一般的なモニターよりも横幅が長いことが特徴で、画面を分割してマルチタスクをこなしたり、大きめの画面に映像を映し出して臨場感のある動画視聴やゲームのプレイを楽しんだりできる「ウルトラワイドモニター」。
平面タイプや曲面タイプ、仕事向けやゲーム向けなど商品が幅広く展開されているため、どれを選べばいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
今回は、人気メーカーの最新商品やAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのECサイトで売れ筋上位のウルトラワイドモニターを徹底比較し、独自の基準を設けておすすめのウルトラワイドモニターを20台に厳選し、ランキング形式でご紹介します。
ウルトラワイドモニターの定義やメリット、デメリット、選び方のコツ、デュアルモニターとどっちが良いのかといった気になるポイントもまとめました。ウルトラワイドモニターに興味がある人はぜひチェックしてみてくださいね。
ウルトラワイドモニターとは?
出典:FlexScan EV3450XC | EIZO株式会社
ウルトラワイドモニターとは、一般的なモニターより横幅が長いモニターのことです。パソコンに接続して使うモニターのタイプは、大きく以下の3つに分類されています。
モニターのタイプ | アスペクト比 |
---|---|
スクエアタイプ | 5:4 |
ワイドタイプ | 16:9または16:10 |
ウルトラワイドモニター | 21:9 |
画面の横幅が縦幅の2倍以上あるので、1度により多くの情報を表示できることが特徴です。34インチのウルトラワイドモニターは横幅が約80cm、49インチの横幅は約120cmほどあります。
ウルトラワイドモニターのメリットは?何ができる?
出典:FlexScan EV3450XC | EIZO株式会社
- 複数のウィンドウを表示させて操作できる
- 視線移動の負担が少なく集中しやすい
- 大画面かつ高精細で迫力がある
ウルトラワイドモニターは、一般的なPCモニターと比べて横幅が2倍ほど長く、1つの画面に複数のウィンドウを横並びにして表示できる点がメリットです。作業領域が広くなることで、横長の資料の閲覧やデータを加工・集計しやすく、表示できる情報量も2倍になるため作業効率が向上するでしょう。
モニターを2つ同時に利用する「デュアルモニター」の場合は、PC間で物理的に視線が途切れるため、集中力が切れてしまったり、目に負担がかかったりします。それに対し、ウルトラワイドモニターはひとつの画面上でスムーズに視点の切り替えができるため、視線移動が少なく、集中力が持続しやすくなるうえ、目への負担も軽減されます。
画面の解像度やカメラ、スピーカーなどの性能が優れているモデルが多いことも魅力の1つ。オフィスワークにはもちろん、コーディングや画像編集、ライティングといったクリエイティブな作業にも最適です。横長の画面からは包み込まれるような没入感が得られ、臨場感があるため、ゲームや映画、動画視聴も大迫力で楽しめるでしょう。
ウルトラワイドモニターのデメリット
出典:Dell 34 曲面ゲーミングモニター - S3422DWG
- デスクの広さが必要
- 高性能なモデルが多く価格が比較的高め
- オーバースペックになる可能性がある
ウルトラワイドモニターは、本体サイズが大きく十分な設置スペースが必要になる点がデメリットだといえます。大きな画面を最大限に活用するためには、デスクの横幅はもちろんのこと、奥行きもゆとりが必要です。
また、ウルトラワイドモニターは、一般的なモニターと比較して解像度やリフレッシュレートが高い性能が優れたモデルが多いため、その分費用が高め。十分なデスクの広さと予算の確保が必要になります。
なお、Web閲覧などの高いスペックが求められない作業の場合は、オーバースペックになり、性能を十分に活かせない可能性があります。ビジネス用途やクリエイティブな作業、没入感のあるゲームプレイを楽しみたい人におすすめです。
ウルトラワイドモニターの選び方
ここでは、ウルトラワイドモニターの選び方を4つに分けて解説します。満足できる製品を選択できるように自分に合ったモニターを見極めるコツを押さえておきましょう。
モニターサイズで選ぶ
ウルトラワイドモニターを購入する際には、モニターサイズで選ぶことが大切です。解像度が大きいほど、表示できる情報量が増えますが、その分設置スペースも必要になるため、デスク上のスペースに合うものを選びましょう。
29インチのモデルは、横幅が約68cm、34インチのウルトラワイドモニターは約80cm、49インチの横幅は約120cm程度を目安にしてみてくださいね。購入前に十分な設置スペースを確保できるかを考慮して選ぶと大きな失敗を防げるでしょう。
解像度で選ぶ
解像度とは、ディスプレイに表示されている小さな点(ドット)の数を示すスペックのことです。解像度の数値が大きいほど、精細な映像を映し出すことができます。
スタンダードのモデルは「2560×1080」に対応しているものが多く、より高解像度な製品を求めるなら「3440×1440」がおすすめです。
平面タイプまたは湾曲タイプのモニター形状で選ぶ
ウルトラワイドモニターには、「平面タイプ」と「湾曲タイプ」の2つのタイプがあります。平面タイプは、ストレート形状となっており、イラスト制作や製図を行う際に直線を引きやすいことがメリットです。
湾曲タイプのウルトラワイドモニターは、ゆるやかにカーブを描くディスプレイを採用。ユーザーを囲い込むような形状になっているため、高い没入感を得られる点が魅力です。
映画鑑賞やゲームのプレイなど、趣味に没頭したいときにもぴったり。湾曲タイプのウルトラワイドモニターは、製品によって湾曲率が異なるため、注意が必要です。はじめて湾曲タイプのモニターを購入するならスペック表に記載されてい「◯◯R」の数値が大きいモノを選ぶと良いかもしれません。湾曲率1000Rモニターは、ヒトの視野と同等といわれています。
ゲーミングならリフレッシュレートと応答速度もチェック
デスクワーク用途なら気にしなくても良いですが、ゲーム用途の場合はリフレッシュレートと応答速度をチェックしましょう。
リフレッシュレートとは、モニターが1秒間に画面が更新される回数を示すもので、「120Hz(ヘルツ)」という単位で表記されます。リフレッシュレートが高いほど、画面の更新回数が多くなるため、滑らかな映像を映し出すことができます。
一般的なモニターのリフレッシュレートは「60Hz」ですが、ゲーミングモニターの場合は数値が「144Hz」や「240Hz」といった高性能な製品が人気。基本的にYouTubeやNetflixでの映画やドラマは、1秒に24〜60コマで撮影されているため、高いリフレッシュレートのモニターを使用しても映像が滑らかになることはありません。
Type-Cで接続できるモデルを選ぶ
ウルトラワイドモニターを選ぶ際は、Type-C接続可能なモデルか否かを確認してください。
モニターとパソコンを接続する際、これまでの多くの製品はHDMIケーブルを使用していましたが、最近ではType-Cに対応したモデルが登場しています。
Type-Cで接続できるとデスク周りをすっきりさせられるほか、クラムシェルモードとの相性も良いため、ノートパソコンを閉じたままモニターに映像を出力して使用可能です。
また、ウルトラワイドモニターとノートパソコンのそれぞれがUSB PDに対応している場合は、モニターを通じてパソコンの充電もできます。
モニターアームに対応するモデルを選ぶ
モニターアームとは机や壁に取り付けることで、モニターの角度を前後左右に渡り好きな角度にて調節できるものです。
ウルトラワイドモニターよりも可動域が広いため調節しやすく、モニタースタンドが不要なことからデスクにスペースを生み出せます。
ウルトラワイドモニターを設置する際にデスク周りが片付くことで、仕事や作業が捗る環境を作れる点がメリットです。
なお、VESA規格に対応しており、背面にネジ穴がなければモニターアームは取り付けられません。
また、VESA規格でも種類により耐荷重が異なるため、ウルトラワイドモニター本体の重量も気にして製品を選びましょう。
スピーカー内蔵モデルを選ぶ
ウルトラワイドモニターで映画をはじめ、好きな動画を楽しみたい場合はスピーカー内蔵モデルがおすすめです。
ウルトラワイドモニターに後からスピーカーを取り付けることは可能ですが、設置スペースや配線が必要となるため煩わしさがあります。
その点、スピーカー内蔵モデルを選べばデスク周りをすっきりとさせられるうえ、別途作業が必要となりません。
動画視聴やゲームなどでイヤホンを使用しない場合は、スピーカー内蔵モデルが便利です。
ウルトラワイドモニター導入で後悔しないためのポイント
ウルトラワイドモニターは一般的なモニターに比べて画面が横に長いため、表示できる情報量が多い点がメリットに挙げられます。
2画面を使用するよりも目線の動きが少なく済むことから、目が疲れにくい点も魅力です。
しかし、導入してから後悔しないよう、重要点を抑えておく必要があります。
ここからは、ウルトラワイドモニターの導入で後悔しないためのポイントを解説するため、ぜひ参考にしてください。
パソコンのスペックにより最大限活用できない場合がある
ウルトラワイドモニターに解像度を求める場合、パソコンのスペックも要求されます。
パソコンのスペックがウルトラワイドモニターに求める解像度に届いていない場合、美しい映像で楽しめない可能性がゼロではないのです。
また、高リフレッシュレートのモニターを使用する場合は、対応できるGPU・CPUが必要となります。
つまり、パソコンの性能が不足しているとモニターの性能を引き出せず、映像表示の遅延やカクカクした動きが発生するかもしれないのです。
そのため、ウルトラワイドモニターを購入する際はパソコンのスペックが十分か事前に確認しておきましょう。
なお、スペックが追いついていない場合は、アップグレードを検討する必要があります。
マルチモニターの方が適している場合がある
ウルトラワイドモニターの魅力である横長の大画面を活かせず、マルチモニターの方が使いやすいとなる可能性に注意しましょう。
例えば、プログラミングにおいて入力するコードは縦長に表示した方が視認性が良いため、ウルトラワイドモニターよりもマルチモニターの方が適しています。
そして、異なる作業をする際に2つ以上のウィンドウを表示したいときは、ウルトラワイドモニターによる一つの画面よりも、2台に分けて表示した方が見やすいケースもあり得るでしょう。
コンテンツがウルトラワイドモニターに対応していない場合がある
ウルトラワイドモニターを導入したとしても、すべてのコンテンツが画面比率に対応しているとは限りません。
ウルトラワイドモニターでゲームや動画視聴を楽しもうと考えている場合、一般的には16:9のアスペクト比が多いため、画面の両端が黒く表示される可能性があります。
全画面に表示されるからこそウルトラワイドモニターの魅力が十分に発揮されるといっても過言ではないため、事前にコンテンツが対応しているかは確認しておきましょう。
【仕事向け】ウルトラワイドモニターのおすすめ人気ランキング9選
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【安い】コスパ最強のウルトラワイドモニターのおすすめ人気ランキング
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デュアルモニターとウルトラワイドモニターのどちらが良い?
デュアルモニターとウルトラワイドモニターは、それぞれ用途や環境に応じた利点があります。
デュアルモニターは、異なる作業を完全に分離して遂行できるため、片方で動画を流しながら、片方で資料を作成するなどのマルチタスクに向いています。また、個別に角度や高さを調整できるため、柔軟性が高く、自分にぴったりな位置調整が可能になります。
一方、ウルトラワイドモニターは、シームレスな作業環境を提供し、視界の遮断がないため、集中力の持続や目の負担を軽減させるメリットも。とくに映像編集やゲーム、映画鑑賞、株などのデータ解析といった広い表示領域を一体的に利用する場面で役立ちます。
配置スペースや予算が限られている場合は、比較的コストが低いデュアルモニターを選択すると良いかもしれません。
まとめ
ウルトラワイドモニターを導入することで、広い作業領域の確保が可能になり、作業効率を大幅に向上できるでしょう。
広い作業領域に加え、没入感も得られるので仕事やゲーム、映像鑑賞など幅広い用途に適しています。とくに、複数のウィンドウを1つの画面に並行してマルチタスクを進められる点も魅力です。
画面のサイズや解像度、形状などさまざまなタイプのモニターが展開されているので、自分の作業環境や用途にあったウルトラワイドモニターを見つけることが大切です。
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