入浴剤は、手軽に優雅なバスタイムを過ごせるアイテムです。ドラッグストアで購入できるものから人気のブランド品まで、さまざまな商品があります。有名なバブ、クナイプ、BARTHなどブランドも多くあり何を選べばいいか迷ってしまう方もいるかもしれません。
本記事では、人気の入浴剤をランキングで紹介するだけでなく、眠りとお風呂の専門家の小林 麻利子さんの監修のもと正しい入浴剤の使用方法やぐっすり眠るためのコツまでご紹介します。ぜひあなたにぴったりの入浴剤を見つけてみましょう。
入浴剤の効果とは?
お風呂の時間を楽しみにしてくれる入浴剤。入浴剤を使用することでどんな効果があるのでしょうか?
まず、効果の前に確認しておきたいのが、入浴剤が医薬部外品・化粧品・雑貨のいずれに該当するかです。有効成分により腰痛や肩こり、疲労回復、保湿効果によりうるおいを与え、肌トラブルを防ぐことに効果が期待できる成分が配合されているのは、医薬部外品の入浴剤です。
化粧品に分類される入浴剤は「入浴化粧料」などとパッケージに記載されており、肌を健やかに保ちうるおいを与える効果が期待できます。
雑貨と記載されている入浴剤は、「バスアイテム」などに分類されることが多く、基本的に色や香りを楽しむ目的で販売されています。本記事では入浴剤と表記していますが、分類や効果はよく確認してから選ぶようにしてください。
入浴剤を使用することで得られる効果は多数あるため、以下を確認しましょう。
温浴効果
医薬部外品の入浴剤には、入浴によって得られる温浴効果をサポートする働きが期待されます。お風呂に入った後もポカポカとした温かさが長続きするため、寒い時期におすすめです。
夜お風呂に入っても寝る前に手足が冷えてしまう方や、寒い時期にお風呂の温かさを長く感じたい方は、温浴効果を高める入浴剤を選びましょう。
保湿効果
医薬部外品や化粧品として販売されている入浴剤には、保湿効果が期待できるものがあります。肌にうるおいを与えることが期待されるため、乾燥が気になる時期におすすめです。
ただし、入浴剤の保湿効果は長続きしません。お風呂上がり直後は肌がうるおっていると感じても、その後にスキンケアをしないと保湿効果は保てなくなります。入浴後は、肌のうるおいを保つために化粧水や保湿クリームなどで顔や体のスキンケアを行いましょう。
リラックス効果
入浴には、お湯に浸かって体が温まることでリラックスできる効果があります。また、香りやお湯の色によって入浴時のリラックス効果を高められることも。
入浴剤をリラックス目的で使う方は多いですが、好みの香りやお湯の色でなければリラックス効果はあまり感じられません。入浴剤の香りや色は幅広いため、自分がリラックスできると感じるものを選びましょう。
入浴剤の選び方
入浴剤は商品によって得られる効果や目的が異なるため、自分が求めているものを選ぶことが大切です。入浴剤の選び方を以下で紹介するので、選ぶ際の参考にしてみてください。
香りの種類で選ぶ
好みの香りの入浴剤は、入浴のリラックス効果を高めてくれます。
特に人気がある香りは、フローラル系やハーブ系、シトラス系、ウッディ系、エキゾチック系、ミルク・バニラ系です。入浴剤の香りは多種多様なので、自分好みのものを探すのも楽しいでしょう。
香り | 代表的な香り | こんな人におすすめ |
---|---|---|
フローラル系 | ローズ、ジャスミン、すずらん | エレガントな香りが好みの人 |
ハーブ系 | ラベンダー、ローズマリー、ペパーミント | 甘くなく爽やかな香りが好みの人 |
シトラス系 | レモン、オレンジ、ゆず | みずみずしい香りが好みの人 |
ウッディ系 | ヒノキ、ティーツリー、シダーウッド | 穏やかな自然の香りが好きな人 |
エキゾチック系 | イランイラン、フランキンセンス、バニラ、ミルク | 異国の香りで特別感を味わいたい人 |
温浴効果の高さで選ぶ
冷え性の方は、夜お風呂に入っても寝る前に手足が冷えてしまうことがあるでしょう。そんな時は温浴効果の高さで入浴剤を選びましょう。
硫酸ナトリウムや硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどを主成分とする入浴剤は、温浴効果に優れています。
無機塩類系の入浴剤は、塩類が皮膚の表面にあるタンパク質と結合することで膜を作るのが特徴です。体から熱が離れていくのを膜が防いでくれるため、お風呂から上がった後もポカポカとした感覚が長続きします。
保湿成分で選ぶ
皮膚の乾燥が気になる方は、保湿成分が配合された入浴剤を選ぶのがおすすめです。入浴後のスキンケアは必須ですが、保湿成分入りの入浴剤を使えば肌のうるおいを感じられるでしょう。
入浴剤に保湿成分が配合されていれば、背中などスキンケアしにくい部分もしっとりとさせ乾燥を防いで肌のうるおいを保つ効果が期待できます。
抗炎症成分で選ぶ
入浴剤には、皮膚を清潔にする効果が期待できるため、炎症を抑えたいときにも役立つことがあります。(※)
医薬部外品の入浴剤には有効成分として抗炎症成分が配合されているものがあるため、成分を確認して選んでみましょう。グリチルリチン酸は炎症を抑えるのに有効とされる成分で、かゆみや肌荒れを抑える効果が期待できます。
アラントインは炎症を抑える効果が期待きます。低刺激のため、敏感肌の方も取り入れやすいでしょう。カミツレの花から採れる有効成分カモミラエキス(1)も、軽度な炎症を抑える役割を果たします。
抗炎症成分が配合された入浴剤を選ぶときは、肌にうるおいを与えてみずみずしく整えられるハトムギオイルなど、保湿成分も含まれていることを確認するのがおすすめです。
※抗炎症成分を謳っている医薬品などに限ります
プレゼントとして選ぶ
自分用ではなくプレゼント用として入浴剤を選ぶなら、ブランドやパッケージを重視するのがおすすめです。
入浴剤は、ドラッグストアで買えるものから百貨店で購入するようなブランドものまで種類が豊富です。プレゼントとして選ぶなら、普段は購入しないようなブランドものを贈ると喜ばれます。
また、入浴剤はパッケージデザインが豊富で、華やかなものから落ち着いたものまで見た目の印象がさまざまです。相手の好みや雰囲気に合わせてパッケージを選べば、喜んでもらええるかもしれません。
入浴剤のおすすめランキング20選
ここでは、人気の入浴剤20選をご紹介します。早速あなたのお気に入りの入浴剤を見つけてみましょう。
※Amazon、楽天、@cosme SHOPPING、LIPS SHOPPINGの売れ筋ランキングを参考に商品を選定しています
ぐっすり眠るための入浴剤の使い方とは? | 眠りとお風呂の専門家に聞きました!
今回は眠りとお風呂の専門家、小林麻利子さんに入浴剤の効果を適切に発揮させるための正しい入浴時間と温度について聞いてみました。
入浴剤でリラックスして睡眠までぽかぽかの体で眠りの質を上げることができたいできるポイントも教えていただいたので、ぜひ参考にしてみてください。
- 7分以上15分以下です。
入浴時間が短すぎると十分にリラックス効果を感じることができないので7分以上は入るのがおすすめです。
また、入浴時間が長すぎると浸透圧の関係でお湯が一度角質に入り、保湿成分が外に流失して乾燥しやすくなるんです。そのため冬場など長くても20分以内にしましょう。
- 基本40℃がおすすめです。冬は40-41℃。夏は38-40℃でも良いでしょう。
40℃のお風呂に15分~18分程浸かり、深部体温を約0.5℃上昇させることで、深い眠りまで到達時間が早くなると言われています。
また睡眠を考えるなら、1℃の差は大きくなるので水温計でしっかりと温度を測ることをおすすめします。実は内臓の水温計は給湯器の画面に出るが、外気温が影響するためその通りにならないことが多いのです。
- 天然精油の入浴剤は香りが飛びやすいので、湯船に浸かるタイミングで一緒に入れるのがおすすめです。
タブレット状の重炭酸イオンなどと記載がある入浴剤や生薬の成分を含む入浴剤は解けるまでに数分かかるため、浴室に入る前に事前に入れておくといいですよ。
- 睡眠の質を高めるためには、入浴後から睡眠までの時間を短くすることが重要です。そのため就寝前の1〜2時間前に入浴を済ませておくことが理想です。
さらに、睡眠の質を高めるためにはメラトニンを分泌させておくために、部屋の明るさにも気を配るとよいでしょう。たとえば、入浴時は浴室の照明ではなく脱衣所の照明を使う、就寝前の照明は、間接照明だけにするなどの方法もあります。
また、就寝前は副交感神経を優位に働かせる「うっとりタイム」をつくるのがおすすめです。ゆっくりと深い呼吸をしながら頭皮マッサージグッズでマッサージしたり、ヨガやストレッチなど、気持ちいいと思うことをやってみましょう。あわせてアロマの香りを忍ばせて睡眠に入ると、よりリラックスできますよ。
入浴剤に関するよくある質問
入浴剤に関して、多くの方が抱えている疑問や悩みを以下にまとめました。入浴剤が入ったお湯で追い焚きや洗濯をしてもいいのか、使用期限はあるのかなど、気になる疑問を解消しましょう。
入浴剤を入れたお湯は追い焚きしていい?
入浴剤を入れたお湯で追い焚きをしてもいいかどうかは、入浴剤の成分によります。
追い焚き機能は、配管を通して給湯器にぬるくなったお湯を取り込み、温度を上げてから浴槽に戻す仕組みです。入浴剤を使う場合、入浴剤の成分も給湯器に入ることになるため、成分によっては浴槽の内部や配管などを劣化させるおそれがあります。
追い焚き機能を使うなら、給湯器内部や配管を傷めない成分の入浴剤を入れましょう。硫黄や塩化ナトリウム、酸化チタン、炭酸カルシウムなどは、避けたほうがいい成分です。
入浴剤のパッケージには、浴槽や風呂釜を傷めないと記載されているものもあるため、追い焚き機能を使用するなら選んでみるといいでしょう。また、浴室メーカーによっては入浴剤を入れたままで追い焚き機能を使うことを禁止しているメーカーもあるため、事前に確認しましょう。
入浴剤を入れた残り湯は洗濯に使っても問題ない?
入浴剤が入っている残り湯も、基本的には問題なく洗濯に使えます。ただし、入浴剤や衣類の表示はよく確認してください。また、入浴剤入りの残り湯で洗濯する場合も、すすぎは清水で行いましょう。入浴剤の色素や残り湯の雑菌が、洗濯物に残ってしまうのを防げます。
また、柔軟剤を残り湯と一緒に使うと、入浴剤の色素が洗濯物に残ってしまう可能性があります。入浴剤入りの残り湯で洗うときは柔軟剤を使わず、清水ですすぐ際に柔軟剤を入れるのがおすすめです。
入浴剤は多めに入れたほうがより効果が高まる?
入浴剤を多めに入れることは、推奨されていません。
入浴剤は、決められた分量で効果が得られるように作られています。そのため、自己判断で量を増やさず、指定された量のお湯に決められた分量だけ入れるようにしましょう。
入浴剤に使用期限はある?
医薬部外品や化粧品に分類される一般的な入浴剤の場合、使用期限が表示されていないことがあります。使用期限がないなら3年程度、あればその期限内を目安に使い切るのがおすすめです。
なお、開封後は香りや色、効能などが減少していくため、一度開封した入浴剤は早めに使い切りましょう。また、製品によって使用期限は異なるため必ず確認してから使用するようにしましょう。
まとめ
入浴剤は、温浴効果やリラックス効果などを高めてくれる便利なアイテムです。
商品によって配合されている成分や効果、パッケージデザインなどはさまざまなので、選び方を確認したうえで商品を選んでみてください。本記事で紹介した入浴剤を使って、毎日の入浴を特別な時間にしましょう。
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