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湊かなえおすすめ小説26選!イヤミスの女王が描く人間の闇


「告白」で第6回本屋大賞を受賞し、「イヤミスの女王」として知られる湊かなえ。複数の視点から描かれる緻密な心理描写と、予測不能な展開で多くの読者を魅了し続けています。本記事では、湊かなえの魅力と作品の選び方、おすすめ作品をご紹介します。初めて読む方も、すでにファンの方も、きっと新たな一冊に出会えるはずです。

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専門家

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団長

本のソムリエ

年間1,000冊以上の読書を楽しむ“本のソムリエ”。NHKを始めとするテレビ番組やラジオ番組に多数出演の他、雑誌や新聞、WEBコラムなどに読書関連の執筆を行う。講演は、経営者対象から、図書館、一般まで幅広く行い、学校では日本全国、及び海外でも特別授業や読み聞かせを行う。ライフワークは、旅と芸術。世界50か国以上、800以上の美術館を巡っている。著書『年間1000冊以上の読書を楽しむ本のソムリエ団長の読書教室』、翻訳書『ふたりの兄弟』(原作:トルストイ)などがある。

専門家

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本と旅人

読書コミュニティ運営者

若手社会人や学生が集う読書コミュニティ。 休日の朝に東京都内で読書会を開催し、本を通じて新たな視点や人とのつながりを深める場を提供。 テーマフリーの紹介型読書会を中心に、課題本型の読書会や美術鑑賞など多彩なスタイルで読書の楽しさを広げる。 今後は著者を招いた読書会の開催や書籍の出版などを企画する予定。

専門家

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サトウクリ

読書会主宰者

2014年2月22日「知的好奇心を解き放つ出会いの場」をコンセプトに「横浜読書会KURIBOOKS」を立ち上げる。第1回の参加者は僅か1名だった。10年周年を迎え、読書会回数は530回、参加者数は延べ5700人を超えるコミュニティに成長する。横浜にあるカフェやオンラインZoom、仮想空間のメタバースを拠点に活動を続けている。また、第31期横浜市教育委員会の社会教育委員会議に出席するなど、神奈川県内を中心に読書会主宰者としての講演依頼をこなす。新聞等でもその活動が取り上げられる。自称!無類の読書好き。

イヤミスの女王、湊かなえの魅力とは?

原稿

1973年愛媛県松山市生まれの湊かなえは、地元の愛媛県立松山南高等学校を卒業後、東京の放送専門学校に進学。脚本家を目指していましたが、その夢は叶わず、一時は専業主婦として過ごしていました。しかし、創作への情熱は消えることなく、2004年に「書くことの情熱を思い出した」と語り、小説家としての道を歩み始めます

2006年、「少女」で第4回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。そして2009年に発表した「告白」で第6回本屋大賞を受賞し、一躍注目を集めることになります。教室という閉鎖的な空間で繰り広げられる復讐劇を描いたこの作品は、後に中島哲也監督によって映画化され、さらなる話題を呼びました。

以来、「夜行観覧車」「Nのために」「リバース」など、次々とヒット作を生み出し、現代日本を代表するミステリー作家の一人として確固たる地位を築いています。特に、複数の視点から物語を描く手法と、人間の心理を緻密に描写する筆力は、「イヤミスの女王」との呼び名を確立させました。
平凡な日常に潜む闇を描き出す湊かなえの作品世界。その独特な魅力に、これからじっくりと迫っていきましょう。

「普通の人」が抱える闇を描く

湊かなえ作品の最大の特徴は、極端な善悪ではなく、誰もが持ち得る闇や弱さを抱えた等身大の人物を描くことにあります。

例えば「告白」の主人公は冷静沈着な教師でありながら、愛する娘を失った母親としての復讐心に支配されていきます。「贖罪」では、幼い頃の過ちを背負って生きる若者たちの苦悩が綴られています。

誰もが自身や身近な人物を重ね合わせながら、同じ状況だったら同じ選択をしてしまうのではないかという不安を感じずにはいられません。

現代社会を映す鋭いテーマ性

作品で扱われるのは、いじめ、虐待、SNSトラブル、教育問題など、現代社会が直面する諸問題です。

「母性」では育児に疲れ果てた母親の心情を、「ブロードキャスト」では情報社会における報道の在り方を鋭く切り取っています。しかし、単なる社会派作品に留まらず、人間関係の機微や家族の絆など、普遍的なテーマも巧みに織り込まれています

精緻な心理描写

登場人物の表面的な行動や言葉だけでなく、その奥に潜む本音や葛藤を丁寧に描き出すのも特徴です。

「Nのために」では、事件に関わる人物それぞれの視点から真実が徐々に明かされていきます。「リバース」では、過去のトラウマに苦しむ主人公の心理が克明に描かれています。

時に残酷でありながらも、人間の真実の姿を浮き彫りにする手法は、多くの読者から支持を集めています。

専門家からのコメント

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団長

本のソムリエ

”イヤミス”(読後に嫌な気持ちにさせられるミステリー)というジャンルを確立したことで知られる人気作家。イヤな気分になる理由の一つは、あまりに鋭すぎる心理描写。思わず目を背けたくなるような、深層心理や人間の葛藤が怖いくらいにリアルに描かれています。結果、人生や人間とは何たるか、自分とは何かということを、つい考えさせられてしまいます。ストーリーは複数の人物の視点から描かれることが多く、展開も予測不能。ページをめくる手が止まらなくなる独特の緊張感やスリルがあります。

専門家からのコメント

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本と旅人

読書コミュニティ運営者

湊かなえさんは、繊細な心理描写と予測不可能なストーリーテリングで読者を魅了する日本を代表する小説家です。 特に、彼女の描く人間関係の機微や葛藤はリアリティに溢れ、読む者を引き込んで離しません。 その独自のスタイルから、「イヤミス(嫌な気分になるミステリー)」というジャンルの代表的存在として親しまれています。 彼女の作品は、人間の内面や感情の揺れを巧みに描き出しながら、意外性のある展開で最後まで飽きさせません。 また、作品ごとに異なる視点や語り口で書かれており、単なるミステリーを超えた気づきを与えています。 彼女の作品はどれも、読後にさまざまな感情が渦巻き、深く考えさせられる点が特徴です。 また、日常に潜む小さな歪みや人間の隠された感情を見事に描き出し、読後には強い余韻を残します。 特に心に残る物語を探している方にぜひ手に取ってほしい作家です。

湊かなえ作品の選び方

教室

メディア化作品から読みたい方、じっくり全作品を楽しみたい方まで。ここでは、あなたの読書スタイルに合わせた選び方のポイントをご紹介します。初めての一冊を見つけるヒントにしてください。

映像化作品から始める

初めて湊作品を読む方には、映像化された作品からの入門がおすすめです。

第6回本屋大賞受賞作「告白」は、学校を舞台にした衝撃的な復讐劇。映画の印象的なシーンを思い浮かべながら読み進められます。「リバース」や「Nのために」も、ドラマ化で話題を呼んだ作品で、過去の記憶や人間関係の闇に迫るストーリー展開は、湊作品の特徴を存分に味わえます。

描かれているテーマの好みで選ぶ

湊作品には、特徴的なテーマ性があります。

家族の絆を描いた「母性」「贖罪」、学校を舞台にした「少女」「高校入試」、人間関係の闇に迫る「リバース」「ユートピア」
など。

関心のあるテーマから選ぶことで、より深く作品世界に没入できます。

短編か長編か作品の長さで選ぶ

限られた時間で読みたい方には、7つの物語を収録した「サファイア」などの短編集がおすすめです。

一方、複数の視点で展開する長編小説は、週末などにまとまった時間を確保して読むのが理想的です。「告白」「Nのために」といった作品は、途中で中断せずに一気読みすることで、より深い読後感が得られるでしょう。

【上級者向け】デビュー作からの読破に挑戦

湊かなえの作家としての成長を追体験したい方は、2006年の「少女」から順に読み進めることをおすすめします。デビュー当時の瑞々しい感性から、「告白」での本屋大賞受賞、そして近年の円熟期まで。作品を通じて変化していく作風と、深まりゆく人間描写を味わうことができます。

湊かなえのおすすめランキング23選|よく読まれている人気作品を紹介

ここでは、読者の評価(ブクログと読書メーターの登録者数)をもとに、湊かなえの作品をランキング形式でご紹介します。ぜひ作品選びの参考にしてくださいね。

商品情報
告白の商品画像

双葉社

告白
少女の商品画像

双葉社

少女
贖罪の商品画像

双葉社

贖罪
白ゆき姫殺人事件の商品画像
母性の商品画像

新潮社

母性
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双葉社

Nのために
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講談社

リバース
夜行観覧車の商品画像
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幻冬舎

往復書簡
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文藝春秋

花の鎖
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KADOKAWA(カドカワ)

高校入試
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双葉社

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双葉社

未来
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文藝春秋

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集英社

カケラ
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落日
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幻冬舎

山女日記
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文藝春秋

物語のおわり
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双葉社

人間標本
参考価格

646円(税込)

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680円(税込)

616円(税込)

703円(税込)

659円(税込)

704円(税込)

676円(税込)

703円(税込)

631円(税込)

730円(税込)

673円(税込)

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815円(税込)

649円(税込)

663円(税込)

601円(税込)

671円(税込)

772円(税込)

660円(税込)

781円(税込)

704円(税込)

1,683円(税込)

特徴

教室に潜む闇、復讐という名の愛の形

死に魅入られた少女たちの、禁断の夏休み

記憶の中の真実が、4人の少女を追い詰める

SNSが暴く、美しき被害者の知られざる素顔

母の愛は、時に残酷な形をとる

「N」と出会う時、悲劇は起こる

平凡な日常が崩れ始める、過去からの告発

完璧な家族の裏に潜む、歪んだ真実

失踪して帰ってきた姉は、本当に姉なのか?

20年前の真実が手紙を通して明かされる、書簡形式の連作ミステリ

3人の女性の運命が交差する、衝撃の結末

湊かなえ「この作品を書けたことで、小説家として次のステージに一歩進むことができました。」

運命に翻弄された二人の女性が紡ぐ、復讐の物語

20年後の私からの手紙が、現在を変える

「善意」という名の「支配」

喪失から始まる、希望の物語

日本推理作家協会賞受賞!心に刺さる連作短篇集

外見の奥に潜む、心の闇を暴く

死者の声が暴く、映画という名の復讐劇

善意と正しさの掛け違いが、眼前の光景を鮮やかに反転させる

山頂で見つける、それぞれの答え

湊かなえが描く、人生の救い

人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな__

購入サイト

1位

双葉社

告白

参考価格646円(税込)

WHY

教室に潜む闇、復讐という名の愛の形

愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。

2位

双葉社

少女

参考価格646円(税込)

WHY

死に魅入られた少女たちの、禁断の夏休み

親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら、死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く-死の瞬間に立ち合うために。高校2年の少女たちの衝撃的な夏休みを描く長編ミステリー。

3位

双葉社

贖罪

参考価格680円(税込)

WHY

記憶の中の真実が、4人の少女を追い詰める

取り柄と言えるのはきれいな空気、夕方六時には「グリーンスリーブス」のメロディ。そんな穏やかな田舎町で起きた、惨たらしい美少女殺害事件。犯人と目される男の顔をどうしても思い出せない4人の少女たちに投げつけられた激情の言葉が、彼女たちの運命を大きく狂わせることになる──これで約束は、果たせたことになるのでしょうか?

ベストセラー『告白』の著者が、悲劇の連鎖の中で「罪」と「贖罪」の意味を問う、迫真の連作ミステリが双葉文庫で文庫化。

4位

集英社

白ゆき姫殺人事件

参考価格616円(税込)

WHY

SNSが暴く、美しき被害者の知られざる素顔

化粧品会社の美人社員が殺害された。容疑者は同僚!? ネットで飛び交う憶測と無責任な週刊誌報道。噂話の矛先は、一体誰に刃を向けるのか。主演・井上真央で映画化!

5位

新潮社

母性

参考価格703円(税込)

WHY

母の愛は、時に残酷な形をとる

女子高生が自宅の庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。……遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が入り混じり、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも――。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語。

6位

双葉社

Nのために

参考価格659円(税込)

WHY

「N」と出会う時、悲劇は起こる

大学一年生の秋、杉下希美は運命的な出会いをする。台風による床上浸水がきっかけで、同じアパートの安藤望・西崎真人と親しくなったのだ。努力家の安藤と、小説家志望の西崎。それぞれにトラウマと屈折があり、夢を抱く三人は、やがてある計画に手を染めた。すべては「N」のために-。タワーマンションで起きた悲劇的な殺人事件。そして、その真実をモノローグ形式で抒情的に解き明かす、著者渾身の連作長編。『告白』『少女』『贖罪』に続く、新たなるステージ。

7位

講談社

リバース

参考価格704円(税込)

WHY

平凡な日常が崩れ始める、過去からの告発

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。そんな深瀬が自宅以外でリラックスできる場所といえば、自宅近所にあるクローバーコーヒーだった。

ある日、深瀬はそこで、越智美穂子という女性と出会う。その後何度か店で会ううちに、付き合うようになる。淡々とした日々が急に華やぎはじめ、未来のことも考え始めた矢先、美穂子にある告発文が届く。

そこには「深瀬和久は人殺しだ」と書かれていた――。何のことかと詰め寄る美穂子。深瀬には、人には隠していたある”闇”があった。それをついに明かさねばならない時が来てしまったのかと、懊悩する。

8位

双葉社

夜行観覧車

参考価格676円(税込)

WHY

完璧な家族の裏に潜む、歪んだ真実

高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説。

9位

新潮社

豆の上で眠る

参考価格703円(税込)

WHY

失踪して帰ってきた姉は、本当に姉なのか?

万佑子ちゃんなら、本ものの万佑子ちゃんなら。

幼い頃に失踪した姉が「別人」になって帰ってきた――妹だけが追い続ける違和感の正体とは。足元から頽(くずお)れる衝撃の姉妹ミステリー!

10位

幻冬舎

往復書簡

参考価格631円(税込)

WHY

20年前の真実が手紙を通して明かされる、書簡形式の連作ミステリ

高校教師の敦史は、小学校時代の恩師の依頼で、彼女のかつての教え子6人に会いに行く。6人と先生は20年前の不幸な事故で繋がっていた。それぞれの空白を手紙で報告する敦史だったが、6人目となかなか会うことができない(「20年後の宿題」)。

過去の「事件」の真相が、手紙のやりとりで明かされる。

11位

文藝春秋

花の鎖

参考価格730円(税込)

WHY

3人の女性の運命が交差する、衝撃の結末

両親を亡くし、愛する祖母もガンで入院中、さらに講師として働いていた英会話スクールが破綻し金銭的に困っている梨花。建設会社で働いていたが、伯父夫婦のすすめで営業職の和弥と結婚した美雪。公民館で水彩画教室の講師をしつつ、和菓子屋でバイトをしている紗月。そして、3人の女性の人生に影を落とす謎の男・K――。

大ベストセラー「告白」でのデビューから進化し続ける作家・湊かなえが放つ、感動のミステリー。

12位

KADOKAWA(カドカワ)

高校入試

参考価格673円(税込)

WHY

湊かなえ「この作品を書けたことで、小説家として次のステージに一歩進むことができました。」

悪意は拡散する――。衝撃の結末が待ち受ける、『告白』以来の学校ミステリ!

県下有数の公立進学校・橘第一高校の入試前日。新任教師・春山杏子は教室の黒板に「入試をぶっつぶす!」と書かれた貼り紙を見つける。迎えた入試当日。試験内容がネット掲示板に次々と実況中継されていく。遅れる学校側の対応、保護者からの糾弾、受験生たちの疑心。杏子たち教員が事件解明のため奔走するが……。誰が嘘をついているのか? 入試にかかわる全員が容疑者? 人間の本性をえぐり出した、湊ミステリの真骨頂!

13位

双葉社

境遇

参考価格659円(税込)

WHY

運命に翻弄された二人の女性が紡ぐ、復讐の物語

デビュー作の絵本がベストセラーとなった陽子と、新聞記者の晴美は親友同士。共に幼いころ親に捨てられた過去を持つ。ある日、脅迫状とともに、陽子の息子が誘拐され…。

14位

双葉社

未来

参考価格815円(税込)

WHY

20年後の私からの手紙が、現在を変える

「こんにちは、章子。私は20年後のあなた、30歳の章子です。あなたはきっと、これはだれかのイタズラではないかと思っているはず。だけど、これは本物の未来からの手紙なのです」ある日突然、少女に届いた一通の手紙──。家にも学校にも居場所のない、追い詰められた子どもたちに待つ未来とは!? デビュー作『告白』から10年、湊ワールドの集大成となる長編ミステリー。

15位

集英社

ユートピア

参考価格649円(税込)

WHY

「善意」という名の「支配」

太平洋を望む美しい景観の港町・鼻崎町。事故が原因で車椅子生活を送る小学生・久美香と、彼女を広告塔に支援団体を立ち上げる大人たち。善意が人間関係を歪める緊迫の心理ミステリ。

16位

新潮社

絶唱

参考価格663円(税込)

WHY

喪失から始まる、希望の物語

悲しみしかないと、思っていた。でも。死は悲しむべきものじゃない――南の島の、その人は言った。心を取り戻すために、約束を果たすために、逃げ出すために。忘れられないあの日のために。別れを受け止めるために――。「死」に打ちのめされ、自分を見失いかけていた。そんな彼女たちが秘密を抱えたまま辿りついた場所は、太平洋に浮かぶ島。そこで生まれたそれぞれの「希望」のかたちとは? 〝喪失〞から、物語は生まれる――。

17位

文藝春秋

望郷

参考価格601円(税込)

WHY

日本推理作家協会賞受賞!心に刺さる連作短篇集

島に生まれ育った人々の、島を愛し島を憎む複雑な心模様が生み出すさまざまな事件。推協賞短編部門受賞作「海の星」ほか傑作全六編。

18位

集英社

カケラ

参考価格671円(税込)

WHY

外見の奥に潜む、心の闇を暴く

美容クリニックに勤める医師の橘久乃は、久しぶりに訪ねてきた幼なじみから「やせたい」という相談を受ける。カウンセリングをしていると、小学校時代の同級生・横網八重子の思い出話になった。幼なじみいわく、八重子には娘がいて、その娘は、高校二年から徐々に学校に行かなくなり、卒業後、ドーナツがばらまかれた部屋で亡くなっているのが見つかったという。母が揚げるドーナツが大好物で、それが激太りの原因とも言われていた。もともと明るく運動神経もよかったというその少女は、なぜ死を選んだのか――?

19位

新潮社

落日

参考価格772円(税込)

WHY

死者の声が暴く、映画という名の復讐劇

わたしがまだ時折、自殺願望に取り付かれていた頃、サラちゃんは殺された──

新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。

十五年前、引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた『笹塚町一家殺害事件』。

笹塚町は千尋の生まれ故郷でもあった。香はこの事件を何故撮りたいのか。

千尋はどう向き合うのか。そこには隠された驚愕の「真実」があった……令和最高の衝撃&感動の長篇ミステリー。

20位

光文社

ポイズンドーター・ホーリーマザー

参考価格660円(税込)

WHY

善意と正しさの掛け違いが、眼前の光景を鮮やかに反転させる

あなたの「正しさ」を憎みます。 女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。欠席を表明したのは、今も変わらず抑圧的な母親に会いたくなかったからだ。だが、理穂とメールで連絡を取るうちに思いがけぬ訃報を聞き……。

21位

幻冬舎

山女日記

参考価格781円(税込)

WHY

山頂で見つける、それぞれの答え

このまま結婚していいのだろうかーーその答えを出すため、「妙高山」で初めての登山をする百貨店勤めの律子。一緒に登る同僚の由美は仲人である部長と不倫中だ。由美の言動が何もかも気に入らない律子は、つい彼女に厳しく当たってしまう。/医者の妻である姉から「利尻山」に誘われた希美。翻訳家の仕事がうまくいかず、親の脛をかじる希美は、雨の登山中、ずっと姉から見下されているという思いが拭えない。/「トンガリロ」トレッキングツアーに参加した帽子デザイナーの柚月。前にきたときは、吉田くんとの自由旅行だった。彼と結婚するつもりだったのに、どうして、今、私は一人なんだろうか……。

真面目に、正直に、懸命に生きてきた。私の人生はこんなはずではなかったのに……。誰にも言えない「思い」を抱え、一歩一歩、山を登る女たちは、やがて自分なりの小さな光を見いだしていく。女性の心理を丁寧に描き込み、共感と感動を呼ぶ連作長篇。

22位

文藝春秋

物語のおわり

参考価格704円(税込)

WHY

湊かなえが描く、人生の救い

妊娠三ヶ月で癌が発覚した女性、父親の死を機にプロカメラマンになる夢をあきらめようとする男性……様々な人生の岐路に立たされた人々が北海道へひとり旅をするなかで受けとるのはひとつの紙の束。それは、「空の彼方」という結末の書かれていない物語だった。

山間の田舎町にあるパン屋の娘、絵美は、学生時代から小説を書くのが好きで周りからも実力を認められていた。ある時、客としてきていた青年と付き合い婚約することになるのだが、憧れていた作家の元で修業をしないかと誘いを受ける。

婚約を破棄して東京へ行くか、それとも作家の夢をあきらめるのか……ここで途切れている「空の彼方」という物語を受け取った人々は、その結末に思いを巡らせ、自分の人生の決断へと一歩を踏み出す。

23位

双葉社

人間標本

参考価格1,683円(税込)

WHY

人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな__

蝶が恋しい。蝶のことだけを考えながら生きていきたい。蝶の目に映る世界を欲した私は、ある日天啓を受ける。

あの美しい少年たちは蝶なのだ。その輝きは標本になっても色あせることはない。五体目の標本が完成した時には大きな達成感を得たが、再び飢餓感が膨れ上がる。今こそ最高傑作を完成させるべきだ。果たしてそれは誰の標本か。――幼い時からその成長を目に焼き付けてきた息子の姿もまた、蝶として私の目に映ったのだった。

イヤミスの女王、さらなる覚醒。15周年記念書下ろし作品。

本のソムリエたちに聞いた!ぜひ読んでほしいおすすめ作品

ここでは、読書の案内人が、あなたに読んでほしいとっておきの一冊を提案。豊富な読書経験から厳選した押さえておきたいおすすめ作品をお届けします。

双葉社

Nのために

参考価格659円(税込)

WHY

「N」と出会う時、悲劇は起こる

大学一年生の秋、杉下希美は運命的な出会いをする。台風による床上浸水がきっかけで、同じアパートの安藤望・西崎真人と親しくなったのだ。努力家の安藤と、小説家志望の西崎。それぞれにトラウマと屈折があり、夢を抱く三人は、やがてある計画に手を染めた。すべては「N」のために-。タワーマンションで起きた悲劇的な殺人事件。そして、その真実をモノローグ形式で抒情的に解き明かす、著者渾身の連作長編。『告白』『少女』『贖罪』に続く、新たなるステージ。

専門家からのコメント

団長のプロフィール画像

団長

本のソムリエ

”イヤミスの女王による初の純愛ミステリー”との触れ込みですが、たしかに今までのイメージとは一味も二味も違います。しかし、複数の人物の視点から語られていく手法は健在。たとえ同じ1つの出来事であっても、人によって見え方も、受け取り方も違う。この作品の語り手である4人のNの言葉や感情をかけ合わせていくと、何かが見えてきます。美しくも醜くもある、ピカソのキュビスム絵画の名作《泣く女》のような…。人が生きるということ、人と人が関わるということ、そこに愛が絡むとどうなるか。読みどころたっぷり!

双葉社

告白

参考価格646円(税込)

WHY

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」

我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。

語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。

衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞した国民的ベストセラー。

専門家からのコメント

本と旅人のプロフィール画像

本と旅人

読書コミュニティ運営者

『告白』は湊かなえさんのデビュー作にして代表作であり、人間の善悪や復讐心をテーマにした、強烈なストーリーを展開するミステリー小説です。 物語は、中学校の終業式で語られる一人の教師の「告白」から幕を開けます。 各章ごとに語り手が変わるユニークな構成により、事件の真相が複雑に絡み合いながら解き明かされていきます。 読み進めるごとに事件の全貌が見えてきて、終盤には驚愕の結末が待ち受けます。 この作品が持つ最大の魅力は、本作が単なるミステリーではなく、登場人物たちの心情や行動を深く掘り下げて描いている点です。 息を呑む展開と心をえぐるような描写が混ざりあった『告白』は、一度読み進めると止まらなくなること間違いありません。 ラストに待ち受ける驚愕の真実にきっとあなたの心は揺さぶられ、決して忘れられなくなることでしょう。 湊かなえの世界観に初めて触れる方にも、間違いなくおすすめできる一冊です。

朝日新聞出版

C線上のアリア

参考価格1,800円(税込)

WHY

誰もが家族に言えない「人生」という物語がある

育った家がごみ屋敷となり果て、久しぶりに戻った美佐。家を片づけていく過程で金庫を発見する。そこからひもとかれる、家族にさえ言えなかった叔母の秘密とは……。

専門家からのコメント

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サトウクリ

読書会主宰者

ある日、美佐のもとに役場から電話連絡が入る。一人暮らしの叔母・弥生さんに認知症の疑いがあるので、様子を見に来てほしいというのだ。 美佐は、中学3年の夏に両親を交通事故で亡くし、高校進学のタイミングで地方都市に住む弥生さんに引き取られて育ててもらった。美沙にとって弥生さんは母親代わりの人であり、旦那さんや子どものいない弥生さんにとって、美佐は一番近い親戚である。 早速、美佐は結婚式以来、二十数年ぶりに会う弥生さんの家「みどり屋敷」へと向かう。ナチュラル志向で丁寧な暮らしを心がけていた弥生さんだったが、そこには悪臭と埃にまみれたゴミ屋敷が広がっており、美佐は愕然とする。 この訪問から3か月後、弥生さんは無事に介護施設へ入居することとなり、美佐はみどり屋敷の片づけを始める。しかし、弥生さんの家から見つかる意外な品々が過去の出来事とつながり、物語は思わぬ方向へと展開していく。 認知症によって記憶があいまいになる中、残された人生において真実はどこまで必要なのだろうか。せめて、これからの人生を歩む者にとっては、希望の光となる真実であってほしい。女性目線で描かれる介護と家族をテーマにした圧巻のミステリー小説。

まとめ

湊かなえ作品の特徴は、等身大の人物が抱える闇を描く緻密な心理描写にあります。

映像化作品からの入門がおすすめですが、テーマや作品の長さなど、自分の興味や読書スタイルに合わせて選ぶことで、より深い読書体験が得られるでしょう。

人間の弱さや社会問題を鋭く切り取りながらも、普遍的な人間ドラマとして描く湊かなえの作品は、ミステリーファンだけでなく、文学作品として幅広い読者から支持されています。

ぜひ、あなたも湊かなえワールドの扉を開いてみてください。

※本記事のランキングは、ブクログ・読書メーターの登録者数を基に算出、あらすじはブクログまたはAmazonより引用しています(集計日:2024/11/27)

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