「あっ!マットレスに黒い点々が…これってカビ?」大切にしているマットレスにカビを見つけてしまうと、本当にショックですよね。
「どうやって取ればいいの?」「もしかして健康に悪い影響があるのでは…」と不安になるのは当然。毎日使うものだからこそ、清潔に保ちたいものです。
この記事では、そんな悩みを抱えるあなたのために、人体やマットレスへの負担が少ない「エタノール」を使った安全なカビ取り方法を、具体的な手順に沿って詳しく解説します。
さらに、カビが発生する根本的な原因や、最も重要なカビの再発を防ぐための予防策も紹介。
この記事を読めば、マットレスのカビ問題に適切に対処し、清潔で快適な睡眠環境を取り戻すための一歩を踏み出せるはずです。
- なぜマットレスにカビが生えるの?主な3つの原因
- 原因1:寝汗や皮脂による「湿気」と「栄養」
- 原因2:体温による「温度」
- 原因3:寝室の環境
- 【NG】塩素系漂白剤がマットレス非推奨な理由
- 変色・脱色のリスク
- 繊維を傷める可能性
- 安全なカビ取り!エタノールを使ったマットレス清掃法
- マットレスのカビ取りにおすすめのエタノール2選
- 準備するものリスト
- ステップ別!エタノールでのカビ取り手順
- マットレスのカビを放置する健康リスクとは?
- アレルギー症状の悪化
- 皮膚トラブル
- シックハウス症候群
- 睡眠の質の低下
- もうカビに悩まない!マットレスのカビ予防策3選
- 1. こまめな換気と湿度管理:寝室の空気を入れ替える
- 2. マットレスを清潔に保つ:カビの栄養を断つ
- 3. 寝具・ベッド周りの工夫:湿気を溜めない環境づくり
- マットレスのカビ取りに関するよくある質問
- まとめ
なぜマットレスにカビが生えるの?主な3つの原因
マットレスにカビが生えてしまうと、見た目が悪いだけでなく、健康面でもさまざまな問題を引き起こす可能性があります。
まずは、なぜカビが発生するのか、そして放置するとどのような影響があるのかを理解することが、適切な対策への第一歩です。
実はマットレスは、カビにとって非常に繁殖しやすい条件が揃う場所。主な原因として、以下の3点が挙げられます。
原因1:寝汗や皮脂による「湿気」と「栄養」
人は眠っている間に、一晩でコップ1杯分(約200ml)もの汗をかくと言われています。
この寝汗がマットレスに吸収され、内部に湿気を溜め込んでしまいます。
カビは湿度が60%以上になると活動が活発になり、70%を超えると繁殖を始めるとされています。
さらに、睡眠中に剥がれ落ちる皮脂やフケ、髪の毛などは、カビにとって格好の栄養源となります。
これらが組み合わさることで、マットレスはカビの温床となりやすいのです。
つまり、私たちが眠るという行為自体が、無意識のうちにカビが好む環境をつくり出している側面があるのです。
原因2:体温による「温度」
カビは、一般的に20℃から30℃の温度で活発に繁殖します。
私たちがマットレスで眠ると、体温によってマットレスが温められ、まさにカビが好む温度帯になります。
これは、気温が低い冬場であっても、人の体温によってカビの活動に適した環境が維持されることを意味し、油断はできません。
原因3:寝室の環境
寝室の環境も、マットレスのカビ発生に大きく関わっています。
例えば、部屋の換気が不十分だと、湿気がこもりやすくなります。
また、窓際での結露や、マットレスを床に直接敷いている場合にマットレスと床の間で湿気が逃げ場を失うことも、カビの発生を助長します。
特に湿度の高い梅雨時期や夏場は、これらの要因が複合的に作用し、カビのリスクが一層高まるため注意が必要です。
寝汗による湿気が換気不足で室内に留まり、それが体温で温められたマットレスと組み合わさることで、カビの繁殖サイクルが加速してしまうのです。
【NG】塩素系漂白剤がマットレス非推奨な理由
マットレスにカビを発見した際、浴室などで使う強力なカビ取り剤、例えば「カビキラー」やキッチン用の「ハイター」を使おうと考える方もいるかもしれません。
しかし、これらの塩素系漂白剤は、マットレスのカビ取りには適しておらず、むしろ新たな問題を引き起こす可能性があるため推奨できません。
市販されているカビ取りスプレーや漂白剤の多くは、「塩素系漂白剤」に分類され、その主成分は次亜塩素酸ナトリウムです。
これらは非常に強力な漂白力と殺菌力を持ちますが、その強さゆえにマットレスのようなデリケートな素材には不向きです。
変色・脱色のリスク
塩素系漂白剤は、色柄物のマットレスに使用するとほぼ確実に脱色してしまいます。白いマットレスであっても安心はできません。
素材によっては黄ばんでしまったり、生地の風合いが損なわれたりすることがあります。
特に、マットレス内部のウレタンフォームなどが着色されている場合、漂白剤の化学反応でその色素が溶け出し、表面にシミとなって現れることもあります。
また、汗や皮脂が付着した部分に塩素系漂白剤を使用すると、「塩素焼け」という現象を起こし、黄色く変色してしまうことも報告されています。
一度変色・脱色してしまうと元に戻すのは非常に困難であり、カビは取れても見た目が悪化してしまうという、本末転倒な結果になりかねません。
繊維を傷める可能性
塩素系漂白剤は強アルカリ性であり、マットレスの布地や内部の繊維を傷め、劣化を早めてしまう可能性があります。
繰り返し使用することで繊維がもろくなり、マットレス自体の寿命を縮めてしまうことにも繋がります。
見た目にはカビが落ちて綺麗になったように見えても、薬剤が繊維の奥深くまで浸透し、見えないところでダメージが進行していることも考えられます。
安全なカビ取り!エタノールを使ったマットレス清掃法
塩素系漂白剤のリスクを理解した上で、ここではマットレスに優しく、かつ安全にカビを除去できる「消毒用エタノール」を使った清掃方法を具体的に解説します。正しい手順と注意点を守れば、ご家庭でも効果的にカビ対策をおこなうことができます。
マットレスのカビ取りにおすすめのエタノール2選
準備するものリスト
まず、以下のものを準備しましょう。
- 消毒用エタノール(濃度70~80%のもの)
無水エタノールを使用する場合は、精製水で薄めてこの濃度に調整してください。
この濃度が最も殺菌効果が高いとされています。
濃度が高すぎるとすぐに蒸発してしまい、逆に低すぎると効果が十分に得られないことがあります。
水とエタノールの適切な配合が、カビの細胞膜を破壊しタンパク質を効果的に変性させる鍵となります 。 - スプレーボトル(エタノール用)
清潔なものを用意します。 - キッチンペーパーまたは清潔な白い布(数枚)
色移りの心配がない白いものが適しています。 - ゴム手袋、マスク
カビの胞子を吸い込んだり、エタノールが皮膚に直接触れたりするのを防ぎます。
エタノールは比較的安全ですが、清掃中に舞い上がったカビの胞子から身を守ることは重要です。 - ドライヤー(任意)
冷風機能があるものが望ましいです。
ステップ別!エタノールでのカビ取り手順
準備ができたら、以下のステップでカビ取りをおこないましょう。
ステップ1:換気と保護具の装着
窓を開けるなどして、作業スペースの換気を十分におこないます。
その後、ゴム手袋とマスクを装着します。
ステップ2:表面のホコリ除去
マットレスの表面にホコリや髪の毛が付着している場合は、掃除機で軽く吸い取ります。
ただし、カビを広げないように、ノズルを強く押し付けたり擦ったりしないよう注意してください。
ステップ3:エタノールのスプレー
消毒用エタノールをスプレーボトルに入れ、カビが生えている箇所とその周辺に、液だれしない程度に吹きかけます。
カビ全体がしっとりと湿るくらいが目安です。
ステップ4:約1時間放置
エタノールがカビの内部に浸透し、殺菌作用を発揮するまで、約1時間そのまま放置します。
ステップ5:拭き取り
固く絞ったきれいな雑巾、お湯で絞った雑巾、またはキッチンペーパーを使って、カビを優しく叩くように拭き取ります。
この時、ゴシゴシと擦るとカビの胞子を周囲に広げてしまったり、マットレスの繊維を傷めたりする可能性があるため、必ず「叩き拭き」を心掛けてください。
この拭き取り方が、カビを効果的に除去しつつ、被害を拡大させないための重要なポイントです。
ステップ6:しっかりと乾燥させる
カビ取り作業で最も重要な仕上げの一つが乾燥です。
ドライヤーの冷風を当てるか、扇風機などで風を送り、マットレスを完全に乾燥させます。
湿気が残っていると、せっかく除去したカビが再発する原因となります。
清掃によって加わった水分も、新たなカビの温床になりうるため、徹底的な乾燥が不可欠です。
マットレスのカビを放置する健康リスクとは?
マットレスに生えたカビを放置すると、さまざまな健康被害を引き起こす可能性があります。
特に睡眠中は、長時間にわたりカビの胞子を吸い込みやすい環境にあるため、注意が必要です。
アレルギー症状の悪化
カビの胞子を吸い込むことは、喘息やアレルギー性鼻炎といった既存のアレルギー症状を悪化させる一因となります。
また、アスペルギルスという種類のカビを吸い込むことで、気管支肺アスペルギルス症を発症することもあります。
特に免疫力が低下している方や、小さなお子さんは影響を受けやすいため、家庭内での対策は非常に重要です。
皮膚トラブル
カビに直接触れることで、皮膚炎や肌荒れといった皮膚トラブルの原因になることがあります。
寝ている間に無意識にカビが付着した部分に触れてしまうことも考えられます。
シックハウス症候群
カビやダニは、シックハウス症候群の原因物質の一つとしても知られています。
頭痛やめまい、吐き気など、さまざまな体調不良を引き起こす可能性があります。
睡眠の質の低下
カビ特有の不快な臭いや、衛生面への懸念から精神的なストレスを感じ、リラックスして眠ることができず、結果として睡眠の質が低下する恐れがあります。
もうカビに悩まない!マットレスのカビ予防策3選
マットレスのカビ取りも大切ですが、それ以上に重要なのは、そもそもカビを発生させないことです。
カビは一度生えると完全な除去が難しく、再発もしやすいため、日頃からの予防が何よりも効果的です。
ここでは、今日からすぐに実践できる、効果的なマットレスのカビ予防策を厳選してご紹介します。
これらの習慣を生活に取り入れて、清潔で快適な睡眠環境をキープしましょう。
1. こまめな換気と湿度管理:寝室の空気を入れ替える
カビ予防の基本中の基本は、湿気を溜めないことです。
カビは湿度60%以上で活動が活発になると言われています。そのため、寝室の湿度を常に低く保つことが最も重要です。
窓開け換気
天気の良い日には、積極的に窓を開けて寝室の空気を入れ替えましょう。
対角線上にある2ヶ所以上の窓やドアを開けると、空気の流れができてより効果的です。
1日に数回、短時間でも良いのでおこなう習慣をつけましょう。
除湿機・エアコンの活用
雨の日や梅雨時期など、窓を開けての換気が難しい場合は、除湿機やエアコンのドライ(除湿)機能を積極的に活用しましょう。
収納スペースの換気
クローゼットや押入れも湿気がこもりやすい場所です。
定期的に扉を開放し、内部の空気を循環させるように心がけましょう。
継続的な湿度コントロールは、カビの根本原因にアプローチする最も効果的な方法であり、結果的にカビ取りという手間を減らすことに繋がります。
2. マットレスを清潔に保つ:カビの栄養を断つ
シーツ類のこまめな洗濯
シーツや敷きパッド、布団カバーなどは、寝汗や皮脂を吸い込んでいるため、最低でも週に一度は洗濯・交換しましょう。
マットレス本体の清掃
マットレス本体にも、定期的に掃除機をかけることが大切です。
特に、頭部や足元など、フケや髪の毛、ホコリが溜まりやすい部分を念入りに清掃し、カビの栄養分を取り除きましょう。
寝具の清掃は、一般的な衛生管理だけでなく、カビの「エサ」を断つという直接的なカビ予防策であることを意識すると、より積極的に取り組めるでしょう。
3. 寝具・ベッド周りの工夫:湿気を溜めない環境づくり
マットレスと接する部分や、その周辺環境に少し工夫を加えるだけで、湿気の蓄積を大幅に減らすことができます。
すのこ・除湿シートの活用
床に直接マットレスを敷いている場合、マットレスの底面と床の間に湿気がこもり、カビの温床となりがちです。
すのこを敷いて通気性を確保したり、マットレスの下に除湿シートを敷いたりすることで、この「隠れた湿気ゾーン」への対策ができます。
マットレスの定期的な陰干し
週に1回程度を目安に、マットレスを壁などに立てかけて風を通し、特に裏側の湿気を乾燥させましょう。
直射日光は素材を傷める可能性があるため、風通しの良い室内での陰干しが基本です。
起床後のひと工夫
起床後すぐに布団を畳んだり、ベッドメイキングをしたりせず、しばらく掛け布団をめくった状態にしておき、寝汗による湿気を飛ばす習慣をつけましょう 。
これらの工夫は、特にマットレスの底面という見過ごされがちな箇所の湿気対策に繋がり、カビのリスクを効果的に低減します。
マットレスのカビ取りに関するよくある質問
ここでは、マットレスのカビ取りに関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
エタノールでカビの色素沈着(黒いシミ)は消えますか?
- 残念ながら、消毒用エタノールにはカビを殺菌する効果はありますが、カビによってできてしまった黒い色素沈着(シミ)を漂白して消す効果はほとんど期待できません。
カビ自体は死滅させることができますが、シミは残ってしまうことが多いとお考えください。
カビの範囲が広い場合はどうすればいいですか?
- マットレスの広範囲にカビが広がっている場合、カビの根が内部まで深く達している可能性が高いです。
このような状態では、ご自身での完全な除去は非常に難しく、健康への影響も大きくなるため、専門のマットレスクリーニング業者に相談するか、残念ですがマットレスの買い替えを検討することをおすすめします 。
まとめ
マットレスに発生するカビは、見た目の不快感だけでなく、アレルギー症状の悪化や皮膚トラブルなど、私たちの健康にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、カビを見つけたら放置せず、できるだけ早めに対処することが非常に重要です。
この記事では、安全かつ効果的なカビ取り方法として、70~80%濃度の消毒用エタノールを使った具体的な手順をご紹介しました。
しかし、カビ取り以上に大切なのは、カビを発生させないための「予防」です。
日々のこまめな寝室の換気、シーツ類の洗濯やマットレス本体の清掃、すのこの活用や定期的なマットレスの陰干しといった寝具周りの工夫を習慣づけることで、カビが発生しにくい環境をつくることができます。
もしご自身での対処が難しいほどカビが広範囲に及んでいる場合は、無理をせず専門のクリーニング業者への相談やマットレスの買い替えも検討してくださいね。
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