夏のエアコン代、毎年気になりますよね。「室外機カバーって本当に効果があるの?」「どれを選べばいいんだろう…」と悩んでいませんか。日よけ効果でエアコンの効率を上げる室外機カバーは、アルミ製やおしゃれな木製など種類も豊富。ニトリやカインズなどの人気店でも見かけますし、100均の材料でDIYを考える人もいるかもしれません。
この記事では、室外機カバーの本当の効果から、失敗しない選び方、注意点まで徹底解説。あなたの疑問を解消し、電気代節約と故障予防をサポートします。
エアコン室外機カバーの効果とは?
エアコン室外機カバーの主な効果は「節電効果」と「劣化防止」の2つです。
夏の強い日差しで室外機本体が高温になると、エアコンは熱を効率よく放出できなくなり、余計な電力を消費してしまいます。室外機カバーで日よけをつくることで、本体の温度上昇を抑制。これによりエアコンの運転効率が改善され、消費電力を抑える節電効果が期待できます。
また、雨や雪、ホコリ、落ち葉などから室外機を保護する役割も果たします。汚れやサビによる劣化や、内部に異物が入り込むことによる故障のリスクを軽減し、エアコンを長く使うことにもつながるでしょう。無機質な室外機をおしゃれに隠せる、景観の改善というメリットもあります。
エアコン室外機カバーの注意点・デメリット
室外機カバーはメリットが多い一方、選び方や使い方を間違えると逆効果になる可能性もあるため注意が必要です。
最大のデメリットは、通気性が悪い製品を選ぶと、室外機の周りに熱がこもってしまう点。室外機は、ファンを回して熱を外に逃がすことで部屋を涼しくしています。この排熱がカバーによって妨げられると、かえって運転効率が下がり、電気代が上がったりエアコンの効きが悪くなったりする原因になります。
また、台風などの強風で飛ばされたり、倒れたりするリスクも考慮しなければなりません。特に軽量なアルミ製のカバーや、簡易的な設置のものは注意が必要。自宅の設置環境に合った、安全に使える製品を選ぶことが大切です。
室外機カバーの選び方
ここからは、失敗しない室外機カバーの選び方を5つのポイントに分けて解説します。節電効果を高め、安全に使うために、ぜひチェックしてください。
通気性|推奨スペースが確保されているか
室外機カバー選びで最も重要なポイントは「通気性」です。室外機は、背面や側面から空気を取り込み、溜まった熱をファンで正面から排出しています。この空気の流れを妨げないことが大前提。
具体的には、室外機の吸込口や吹出口を塞がない、開放的なデザインのものを選びましょう。
前面がルーバー(羽板)構造になっているタイプは、熱気を効率よく上に逃がしてくれるのでおすすめです。商品の仕様をよく確認し、自宅の室外機の空気の流れを邪魔しないか、必ずチェックしてください。
サイズ|室外機の周囲に5〜10cmくらいのスペースを確保する
室外機カバーは、本体とカバーの間に適切な空間(クリアランス)を確保できるサイズを選ぶことが不可欠です。
室外機にぴったりすぎるサイズでは、熱がこもりやすく逆効果になってしまいます。目安として、室外機の天面、両側面、背面にそれぞれ5cm〜10cm程度の余裕を持たせられるサイズを選びましょう。
購入前にはメジャーを用意し、必ず自宅の室外機の「幅・奥行き・高さ」を正確に測定してください。配管部分が出っ張っている場合もあるので、そのスペースも考慮に入れることが失敗しないコツです。
素材|設置場所と目的に合わせて選ぶ
室外機カバーの素材は、主に「アルミ」「スチール」「木製」の3種類。それぞれ特徴が異なるため、設置場所の環境や何を重視するかで選びましょう。
素材 | アルミ製 | スチール製 | 木製 |
---|---|---|---|
節電効果 | ◎ | ◯ | ◯ |
耐久性 | ◯ | ◎ | △ |
デザイン性 | △ | ◎ | ◎ |
メンテナンス | 不要 | △ (要防サビ確認) | 必要 |
特徴 | 軽量・サビに強い | モダン・頑丈 | ナチュラル・景観重視 |
- アルミ製:軽量で扱いやすく、熱を反射するため節電効果を最も重視する方におすすめです。
- スチール製:耐久性が高くモダンなデザインが豊富ですが、防サビ加工の確認が必要です。
- 木製:お庭の景観に馴染むナチュラルな雰囲気が魅力ですが、定期的なメンテナンスが欠かせません。
付加機能|収納付きや棚付きタイプも
室外機カバーには、単に室外機を覆うだけでなく、便利な付加機能がついたタイプもあります。
例えば、カバーの上部が棚になっているタイプは、植木鉢やガーデニング用品を置くスペースとして活用可能。ベランダや庭のデッドスペースを有効活用できます。
さらに、収納庫と一体化した大型のタイプを選べば、掃除道具や子どもの外遊びグッズなど、散らかりがちなものをすっきりと片付けられます。ただし、物を置きすぎると通気性の妨げになったり、カバーの劣化を早めたりする可能性もあるため注意しましょう。
設置・組み立て|設置の簡単さや固定できるか
見落としがちですが、設置のしやすさや安全性も重要なチェックポイントです。
特にDIYが苦手な方は、工具が不要で、はめ込むだけで完成するような簡単な組み立て式のものを選ぶとよいでしょう。
また、台風などの強風対策も必須。製品がどの程度の風に耐えられるか、地面や壁に固定できる仕組みになっているかを確認しておくと安心です。
脚部に高さ調節ができるアジャスターが付いているタイプなら、少し傾斜のある場所でもぐらつくことなく安定して設置できます。
エアコン室外機カバーのおすすめ15選
ここでは、これまでの選び方を踏まえ、通販サイトなどで人気の室外機カバーを厳選してご紹介します。
エアコン室外機カバーはDIYできる?作り方と注意点
室外機カバーは、DIYで自作することも可能です。ホームセンターのカインズや100均のダイソーなどで手に入る木材やすのこを使えば、市販品よりもコストを抑えて、好みのデザインのカバーをつくれます。
ただし、自作する上では、安全性と機能性を十分に考慮する必要があります。特に以下の点に注意してください。
- 通気性の確保
最も重要なポイントです。室外機の空気の通り道(特にファンの前後)を絶対に塞がないよう、すき間を十分に空けた設計にしましょう。 - 耐久性の確保
屋外設置のため、雨風に耐えられる工夫が必須です。木材で作る場合は、防腐・防カビ効果のある屋外用塗料を塗るなど、劣化対策を施しましょう。 - 安全性の確保
強風で飛ばされたり倒れたりしないよう、安定した構造にし、必要に応じて固定できる設計にすることが大切です。
室外機カバーに関するよくある質問(Q&A)
ここでは、室外機カバーに関するよくある疑問についてお答えします。購入前に不安を解消しておきましょう。
室外機カバーは冬は外した方がいい?
- 基本的には、冬もつけたままで問題ありません。冬の暖房運転時、室外機は外の空気から熱を集めて暖かい風をつくり出します。カバーがあることで、室外機への雪の吹き込みや霜付きを防ぐ効果が期待できます。
ただし、豪雪地帯では注意が必要。カバーの上に積もった雪の重みで破損したり、雪で吸込口や吹出口が塞がれたりすると、暖房効率の低下や故障の原因になります。
こまめに雪下ろしをするか、積雪の時期だけは取り外すなどの対策を検討しましょう。
アルミ製のカバーは本当に効果がある?逆効果になることは?
- 正しく選んで使えば、アルミ製のカバーは節電に効果的です。アルミは日光を反射する性質があるため、室外機の天板の温度上昇を抑えるのに役立ちます。
しかし、室外機全体をぴったりと覆ってしまうような通気性の悪い製品を選ぶと、熱がこもってしまい逆効果に。アルミ製のカバーを選ぶ際は、天板だけで側面は大きく開いているタイプや、熱気をきちんと逃がせるルーバー構造のものなど、排熱を妨げない形状の製品を選びましょう。
室外機に直接日よけシートを被せるのはダメ?
- 室外機の空気の吸入・吹出口に直接、100均などで売られているような日よけシートを被せるのは絶対にやめましょう。
シートがファンの回転を妨げたり、空気の吸込口・吹出口を塞いでしまったりする危険性が非常に高いです。熱交換がうまくできなくなり、エアコンの効率が著しく低下するだけでなく、機器に過度な負担がかかり、重大な故障につながる恐れがあります。
日よけ対策をする場合は、必ず室外機との間に適切な空間を確保できる専用のカバーを使用してください。
まとめ
エアコンの室外機カバーは、夏の直射日光から室外機を守り、エアコンの運転効率を高めることで電気代の節約をサポートしてくれる便利なアイテムです。さらに、雨や雪、汚れから本体を保護し、故障のリスクを軽減する効果も期待できます。
ただし、その効果を最大限に引き出すためには、自宅の環境に合った製品を正しく選ぶことが何よりも重要です。特に、以下の3つのポイントは必ずチェックしてください。
- 通気性:室外機の排熱を妨げないか
- サイズ:室外機との間に適切な空間を確保できるか
- 素材:設置場所の環境や目的に合っているか
この記事で紹介した選び方や注意点を参考に、あなたにぴったりの室外機カバーを見つけて、今年の夏をより経済的で快適に過ごしましょう。
エアコンの買い替えも検討してみませんか?
室外機カバーの検討を機に、エアコン本体も見直してみましょう。古い機種は電気代がかさむことも。畳数別のおすすめエアコンや省エネ性能で選ぶポイントを解説しています。本格的な夏が来る前の買い替えに役立ちます。
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