汗や体臭の悩みに対応する制汗剤・デオドラント。それぞれ特徴が異なり、種類も豊富です。
今回は、汗や体臭の悩みに効果的な制汗剤・デオドラント商品を7選で紹介。後半では、ワキガ対策におすすめの商品もランキング形式で8選ご紹介します。
スティックやロールオン、クリーム、スプレーなど、さまざまな使用感から自分に合った商品を選べるので、ぜひ参考にしてください。
制汗剤とデオドラントの違い
汗や体臭の悩みに効果的な制汗剤とデオドラント。似ているようで実は異なる2つの商品の特徴や違いを詳しく解説します。
それぞれの特性を理解して、自分に合った商品選びに活かしましょう。
制汗剤とは
制汗剤は、主に汗の分泌を抑制することを目的とした製品です。有効成分として塩化アルミニウムなどの金属塩が配合されていて、汗の分泌量を減少させる効果があります。
特に脇の下のように汗をかきやすい箇所に高い効果が期待できます。朝晩の使用で24時間程度効果が持続するものが多く、汗の量が気になる方におすすめです。
ただし、金属塩の作用により肌荒れを起こす可能性もあるため、敏感肌の方は使用前にパッチテストを行うことをおすすめします。
デオドラントとは
デオドラントは、体臭を防ぐことを主な目的とした製品です。汗そのものを抑えるのではなく、汗をかいたときに発生する臭い成分に対してアプローチします。
肌への刺激が優しいため、デリケートな部分にも使用しやすいのが特徴です。香りつきタイプも多く、爽やかな香りで気分をリフレッシュできる効果も期待できます。
ただし、汗の量そのものは抑制できないため、大量の発汗がある場合は制汗剤との併用を検討するとよいでしょう。
制汗剤とデオドラントの違いをまとめると、以下のようになります。ご自身の悩みや肌質に合った製品選びの参考にしてください。
制汗剤 | デオドラント | |
---|---|---|
主な目的 | 汗の抑制 | ニオイの防止 |
汗への効果 | ◎(直接抑制する) | △(抑制しない) |
ニオイへの効果 | ◯(汗が原因のニオイ) | ◎(発生したニオイ) |
肌への刺激 | やや注意が必要 | 比較的優しい |
おすすめの人 | 汗の量が多い方 | 体臭が気になる方 |
制汗剤・デオドラントの選び方
制汗剤とデオドラントを選ぶときは、汗や体臭の悩みに合わせて使い分けることが大切です。悩み以外にも、タイプや香りなど種類もさまざまです。
自分に合った商品を選ぶためのポイントを詳しく解説します。
悩みで選ぶ
汗や体臭の悩みのタイプによって、制汗剤とデオドラントを使い分けるようにしましょう。
汗の量が気になる人は、汗腺に直接アプローチする制汗剤が効果的です。特に、脇の下の多汗に悩む方や、重要な場面で汗をかきたくない人には、制汗効果の高い制汗剤がおすすめです。
一方、体臭が気になる人には、消臭・抗菌作用のあるデオドラントが適しています。汗の量はそれほど気にならないものの、ニオイが気になる人や、デリケートゾーンのケアをしたい人は、肌に優しいデオドラントを選びましょう。
両方の悩みがある場合は、制汗剤とデオドラントの併用も効果的です。まず制汗剤で汗を抑え、その上からデオドラントで臭い対策をするという使い方もあります。
タイプで選ぶ
制汗剤・デオドラントは大きく4種類のタイプに分けられます。
それぞれの特徴を以下で説明します。
スティックタイプ
固形のクリームやワックスのような質感のスティックタイプは、手を汚さずに使えて携帯にも便利です。肌へのなじみがよく、しっかりと成分を塗布できるのが特徴です。
ただし、肌に直接塗布するため衛生面やべたつきが気になる場合もあるため、服装や気候に応じて使い分けるとよいでしょう。
ロールオンタイプ
液体タイプで、ボール状の塗布部分が回転しながら肌に成分を付着させます。均一に塗布でき、液だれしにくい設計になっているものが多く、使いやすさも特徴です。
ただし、スティックタイプと同様に衛生面の懸念もあります。乾きにくい場合もあるため、朝の使用時は完全に乾いてから服を着るようにしましょう。
クリームタイプ
クリーム状で、手で直接塗り込むタイプです。肌への密着性が高く、しっかりと有効成分を浸透させることができ、特に制汗効果を重視する場合におすすめです。
手で塗り込むため、必要な部分に必要な量を調整しやすいのが特徴です。ただし、衛生面への配慮が必要で、使用前の手洗いは必須。
また、べたつきが気になる場合もあるため、就寝前の使用がおすすめです。
スプレー・ミストタイプ
噴射式で広範囲に素早く使用できるのが特徴です。手を使わずに塗布できるため、衣服についた汗や臭いのケアにも適しています。また、手が届きづらい背中などにも使いやすいでしょう。
ただし、特にスプレータイプは音が出るので、室内での使用時は周囲への配慮が必要です。ミストタイプだと小さいものが多く携帯にも便利で、急な汗や臭いが気になるときの緊急対策としても重宝します。
香りで選ぶ
香りの好みは個人差が大きいため、自分に合った香りを選びましょう。
フローラルやシトラス、ムスクなど、さまざまな香りのタイプが展開されていますが、1日中つけていることを考慮し、控えめな香りの商品を選ぶことをおすすめします。
無香料タイプだと、香りに敏感な人や、香水やボディミストなど他の香り付き製品と併用したい方に適しています。特にビジネスシーンでは、無香料タイプが無難な選択といえるでしょう。
汗っかきさん必見!夏の制汗剤選びで失敗しない3つの鉄則
「汗っかきで夏は毎年憂鬱…」そんなお悩みを持つ方が制汗剤選びで失敗しないためには、押さえるべき3つの鉄則があります。
ドラッグストアでなんとなく選ぶ前に、このポイントをチェックして、今年こそ汗の悩みを解決しましょう。
鉄則1:制汗成分「クロルヒドロキシアルミニウム」を確認
まず、パッケージ裏の成分表示を確認してください。汗っかきさんが最優先で探すべきは「クロルヒドロキシアルミニウム」や「焼ミョウバン」といった制汗有効成分です。
これらの成分は汗腺にフタをすることで、物理的に汗の量を抑える働きがあります。特に「クロルヒドロキシアルミニウム」は多くの制汗剤で採用実績があり、注目したい成分です。
殺菌成分だけでなく、この制汗成分がしっかり配合されているかどうかが、夏の快適さを左右する第一の関門です。
鉄則2:密着度で選ぶ!「直塗りタイプ」で流れ落ちを防ぐ
大量の汗で制汗剤が流れてしまっては意味がありません。汗に強いのは、肌に直接塗り込める「スティックタイプ」や「クリームタイプ」です。
肌にピタッと密着し、有効成分が留まりやすいため、スプレータイプよりも高い持続力が期待できます。
例えば「デオナチュレ ソフトストーンW」のような直塗りスティックは、手を汚さずに使える人気商品です。
鉄則3:夜ケアを取り入れる!「夜用」制汗剤で効果を最大化
意外と知られていませんが、制汗剤は夜、就寝前に使用するのが効果的とも言われています。
睡眠中は汗腺の活動が穏やかになるため、制汗成分がしっかりと浸透し、汗の出口にフタを形成しやすくなります。翌朝、汗をかく前に効果の土台ができあがっているため、日中の汗をパワフルにブロックできます。
日中は携帯用のシートなどで汗を拭き取り、塗り直すことで、1日中快適に過ごせます。
制汗剤・デオドラントのおすすめ7選
制汗剤・デオドラントの違いと選び方がわかったところで、実際におすすめの商品をチェックしてみましょう。
ここでは、おすすめの商品を7選ご紹介します。
ワキガって自分で気づけるの?
ワキガを完全に断定することはできませんが、ワキガを知る可能性として、以下に紹介するいくつかの方法で自分の体質をチェックすることが可能です。
具体的には、以下のようなサインがないかチェックしてみましょう。
体質のセルフチェック |
---|
□ 衣類の確認 着ていたシャツのワキ部分が黄ばんでいないか |
□ ニオイの確認 ティッシュをワキに数秒挟み、直接ニオイを嗅いでみる |
□ 耳垢の状態 耳垢が湿ってキャラメルのように柔らかい |
これらのサインは、ワキガの原因となる「アポクリン汗腺」が多い体質の特徴の1つです。心当たりがある方は、ワキガ体質の可能性があります。
ワキガになる原因とは
ワキガの主な原因は、遺伝的な体質によるものです。具体的には、ワキの下にある「アポクリン汗腺」という汗腺から出る汗が関係しています。
このアポクリン汗腺から分泌される汗には、脂質やタンパク質などが含まれています。汗そのものに強い匂いはありません。
しかし、このアポクリン汗腺から出る汗を皮膚の表面にいる常在菌が分解することで、ワキガ特有の鼻につく匂いが発生するのです。
決して不潔にしているからではなく、生まれ持った体質が原因であることを理解しましょう。
ワキガは治せる?手術しかない?
必ずしも手術が必要なわけではありません。セルフケアからクリニックでの治療まで、さまざまな選択肢があります。
最も手軽な治し方として、殺菌成分や制汗成分が含まれた市販の制汗剤・デオドラントを使う方法があります。日々のケアで、匂いを十分に抑えることが期待できます。
それでも悩みが深い場合は、クリニックでの治療も1つの手です。汗の分泌を抑える注射や、原因となる汗腺にアプローチする手術などがありますが、まずはセルフケアから始めてみるのがよいでしょう。
ワキガにおすすめの制汗剤・デオドラント8選
ここでは、Amebaチョイス編集部が選ぶワキガにおすすめの制汗剤・デオドラントをランキング形式で8選ご紹介します。
まずは、クリニックに通う前にまずはコストのかからないセルフケアを試してみてください。
【専門医に聞いた】汗に関するよくある疑問
暑い季節や運動したあとに出てくる汗。ひとくちに汗と言っても個人差があり、特徴はさまざまです。
今回は、汗に関するよくある疑問を、医療法人社団萌來会 理事長の田尻友恵さんにお聞きしました。
- 「良い汗」は汗の分泌機能が高まり、塩分濃度の低いサラサラとした汗が少しずつ出るようになり、発汗後にニオイなどの不快感を覚えにくいともいわれます。
極端に体温が上昇することもなく、心拍数の増加まで抑えられるのが特徴です。
一方で、「悪い汗」は塩分濃度が高くベタつき感があり、体温調節の効率も下がります。
また、水分以外の成分が多く含まれることから、比較的水分蒸発がしづらく、ニオイが強い傾向にあると言われます。
- それぞれニオイの強さや蒸発のしやすさなどが異なります。
「ベタベタ汗」は、汗と皮脂が混ざり合ってできる汗です。主に暑い季節や運動時に多く分泌され、肌にテカリやベタつきを引き起こします。遺伝的要素やホルモンバランスの乱れ、ストレス、食生活の不摂生が原因とされます。
「サラサラ汗」は、主に水分と塩分から成る汗で、さらっとした感触を持ちます。体温調節や代謝の一環として分泌され、適切な量であれば快適な状態を保ちます。一般的には健康状態や体温調節の指標とされており、少ない場合は体温の上昇や代謝の低下を示す可能性があります。
サラサラ汗の原因には、適切な水分と塩分の摂取、環境の温度、運動の有無、年齢によっても分泌量が関係することがあります。
適度な水分補給や塩分補給、運動や冷房の利用、適切な保湿ケアがサラサラ汗を促進します。健康的な生活習慣も重要です。
- 酸臭の一種としての硫黄臭(温泉のようなニオイ)、脂肪酸臭(カビのようなニオイ)、そしてカレースパイス臭(香辛料のようなニオイ)が特徴的です。
これらの3つのどれか1つに限定されるわけではなく、3つの臭いが微妙に混じり合う場合もあります。 また、においの強さも個人差があります。
ワキガが強く匂うのは汗の成分に、脂質・糖質・タンパク質・アンモニアなどを含んでいるからです。それにより皮膚にいる常在菌が汗に含まれた成分をエサとして繁殖するためです。
汗っかきさんの制汗剤選びによくある3つの疑問
制汗剤を使っても汗が止まらない、肌荒れが心配…そんな汗っかきさん特有の疑問にお答えします。
強力な製品でも汗が止まりません。どう選べばよいですか?
- 成分と使用タイミングを見直しましょう。特に以下の2点が重要です。
【成分の確認】
まず、制汗有効成分「クロルヒドロキシアルミニウム」などがしっかり配合されているか確認してください。
それでも効果が薄い場合は、皮膚科などで処方されることもある「塩化アルミニウム」を配合した製品も選択肢になります。
【使用タイミング】
重要なのは、「夜の入浴後、完全に乾いた清潔な肌に塗る」ことです。汗をかく前に成分を浸透させることが、効果を最大限に引き出すカギです。
日中に汗をかいてから塗っても、十分な効果は得られにくいと覚えておきましょう。
汗で肌が敏感に…肌に優しい制汗剤はありますか?
- 刺激の少ない製品を選び、使用前にテストをすることが大切です。
【肌に優しい製品の選び方】
・「アルコールフリー」「無香料」「無着色」の処方を選ぶ
・天然アルム石(ミョウバン)を主成分とした製品を選ぶ
・「アレルギーテスト済み」「パッチテスト済み」の記載も目安になる
使用前の注意として、初めて使う製品は、必ず二の腕の内側などで少量を試し、24時間経っても赤みやかゆみが出ないか確認することをおすすめします。
制汗剤の香りと汗のニオイが混ざるのが不快です。
- 香りでごまかすのではなく、ニオイの元を断つことが重要です。
基本的には、無香料タイプを選びましょう。「殺菌成分」で根本対策:ニオイの原因菌にアプローチする「殺菌成分(イソプロピルメチルフェノールなど)」配合の製品で、ニオイの発生自体を防ぎます。
どうしても香りを楽しみたい場合は、制汗剤は無香料のものを使用し、汗をかきにくい手首やうなじなどに、お気に入りの香水やボディミストを少量つけると、香りが混ざらず快適に過ごせます。
詳しくは「香りで選ぶ 」のセクションも参考にしてください。
まとめ
制汗剤とデオドラントは、それぞれ異なる特徴があります。制汗剤は汗の分泌を抑制し、デオドラントは体臭を防ぐ効果が期待できます。
商品選びの際は、汗や体臭の悩み、使用感などを考慮して選びましょう。タイプも、スティック、ロールオン、クリーム、スプレー、ウォーターとさまざまな選択肢があります。
香りの選択も重要で、強すぎない香りや無香料タイプなど、周囲への配慮も忘れずに。就寝前の使用で効果を最大限に引き出せます。自分に合った商品を見つけることで、快適な毎日を過ごすことができるでしょう。
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