車の上に秘密基地をつくるような「ルーフテント」に憧れるけど、デメリットや取り付けが不安で購入に踏み切れない、という方も多いのではないでしょうか。ルーフテントは、キャンプでの設営・撤収の手間を大幅に減らし、快適な寝心地を提供してくれる画期的なアイテムです。
この記事では、ルーフテントのメリット・デメリットから後悔しない選び方、ジムニーなどの軽自動車への取り付けの注意点まで、あなたの疑問や不安をまるごと解消します。ぜひ最後まで読んで、最高の相棒を見つけてください。
- ルーフテントのメリット
- ルーフテントのデメリット
- ルーフテントを選ぶ前にチェックしたい2つのポイント
- ① 自分の車に取り付けられるか?
- ② 装着後の「全高」
- 後悔しない!ルーフテントの選び方
- 1. テントのタイプ
- 2. 利用人数(定員)は適切か
- 3. 設営・撤収の方法
- 4. 快適性に関する機能
- ルーフテントの人気ブランド
- iKaMPER(アイキャンパー)
- Thule(スーリー)
- YAKIMA(ヤキマ)
- Smittybilt(スミッティビルト)
- WILDLAND(ワイルドランド)
- ルーフテントのおすすめ人気商品12選
- シェル型ルーフテントのおすすめ4選
- タワー型ルーフテントのおすすめ4選
- テント型ルーフテントのおすすめ4選
- 道の駅でのルーフテントの使用は原則としてできない
- ルーフテントをつけたままでも、車検は通る?
- 車検に通るための条件
- 注意点:車検の種類と検査官の判断
- まとめ
ルーフテントのメリット
ルーフテント最大の魅力は、なんといってもその手軽さと快適性です。地面に張るテントとは一味違う、ユニークなキャンプ体験を可能に。
ここでは、ルーフテントが持つ具体的なメリットを5つのポイントに分けて詳しく解説していきます。
1. 設営・撤収が圧倒的に早い
ルーフテントは、地面に張るテントに比べて設営・撤収にかかる時間が圧倒的に短いのが特徴です。
特にハードシェルタイプの場合、ロックを外して少し持ち上げるだけでダンパーの力で自動的に展開し、1分程度で設営が完了するものも。ペグ打ちやポールを組み立てるわずらわしさから解放されます。
キャンプ場に到着してすぐにくつろいだり、朝の時間を有効に使えたりと、キャンプの楽しみ方が大きく広がるでしょう。
2. 快適な寝心地
地面のコンディションに左右されず、快適な寝心地を確保できるのも大きなメリットです。
多くの製品には厚手のマットレスが標準装備されており、まるで自宅のベッドのように眠ることが可能。
地面からの凹凸や石、湿気、冷気の影響を受けないため、特に朝晩が冷え込む季節でも快適に過ごせます。車中泊の睡眠の質を格段に向上させてくれるアイテムです。
3. 虫や小動物の侵入を防ぎやすい
地上から高さがあるルーフテントは、虫やヘビ、小動物などが侵入しにくい構造です。
地面を這う虫が苦手な方や、小さなお子様連れのファミリーキャンプでも安心して過ごせるのは、精神的にも大きなメリットと言えるでしょう。
自然豊かな場所でキャンプをする際、余計な心配をせずにリラックスできるのはうれしいポイント。安全にアウトドアを楽しむための有効な選択肢です。
4. 地面のコンディションを気にしなくて済む
ルーフテントなら、地面の状態を気にする必要がありません。例えば、雨上がりのぬかるんだ場所や、石が多くてペグが打ちにくいサイト、多少の傾斜地でも問題なく設営できます。
車を水平に停められるスペースさえあれば、そこが快適なベッドルームに早変わり。
キャンプ場のサイト選びの自由度が格段に上がり、これまで設営をためらっていたような場所でもキャンプを楽しめるようになります。
5. 眺望の良さ・非日常感を味わえる
地上テントでは味わえない、高い位置からの特別な眺望もルーフテントの醍醐味です。
朝、テントの窓から見下ろす景色は格別で、まるで展望台に泊まっているかのよう。周囲を見渡せる開放感と、自分だけの空間という秘密基地のようなワクワク感は、いつものキャンプをより特別な体験へと変えてくれます。
夜には、天窓付きのモデルで寝ながら星空を眺める、なんてロマンチックな過ごし方も可能です。
ルーフテントのデメリット
多くの魅力があるルーフテントですが、購入してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、デメリットもしっかりと把握しておくことが重要です。
日常生活への影響や、使用する上での注意点など、あらかじめ理解しておくことで、より満足度の高いルーフテント選びができます。
ここでは、特に知っておきたい6つのデメリットを解説します。
1. 前提|基本はつけっぱなしになる
ルーフテントは製品によって50kg以上の重量があり、一人で簡単に載せ降ろしするのは困難です。
そのため、一度取り付けたらシーズン中は車に載せっぱなし、という使い方が基本になります。
頻繁な脱着は現実的ではなく、もし外す場合は保管場所の確保も必要になることを覚えておきましょう。日常的に車を使う方は、この点を十分に考慮する必要があります。
2. 高さ制限のある場所の利用ができなくなる
ルーフテントを装着すると、当然ながら車の全高が高くなります。
これにより、立体駐車場や一部の商業施設の駐車場、高架下など、高さ制限が2.1m〜2.3m程度に設定されている場所に入れなくなる可能性があります。
特にハイエースのような元々車高が高い車は注意が必要。普段利用する駐車場の高さを事前に確認しておかないと、日常生活で不便を感じるかもしれません。
3. 設営後の移動制限が出る
キャンプ場に到着してルーフテントを展開すると、その場から車を動かすことができなくなります。
例えば、「設営後にちょっと離れた温泉に行きたい」「買い出しに行きたい」と思っても、その都度テントを畳まなければなりません。
連泊するキャンプでは、この点が少し不便に感じられる可能性があります。行動計画を立てる際は、この移動制限を念頭に置いておきましょう。
4. 車の燃費や走行性能に影響が出る
車の屋根に数十キロの重量物を載せるため、燃費は数%から10%程度悪化する傾向があります。
また、空気抵抗が増えるほか、重心が高くなることでカーブでのロール(傾き)が大きくなったり、横風の影響を受けやすくなったりと、走行性能にも多少の影響が出ます。
特に高速道路での走行や、山道などを走る際には注意が必要です。
5. 強風の影響を受けやすい
高い位置にあるルーフテントは、地上テントよりも風の影響を受けやすくなります。
強風時にはテントが揺れたり、ソフトシェルタイプでは風切り音が気になったりすることも。
各メーカーが使用可能な風速の目安を設けている場合もあるので、それを超えるような悪天候での使用は避けるべきです。安全のため、天候情報をこまめにチェックすることが大切です。
6. 雨天時はメンテナンス(乾燥)の手間がかかる
雨の中でキャンプをしてテントが濡れた場合、そのまま収納してしまうとカビや悪臭の原因になります。
帰宅後、天気のよい日に一度テントを広げて、内部まで完全に乾燥させる作業が必要です。
このメンテナンスを面倒に感じる方もいるかもしれません。自宅にテントを広げて乾かすためのスペースがあるかどうかも、購入前に確認しておきたいポイントです。
ルーフテントを選ぶ前にチェックしたい2つのポイント
ルーフテントの購入を考え始めたら、まずは「自分の車に取り付けられるか」という基本的な部分を確認する必要があります。デザインや機能だけで選んでしまうと、後で取り付けができないという事態にもなりかねません。
ここでは、購入前に必ずチェックすべき2つの重要ポイントを、分かりやすく解説します。
① 自分の車に取り付けられるか?
ルーフテントを安全に使用するためには、車の仕様とテントの重量、そしてそれらをつなぐベースキャリアの適合性を確認することが不可欠です。
これらの条件が一つでもクリアできないと、重大な事故につながる可能性もあります。
安全な使用のために、以下の3つのポイントを必ず確認しましょう。
車の屋根(ルーフ)の耐荷重
- まず確認したいのが、車の屋根がどれくらいの重さに耐えられるかを示す「ルーフ耐荷重」です。注意したいのは、走行中に耐えられる「走行時耐荷重」と、停車時に耐えられる「静止時耐荷重」があること。
ルーフテントに人が乗る際は、静止時耐荷重が重要になります。車の取扱説明書やメーカーサイトで確認するか、販売店に問い合わせて確認するのが最も確実です。
ベースキャリアの適合
- ルーフテントは、車の屋根に直接載せるのではなく、「ベースキャリア」という土台を介して取り付けます。このベースキャリアが、自分の車種に適合していることが必須条件です。
Thule(スーリー)やINNO(イノー)といった専門メーカーの公式サイトで、車種ごとに適合する製品を調べることができます。また、ベースキャリア自体の耐荷重が、ルーフテント本体の重量を上回っていることも必ず確認してください。
テント本体の重量
- ルーフテント本体の重量も、選ぶ際の重要な要素です。軽量なモデルは40kg台から、ファミリー向けの大型モデルでは80kgを超えるものまでさまざま。
このテント重量が、車の「走行時耐荷重」とベースキャリアの「許容荷重」の両方を超えないようにしなければなりません。
特にジムニーなどの軽自動車やコンパクトカーは耐荷重が低い傾向にあるため、軽量なモデルを選ぶことが重要です。
② 装着後の「全高」
ルーフテントを装着すると、車の高さ(全高)が20cm〜40cmほど高くなります。この変化が日常生活にどのような影響を及ぼすか、事前にシミュレーションしておくことが後悔を防ぐカギです。
特に都市部にお住まいの方や、日常的に車を利用する方は注意しましょう。
駐車場の高さ制限
- まずチェックすべきは、自宅や職場の駐車場、そして普段よく利用するスーパーや商業施設の駐車場の高さ制限です。
一般的な立体駐車場の高さ制限は2.1mに設定されていることが多く、ルーフテントを装着したことで入れなくなるケースは少なくありません。
メジャーなどを使って、自分の車が通る場所の高さを実測しておくと安心です。
洗車機が使えない
- ルーフテントを装着した状態では、基本的に洗車機の利用はできません。ほとんどの洗車機では、ルーフキャリアを含め、屋根に突起物がある車両の利用を禁止しています。
そのため、洗車は手洗いが基本となることを覚えておきましょう。手間はかかりますが、愛車とテントを長くきれいに保つためには大切な作業です。
後悔しない!ルーフテントの選び方
自分の車に取り付けられることが確認できたら、いよいよ具体的な製品選びです。ルーフテントにはさまざまなタイプや機能があり、どれを選べばいいか迷ってしまうかもしれません。
ここでは、後悔しないルーフテント選びのために押さえておきたい4つのポイントを解説します。あなたのキャンプスタイルにぴったりの一台を見つけましょう。
- テントのタイプ(シェル)
設営の手軽さ重視ならハードシェル、居住性や拡張性・価格重視ならソフトシェルがおすすめ。ハードシェルは空気抵抗が少ないですが高価、ソフトシェルは設営にやや手間がかかりますが安価な傾向です。 - 利用人数(定員)
ソロ、夫婦、ファミリーなど、実際に使用する人数に合った定員を選びます。荷物置き場や着替えスペースも考慮し、少し余裕のあるサイズを選ぶと快適です。 - 快適性(マットレス・生地)
寝心地を左右するマットレスは、厚さ5cmが一般的ですが、7cm以上あるとより快適です。また、急な雨に備え、生地の耐水圧は1500mm以上あると安心です。 - 換気機能と付属装備
夏場も快適に過ごすため、風が抜ける窓の配置や、虫の侵入を防ぐメッシュスクリーンの有無を確認しましょう。LEDライトや収納ポケット、昇降しやすいはしご(ラダー)などの装備もチェックポイントです。
1. テントのタイプ
ルーフテントは、シェル(外殻)の素材によって大きく2つのタイプに分けられます。
それぞれ設営方法や居住性、価格などが異なるため、特徴を理解して自分の使い方に合ったタイプを選ぶことが重要です。
デザインの好みだけでなく、機能面の違いもしっかり比較検討しましょう。
| 項目 | ハードシェルタイプ | ソフトシェルタイプ(テント型) |
|---|---|---|
| 設営・撤収の手軽さ | ◎(非常に早い) | ◯(やや時間がかかる) |
| 居住空間 | △(比較的コンパクト) | ◎(広く拡張性も高い) |
| 走行への影響 | ◯(空気抵抗が少ない) | △(空気抵抗が大きい) |
| 価格帯 | 高価な傾向 | 比較的リーズナブル |
| こんな人におすすめ | 手軽さ重視・初心者 | 居住性重視・ファミリー |
ハードシェルタイプ
- FRPなどの硬い素材でできた箱型で、油圧ダンパーで半自動的に開くため設営・撤収が圧倒的に早いのが魅力です。
走行時の空気抵抗も少ないですが、価格は高価な傾向にあります。
ソフトシェルタイプ
- 折りたたまれたテント生地を手動で広げるタイプ。
設営に少し手間はかかりますが、内部空間が広く、アネックス(前室)を連結できるモデルもあるなど拡張性が高いのが特徴。比較的リーズナブルな製品が多いのもポイントです。
2. 利用人数(定員)は適切か
ルーフテントを選ぶ際は、誰と、何人で使うかを想定することが大切です。製品には「大人2人用」「3〜4人用」といった定員が定められています。
ソロキャンプがメインならコンパクトな1〜2人用、カップルや夫婦なら2〜3人用、小さな子どもがいるファミリーなら4人以上用が目安。
実際に寝る人数に加えて、着替えや荷物を置くスペースも考慮し、少し余裕のあるサイズを選ぶと快適に過ごせます。
3. 設営・撤収の方法
手軽さを最優先するなら、やはり半自動で開閉できるハードシェルタイプがおすすめです。
特に、キャンプ場への到着が夜になったり、悪天候だったりする場合には、その手軽さが大きなアドバンテージになります。
ソフトシェルタイプでも慣れれば5〜10分程度で設営できますが、購入前にはYouTubeなどで実際の設営動画を見て、自分にとってストレスなく扱えるかどうかを確認しておくとよいでしょう。
4. 快適性に関する機能
寝心地や居住性を左右する、細かな機能にも注目してみましょう。マットレスの厚みやテント生地の性能、換気機能などは、快適なキャンプ泊に欠かせない要素です。
ここでは、特にチェックしておきたい以下の4つの機能について解説します。
- マットレス
ほとんどのルーフテントには専用マットレスが付属していますが、その厚みや素材は製品によって異なります。厚さが5cm程度のものが一般的ですが、より快適な寝心地を求めるなら、7cm以上の厚手のものや、高密度ウレタンフォームを採用したモデルがおすすめ。寝袋だけでなく、普段使っている枕やブランケットを持ち込むと、さらにリラックスできます。 - 耐水圧・生地
急な雨にも安心して対応できるよう、テント生地の耐水性能も確認しておきましょう。「耐水圧」という数値で示され、一般的な傘が約500mm、テントでは1500mm以上あれば十分な性能とされています。また、生地の素材も重要で、結露しにくいコットン混紡生地(ポリコットン)や、遮光性の高い生地を採用したモデルは、より快適な室内環境をつくります。 - 換気(窓)
快適な室内環境を保つためには、換気機能が重要です。特に夏場は、複数の方向に窓や出入り口があり、風が通り抜ける構造になっていると涼しく過ごせます。すべての開口部にメッシュスクリーンが付いていれば、虫の侵入を気にせず換気が可能。また、天井に天窓(スカイビュー)が付いているモデルなら、テントの中から星空を眺めるという特別な体験ができます。 - 付属装備
あると便利な付属装備もチェックしておきましょう。例えば、夜間に役立つLEDライトが標準装備されているモデルや、スマートフォンや小物を収納できるポケットが付いていると便利です。また、テントへの昇降に使うはしご(ラダー)が、収納しやすい伸縮式か、裸足で登っても足が痛くなりにくいフラットな踏み板か、といった細かな点も使い勝手を左右します。
ルーフテントの人気ブランド
どのメーカーの製品を選べばよいか迷ったら、まずは実績のある人気ブランドから検討するのがおすすめです。
ここでは、世界中のキャンパーから支持されている、信頼性の高い5つのブランドをご紹介します。
iKaMPER(アイキャンパー)
iKaMPER(アイキャンパー)は、韓国発の革新的なルーフテントブランドです。特に、拡張式のハードシェルテント「Skycamp」シリーズは世界中で大ヒットしました。ハードシェルの手軽さと、ソフトシェルの居住性を両立させたユニークな構造が特徴。デザイン性も高く、ファミリーでもゆったり使える広い空間が魅力です。
Thule(スーリー)
Thule(スーリー)は、ベースキャリアのトップブランドとして知られるスウェーデンのメーカーです。長年培ってきた安全性と品質へのこだわりは、ルーフテントにも活かされています。洗練された北欧デザインは、どんな車種にもスタイリッシュにマッチ。都会的なアウトドアスタイルを好む方におすすめのブランドです。
YAKIMA(ヤキマ)
YAKIMA(ヤキマ)は、アメリカで生まれたアウトドア・カーキャリアの総合ブランドです。その製品は、武骨でタフなデザインが特徴で、SUVやオフロード車との相性がばつぐん。過酷な環境下での使用にも耐えうる頑丈なつくりに定評があります。ワイルドなキャンプスタイルを目指す方にぴったりのブランドです。
Smittybilt(スミッティビルト)
Smittybilt(スミッティビルト)は、ジープなどの四輪駆動車用カスタムパーツを製造するアメリカの老舗ブランドです。オフロードで培ったノウハウを活かした、耐久性の高いルーフテントを展開しています。本格的な仕様でありながら、比較的リーズナブルな価格帯の製品が多いのも魅力の一つです。
WILDLAND(ワイルドランド)
WILDLAND(ワイルドランド)は、油圧ダンパーによる全自動開閉システムが特徴のブランドです。リモコン一つで設営・撤収が完了するモデルなど、利便性を追求した製品をラインナップ。設営の手間を極限まで減らしたい、という方に特におすすめです。日本ではエコテックジャパンが正規代理店として販売しています。
ルーフテントのおすすめ人気商品12選
ここでは、これまでの選び方を踏まえ、人気のおすすめルーフテントをキャンプ好きの編集者が厳選してご紹介します。
ハードシェルタイプからソフトシェルタイプ、ソロ向けからファミリー向けまで、さまざまなニーズに応えるモデルをピックアップしました。
シェル型ルーフテントのおすすめ4選
タワー型ルーフテントのおすすめ4選
テント型ルーフテントのおすすめ4選
道の駅でのルーフテントの使用は原則としてできない
手軽に車中泊ができるルーフテントですが、どこでも使っていいわけではありません。特に「道の駅」での使用には注意が必要です。
道の駅はあくまでドライバーのための休憩施設であり、駐車場でのキャンプ行為や宿泊は原則として禁止されています。
ルーフテントを展開する行為はキャンプとみなされ、他の利用者の迷惑となる可能性があります。
仮眠は認められている場合が多いですが、マナーを守り、車内で静かに過ごすようにしましょう。
ルーフテントをつけたままでも、車検は通る?
ルーフテントをつけっぱなしにする上で、多くの方が気になるのが「車検」の問題ではないでしょうか。結論から言うと、いくつかの条件を満たしていれば、ルーフテントを装着したままでも車検に通すことは可能です。
しかし、注意すべき点もいくつか存在します。ここでは、車検の基準や注意点について詳しく解説していきます。
車検に通るための条件
ルーフテントを装着したまま車検に通すためには、主に「取り付け方法」「サイズ」「重量」の3つのポイントが重要になります。
これらの基準を満たし、ルーフテントが「積載物」として扱われれば、構造変更などの手続きは不要です。主に以下の点が重要になります。
取り付け方法
- 車検で重要視されるのが、ルーフテントがどのように車体に取り付けられているかという点です。工具を使わずに手で回せるノブや蝶ボルトなどで固定されていれば、「簡易的な取り付け」と判断され、「積載物」として扱われる可能性が高くなります。逆に、スパナなどの工具を使ってボルトでがっちりと固定されていると、車の一部とみなされ、構造変更の対象となる場合があります。
車両のサイズ(寸法)の規定
- ルーフテントを積載した状態で、車の寸法が規定の範囲内に収まっている必要があります。具体的には、全長が車検証記載値の1.1倍未満、全幅は車検証の記載値を超えないこと、そして高さが地上から3.8m(軽自動車は2.5m)未満であることです。ほとんどの乗用車では、この規定を超えることはまずありません。
車両の重量
- ルーフテントを装着したことによる重量の増加も、一定の範囲内に収まっている必要があります。普通乗用車の場合、車両重量の増加が±100kg以内であれば、構造変更の手続きは不要です。ルーフテントの重量は重いものでも100kgに満たない場合がほとんどなので、この点が問題になることは少ないでしょう。
その他
- 基本的なことですが、ルーフテントを装着したことで、運転時の視界が妨げられたり、ウインカーやブレーキランプなどの灯火類が隠れたりしてはいけません。また、走行中に脱落する危険性がないよう、確実に固定されていることも大前提となります。安全な走行に支障がないことが、車検の基本です。
注意点:車検の種類と検査官の判断
上記の条件を満たしていても、100%車検に通るとは言い切れないのが難しいところです。車検の種類や、最終的な判断を下す検査官の解釈によって、結果が変わる可能性があることも知っておきましょう。
継続車検と新規車検の違い
- 一般的に、ディーラーや民間の整備工場に依頼する「継続車検」では、ルーフテントは「積載物」として扱われ、問題なく通るケースが多いようです。一方、ユーザー車検や、中古車購入時に行われる「新規車検」では、より厳しくチェックされる傾向があると言われています。
検査官の判断による場合も
- 最終的な合否の判断は、現場の検査官に委ねられます。取り付け方法の解釈など、グレーな部分については検査官の裁量で判断が分かれることもあり得ます。もし不安な場合は、事前に車検を依頼する業者や、管轄の運輸支局に問い合わせて確認しておくと、より安心して車検に臨むことができるでしょう。
まとめ
この記事では、ルーフテントのメリット・デメリットから、後悔しないための選び方、車検の注意点まで幅広く解説しました。
設営・撤収が手軽で、どこでも快適な寝床を確保できるルーフテントは、あなたのアウトドアライフをより自由で豊かなものにしてくれるはずです。
一方で、高さ制限や燃費への影響といったデメリットも理解し、ご自身の車の仕様や使い方に合った製品を選ぶことが重要です。
この記事を参考に、あなたにとって最高の相棒となるルーフテントを見つけ、新しいキャンプの扉を開いてみてください。
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