性があるため、必ず獣医師の指示に従いましょう。
猫に療法食を与える判断をするおもなタイミングは以下のとおりです。
- ・疾患が見つかったとき
・健康診断に異常があり、獣医師に勧められたとき
・肥満や体重減少で、体重管理が必要なとき
・シニア猫や子猫など、年齢に応じた栄養管理が必要なとき
・手術後や病気からの回復期
療法食の使用は、獣医師とよく相談しながら決めることが大切です。愛猫の健康状態に合わせて、適切な栄養管理を行いましょう。心配なことがあれば、遠慮なく獣医師に相談してください。
-
キャットフードの与え方は、成猫の場合は1日2~3回、子猫の場合は1日3~4回以上に分けるのが一般的です。
また、最適な給与量は個々の猫によって異なるため、獣医師に相談しながら調整することをおすすめします。定期的に体重をチェックし、適切な体型を維持できているか確認することが大切です。
- 猫のご飯の回数は年齢や健康状態によって変わりますが、一般的な目安は以下のとおりです。
- ・子猫(12ヶ月まで):1日3〜4回
・成猫(1歳〜7歳頃):1日2〜3回
・シニア猫(8歳以降):1日4〜5回
成猫の場合は1日2回、朝と夕方に与えるのが基本ですが、猫によっては1日かけて少しずつ食べる場合もあります。一度にたくさん食べて吐いてしまう場合は、少量を複数回に分けて与えましょう。
ただし、1日に与える量は決めておき、肥満に注意する必要があります。ウェットフードは傷みやすいので、食べ残しは片付け、次の食事の際に新しいものを用意しましょう。
猫の習性や個性に合わせて、適切な回数を見つけていくことが大切です。
- キャットフードの好みは、猫それぞれです。「評判がいいから買ったのに、うちの猫には不評だった」「余ってしまったこのキャットフードどうしよう…」というお悩みは、飼い主さんにとってあるあるですよね。
なるべく失敗したくない場合は、少量のキャットフードサンプルを給餌してみるのがおすすめです。少量から試せて1回で使い切れるため、無駄になる心配もありません。
- 島国である日本に住む猫は、昔から漁師さんのおこぼれや各ご家庭などで、魚を多く食べてきました。猫の好みは魚。実はその常識は、世界に目を向けてみると異なります。
魚を食べる習慣が少ない海外などは、肉(チキンやターキー)が主流です。猫の食いつきが悪い場合は、主原料を肉に切り替えてみると食べてくれる場合があります。
肉も牛やダック、鶏、ウマなどさまざまな種類がありますが、その品質にはこだわるようにしましょう。品質管理が厳しいメーカーのものだと安心ですね。
- キャットフードとドッグフードは、猫と犬の異なる栄養ニーズに合わせて作られています。主な違いは以下のとおりです。
- 栄養素の割合の違い
・犬:たんぱく質25%、脂肪18%、炭水化物57%
・猫:たんぱく質40%、脂肪25%、炭水化物35% - たんぱく質と脂質の含有量
・キャットフードは、ドッグフードよりもたんぱく質と脂質の含有量が高い - タウリンの有無
・キャットフードには必ずタウリンが配合されている
・猫は体内で必須アミノ酸の1つであるタウリンを合成できないため、食事から摂取する必要がある - 原材料の違い
・ドッグフード:野菜や果実など、さまざまな食材が使用される
・キャットフード:動物性たんぱく質を中心とした原材料が使用される - ビタミンとミネラルの配合
・猫は犬と違い、ビタミンAを体内で合成できないため、キャットフードにはビタミンAが添加される - フードの大きさと形状
・キャットフードは猫の小さな口に合わせて、ドッグフードよりも平べったく小さめに作られている
上記の違いにより、犬にキャットフードを与え続けると栄養過多になり、内臓に負担がかかる可能性があります。
逆に、猫にドッグフードを与え続けると必要な栄養素が不足し、健康上の問題を引き起こす可能性があります。そのため、それぞれの動物に適したフードを与えることが重要です。
まとめ
今回は、愛猫の健康を守るためのフード選びのポイントと、おすすめキャットフードを獣医師の方に紹介してもらいました!
毎日給餌するからこそ、キャットフードの安全性や栄養バランスは気になりますよね。ぜひ、今回教えていただいた選び方を参考にして、愛猫の健康維持に役立つキャットフードに切り替えてみてください!
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